<ROCK BEATS CANCER Vol.6>完全レポート パート1

2019年1月29日 更新 ライブレポート
<ROCK BEATS CANCER Vol.6>完全レポート パート1

恒例となっているLOUDNESSの年末公演、2018年は初日に『Rock Beats Cancer』フェスがEX THEATER ROPPONGIで開催された。2013年からスタートしたこのフェスは、今回で6回目となる。LOUDNESSのドラマー樋口宗孝さん(2008年11月30日に肝臓がんで逝去)の意思を継ぎ、がんを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」により企画された。
出演はLOUDNESSとLAZYに加え、GRANRODEO、初参加となる怒髪天。JAM Projectはユニットしてではなく、それぞれのアーティストに各メンバーがコラボ参戦し、MR.JIMMYからジミー桜井(G)、ジョンジー大塚(B)、ANTHEMの柴田直人(B)、ジョージ紫(key)、西田竜一(Ds)等、豪華メンバーが集結する要注目のフェスである。
結論から言うと、これが実に面白く楽しく素晴らしいイベントだった。各セクションに見せ場が用意されており、終始オーディエンスをステージに惹きつけ、各ミュージシャンのポテンシャルを存分に堪能することの出来る濃密な時間を過ごせたのである。
Kazuna from カラーボール ※サポートAG:...

Kazuna from カラーボール ※サポートAG:タクミマサノリ


オープニングアクトは、若年性がん患者団体“STAND UP!!”公式音楽ユニットの「カラーボール」から女性ヴォーカリストのKAZUNAが登場。アコースティック・ギターで希望や目標を持って前向きに生きる人達にエールを送る音楽活動をしている。ハートウォーミングな演奏が会場を包み込んだ。

スクリーンに映し出された“Rock Beats Cancer”オープニング映像の後は、LOUDNESSがトップバッターとしてサプライズ的に登場。さすがに場内はざわめく。さらにドラム台には鈴木“あんぱん”政行が座ったのだから、さらにどよめくのだった。彼は現在も脳梗塞の後遺症からの完全復帰を目指しており、ここ一年以上、LOUDNESSはサポートドラマーを迎えてツアーを行っている。あんぱんはアンコールで1曲のみ参加するパターンだったが、ド頭からあらわれたのは久しぶりのことだった。
鈴木“あんぱん”政行<Ds>

鈴木“あんぱん”政行<Ds>

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そんな中、「CRAZY NIGHTS」から快調にスタート。“MZA!”のコールでオーディエンスをひとつに纏め上げ、フロアを温めていく。続く「HEAVY CHAINS」、「LET IT GO」、「IN THE MIRROR」とキラーチューンが連発されていけば、場内の熱がさらに上がっていく。二井原実(Vo)のMCによれば“あんぱんが2曲以上叩くのは1年半以上ぶり”とのこと。彼の元気な姿、演奏に嬉しさがこみ上げてくる。結局、あんぱんは、この日のLOUDNESSのステージに全曲参加した。大方の予想をいい意味で裏切った彼の完全復活も近いだろう。
二井原実<Vo>

二井原実<Vo>

山下昌良&lt;B&gt;

山下昌良<B>

高崎晃&lt;G&gt;

高崎晃<G>


続いてゲストが呼び込まれると、怒髪天のギタリスト、上原子友康が緊張の面持ちで登場。少年時代にLOUDNESSや同じ北海道出身のFLATBACKERといった、あの頃のジャパニーズメタルに大いに影響されたと語っているように、彼にとってLOUDNESSの高崎晃は“神”のような存在である。曲は「CRAZY DOCTOR」。高崎晃(G)の隣で、緊張しつつも嬉々としてストラトキャスターを鳴らしている。怒髪天のファンならよく知っているはずだが、上原子はギタリストとしてかなりのテクニシャンである。LOUDNESSがデビューした81年以降、ギターを手にした日本のロック少年達のほとんどが高崎のギタープレイに衝撃を受け、真似をしてきたはず。とくに「CRAZY DOCTOR」のソロはギターキッズの憧れであったわけだが、たくさんの人が挑戦しては挫折したことだろう。このコラボではバッキングに徹していたけれども、上原子はたぶん弾けるはず。現在のプレイスタイルは違えど、彼がそれくらい優秀なギタリストであるということを、この日初めて怒髪天を体験したメタルヘッズにも知って欲しい。レアなコラボであった。
上原子友康&lt;G&gt;

上原子友康<G>

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フロアの熱が一気に高まったところで、2番手に登場したのはGRANRODEO。彼らはアニソン界のロックユニットとして大人気の二人組である。この日も熱心な“RODEOGIRL(GRANRODEOの女性ファンをこう呼ばれている)”達が来場していた。もちろん“RODEOBOY”もあの場にいたのだろうが、場内ではどうしてもGRANRODEOTシャツを着た女性の方が目立ってしまう。メンバーはKISHOW(谷山紀章)とe-ZUKA(飯塚昌明)。サポートのドラマーとベーシストを入れた4人編成でステージにあらわれた。“LOUDNESSの後に僕らが出てもいいのでしょうか”と、KISHOWは恐縮しながらもフレッシュでアグレッシヴなパフォーマンスで観客を煽っていく。
GRANRODEO

GRANRODEO

KISHOW&lt;Vo&gt;

KISHOW<Vo>


アニソンとはいえ、彼らの曲はラウド&ヘヴィだ。それもかなりのレベルである。以前からアニソンの中のメタル楽曲を探し、見つけてはひとりニヤニヤするのが趣味の自分的には、GRANRODEOは常に注目のアーティストであった。こっそりワンマン公演も観に行ったことがある。別にこっそりする必要もないのだが。KISHOWの綺羅びやかなパフォーマンス、e-ZUKAの切れ味鋭く爽快なギタープレイは男女問わずロックファンを惹きつけている。ちなみに、e-ZUKAは高崎晃のソロ・アルバム『ジャガーの牙』再発CDにライナーノーツを寄稿している人物でもあり、やはりLOUDNESSから多大な影響を受けた高崎晃チルドレンのひとりである。

3曲目で披露されたのは、昨年放送されたTVアニメ『バキ』のOPテーマにして彼らの最新シングル曲「BEASTFUL」。最近ヘビロテしていたので、即座に体が反応してしまった。格闘マンガが原作である『バキ』は当然バトルシーンも多く、その作風に合わせた激しく疾走感のある楽曲となっている。もちろんアニソンだからサビでグッと盛り上げる。GRANRODEOの作り出す独自性の高いアニソンメタルは、もっと多くの人に知っていただきたい。
e-ZUKA&lt;G&gt;

e-ZUKA<G>

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そしてコラボコーナーはJAM Projectから“きただにひろし”が参加し、TVアニメ『黒子のバスケ』OP主題歌にして人気曲「Can Do」を披露。爽やかに弾けるポップなロック曲とアニソンシンガーの歌唱力を存分に味わった。
きただにひろし(左)

きただにひろし(左)


三番手は怒髪天。メンバー全員が北海道の出身で、増子直純(Vo)、上原子友康(G)、清水泰次(B)、坂詰克彦(Ds)の4人。今日のラインナップの中では多少アウェイ感のあるバンドかも知れないが、LOUDNESSのあんぱんとは北海道繋がりで古くから付き合いがあるという。84年結成で91年にメジャーデビューしているからキャリアは長い。彼らは“JAPANESE R&E(リズム&演歌)”という、唯一無二のロックを演奏しているバンドだ。他に類を見ないとは言え、楽曲はどれも親しみやすく、多くのCMでも使用されているし、TVアニメのテーマソングも担当している。良質のメロディをダミ声で歌い上げる増子のヴォーカルスタイルがあまりにも独特で、最初はそこに強烈な印象を受けるだろう。しかしライヴを体験すれば彼らが抜群の演奏力を持っていることがわかるはず。どこに出ても、どんなバンドと一緒でも怒髪天はハズさない。

MCでは増子が、LOUDNESSとコラボした上原子について「夢が叶った瞬間を目撃した」と、つい先程の出来事を嬉しそうに話していた。諦めなければ、いつか夢は叶う。バンドは96年に活動を一時休止し、99年に活動再開、2004年に再メジャーデビューを果たした。一度は諦めかけたけれども、それでもまたやり直した。そして今、このステージに立っている。今年でバンドは35周年を迎えるという。

坂詰 克彦&lt;Ds&gt;

坂詰 克彦<Ds>

上原子 友康&lt;G&gt;

上原子 友康<G>

清水泰次&lt;B&gt;

清水泰次<B>

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影山ヒロノブ(中央)

影山ヒロノブ(中央)


コラボコーナーではJAM Projectの5人が登場。彼らの作品はハードな楽曲も多く、かつては樋口宗孝さんも参加しているので、LOUDNESSのファンにもお馴染みである。影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹がステージに並ぶと、やはり壮観だ。増子曰く“バカみたいに歌の上手い人達”と一緒にJAM Projectのナンバー「限界バトル」、「Crush Gear Fight!!」の2曲を披露した。もちろん演奏は怒髪天。いくつもの声が重なり合い、より重厚でよりテンションの高いパフォーマンスを披露し、歌声のパワーがオーディエンスを包み込む。さらに、きただにが残り、今度は怒髪天の「酒燃料爆進曲」を共に歌い、大いに盛り上げた。ラストは「オトナノススメ」&「雪割り桜」。怒髪天の必殺曲が連発された。とくに「雪割り桜」は、冬なのに我慢できずに咲いてしまう花を人生に例えた名曲。春まで待ってられるか。だったら今、堂々と咲き誇ろうぜ。実にこの季節にタイムリーな沁みる歌詞であった。

楽しすぎるショウはまだまだ終わらない。

(パート2へ続く)
遠藤正明(左)&増子直純(右)

遠藤正明(左)&増子直純(右)

福山芳樹

福山芳樹

奥井雅美(左)&きただにひろし(右)

奥井雅美(左)&きただにひろし(右)

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増子直純(左)、きただにひろし(右)

増子直純(左)、きただにひろし(右)

増子直純&lt;Vo&gt;

増子直純<Vo>


2018年12月29日@東京EX THEATER ROPPONGI
SETLIST

Kazuna from カラーボール
01. For My Dear ※サポートAG:タクミマサノリ

LOUDNESS
01. CRAZY NIGHTS
02. HEAVY CHAINS
03. LET IT GO
04. IN THE MIRROR
05. CRAZY DOCTOR G:上原子(怒髪天)

GRANRODEO
01. Pierrot Dancin'
02. ROSE HIP‐BULLET
03. BEASTFUL
04. Imaginary song
05. Can Do /with きただにひろし
06. NO PLACE LIKE A STAGE
07. ナミダバナ

怒髪天
01. セイノワ
02. HONKAI
03. 限界バトル /with JAM Project
04. Crush Gear Fight!! /with JAM Project
05. 酒燃料爆進曲 /with きただにひろし(JAM Project)
06. オトナノススメ
07. 雪割り桜
◇GRANRODEOライヴ情報
GRANRODEO LIVE TOUR 2019

7月20日(土) 愛知 Zepp Nagoya
7月21日(日) 愛知 Zepp Nagoya
7月27日(土) 宮城 仙台PIT
7月28日(日) 宮城 仙台PIT
8月02日(金) 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM
8月03日(土) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
8月04日(日) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
8月11日(日) 福岡 Zepp Fukuoka
8月12日(月・祝) 福岡 Zepp Fukuoka
8月17日(土) 大阪 Zepp Osaka Bayside
8月18日(日) 大阪 Zepp Osaka Bayside
8月23日(金) 東京 Zepp DiverCity (TOKYO)
8月24日(土) 東京 Zepp DiverCity (TOKYO)
9月01日(日) 新潟 新潟LOTS
9月06日(金) 愛媛 松山WstudioRED
9月07日(土) 香川 高松festhalle
9月08日(日) 香川 高松festhalle
9月14日(土) 北海道 Zepp Sapporo
◇JAM Projectリリース情報
4月24日、シングル2枚同時リリース。

JAM Project「静寂のアポストル」 ※TVアニメ「ワンパンマン」第2期オープニング主題歌
◆収録内容
01.静寂のアポストル[作詞:森雪之丞 / 作曲:影山ヒロノブ、ヒカルド・クルーズ / 編曲:宮崎誠]
02.未定
03.静寂のアポストル(Instrumental)
04.未定(Instrumental)

JAM Project「Tread on the Tiger's Tail」 Nintendo Switch向けゲーム「スーパーロボット大戦T」オープニング主題歌
◆収録曲
01. Tread on the Tiger's Tail[作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:寺田志保、栗山善親]
02. RESET[作詞:遠藤正明、影山ヒロノブ / 作曲:影山ヒロノブ / 編曲:高橋亮人]
03. DD~Dimention Driver~[作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:宮崎誠]
04. Tread on the Tiger's Tail(英語ver.)
05. Tread on the Tiger's Tail(中国語ver.)
06. Tread on the Tiger's Tail(韓国語ver.)
07. Tread on the Tiger's Tail (Instrumental)
08. RESET(Instrumental)
09. DD~Dimention Driver~(Instrumental)
◇怒髪天ライヴ情報
怒髪天、もっと! もっと! 愛されたくて35年。大怒髪展 2019“雑エンターテインメント”
2019年6月23日(日)東京都 TSUTAYA O-EAST / TSUTAYA O-WEST
OPEN 13:00 / START 14:00 / END 20:00(予定)
<出演者>
怒髪天 / and more

怒髪天、もっと! もっと! 愛されたくて35年。極楽元年(予想)四都巡啓
嗚呼!花の東京28年生
2019年6月24日(月)東京都 TSUTAYA O-WEST
<出演者>
怒髪天

青春データ補完計画(名古屋編)
2019年6月27日(木)愛知県 HUCK FINN
<出演者>
怒髪天 / SA / スイッチトラウト / NOT REBOUND

2019年6月28日(金)愛知県 HUCK FINN
<出演者>
怒髪天

2019年7月4日(木)北海道 BESSIE HALL
青春データ補完計画(札幌編)
<出演者>
怒髪天 / SLANG / シェッタガーリア / アルフォンヌ

2019年7月5日(金)北海道 BESSIE HALL
<出演者>
怒髪天

青春データ補完計画(大阪編)
2019年7月10日(水)大阪府 FANDANGO
<出演者>
怒髪天 / THE NEATBEATS / ほろほろ鳥 / ROCA’66

青春データ補完計画(SPデータ追加編)
2019年7月11日(木)大阪府 FANDANGO
<出演者>
怒髪天 / ウルフルズ
◇LOUDNESSライヴ情報
<LOUDNESS JAPAN TOUR 19 HURRICANE EYES + JEALOUSY>

愛知
2019/5/15(水)
会場:DIAMOND HALL
開場・開演:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:
指定席/¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート/¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO キョードー東海:052-972-7466

大阪
2019/5/17(金)
会場:Zepp Namba
開場・開演:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:
指定席¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO キョードーインフォメーション:0570-200-888

広島
2019/5/18(土)
会場:BLUE LIVE 広島
開場・開演:OPEN 17:00 / START 18:00
料金:
スタンディング¥7,500 (税込/1ドリンク代別)
後方指定席¥8,500 (税込/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO 夢番地:082-249-3571


福岡
2019/5/20(月)
会場:Zepp Fukuoka
開場・開演:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:
指定席¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
2F最前列プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO キョードー西日本:092-714-0159

宮城
2019/5/24(金)
会場:仙台 PIT
開場・開演:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:
指定席¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO キョードー東北:022-217-7788

北海道
2019/5/26(日)
会場:Zepp Sapporo
開場・開演:OPEN 16:00 / START 17:00
料金:
指定席¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO ミュージックファン:011-799-1000

東京
2019/5/31(金)
会場:Zepp Tokyo
開場・開演:OPEN 18:00 / START 19:00
料金:
指定席¥8,500(税込/全席指定/1ドリンク代別)
前方プレミアムシート¥12,000 ※グッズ付(税込/全席指定/1ドリンク代別)
チケット発売日:2/2(土)10:00am~
注意事項 ※未就学児(6歳未満)のご入場をお断りさせていただきます。
INFO クリエイティブマン:03-3499-6669

詳細はこちら
https://www.creativeman.co.jp/event/hej19/