2015年10月5日 更新

第三回:強き鼓動を滾らせる色恋、強き絆で繋がる結魂。

記事公開日:2015/02/17

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記事公開日:2015/02/17

寒い日々が続いておりますが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
2月と言えばバレンタインデー。ということで、今回は奥様らしく、寒さを吹き飛ばすホットでスウィートな「恋愛と結婚」のお話でもしようかな、と思っております。
私くらいの恋愛上級者になりますと、豊満なボディを使って男を落とすメゾットや恋愛を成就させる手法を知り尽くしておりますので、最近では多忙なスケジュールの合間をぬって、恋愛に悩む多くの男女の相談に乗り、アドバイスをしています。
ここでは、そんな私の恋愛テクニックの数々を伝授いたしますので、恋に悩むメタラーの皆様も是非ご参考になさってくださいね。
と、いうのはところどころ嘘でして。
まず、恋愛上級者っていうのは嘘。ソデにされては激ヤセ&リバウンドの繰り返しです。よって、テクニックがあるというのも当然嘘。実は、しょっちゅう男女の相談に乗っているっていうのも嘘です。このコラムで恋愛の悩みが解消されることも、きっとありません。ついでに、多忙っていうのも嘘。超暇人です。先ほど義母に「たまには外出してるの?」と言われました。
ボディが豊満なのは本当です。すみません、ちょっとだけ泣きます。
モテない故の卑屈さを原動力に生きてきた私も3年前に無事結婚し、同時にすっかり、恋は遠い日の花火となりました。
自分自身の恋愛は勿論のこと、周囲も既婚者が多くなり、友達から恋愛話を聞いてキャッキャすることも、ほとんどなくなってしまったのです。
話す内容と言ったら、昔の話、税金について、老後の備え、美容や健康(主に、ウ○コとムダ毛のこと)…などなど、アラフォー女の話は、ちょっぴり辛気臭いです。
しかし、我々アラフォーはいつも求めています。そう、「キュンキュン」を!!
「キュンキュン」--- つまりは、胸がキュ~ンとするトキメキ現象のことであります。
若い時、身近に転がっていたはずのキュンキュンは、年を重ね、同じパートナーとの生活を長く過ごしていくにつれ、遭遇する機会がめっきり少なくなります。
そりゃあ、出会った頃と少しも変わらず、夫や妻に胸をときめかせている方っていうのもいるんでしょうし、とてもステキなことだとは思いますが、通常は、穏やかな日常と引き換えに、キュンキュンは鳴りを潜め、互いに安楽を与え合う存在へとジョブチェンジしていくものだと思います。
だって、家庭内で顔を突き合わせるたびにキュンキュンしていたら心筋梗塞になっちゃうでしょ?ただでさえコレステロール値や高血圧が心配なお年頃なのですから。
出会いから5年、結婚3年目の我が家だってそうです。
結婚してから更に肥えてきた上、酒を飲んではベロベロになり、寝ている間に放屁をかます、恥じらいを捨てた妻という肉塊を、夫はいつまでも女性として見てくれてはいないでしょう。
それを証拠に。
風呂に入ろうと脱衣所で全裸になった瞬間、髪をまとめるクリップを居間に忘れてきたことに気づいて、乳だけ手で押さえながら「手ブラで失礼しま~す!」と元気よく突入しても(「手ブラジャー」と手土産ナシの「手ぶら」がかかっている渾身のギャグです)、夫は本やスマホから一度も目を離すことなく「ハハハッ」と乾いた笑いだけをこちらに向けてきますし、他のことに夢中になっているあまり部屋に入ってきたことすら気づかないこともあります。
が、それでいいのです。長く一緒にいれば、こうして男女の間柄はこなれてくるものですから。重要なのは、こんな私を見ても「お前はもう女じゃない、ただの糞袋だ」とは言わず、黙って受け入れてくれることなのです。
優しい!優しいオジサン!(「カイジ」より)
しかし、キュンキュンは女のライフワーク。欠かすことは出来ません。ちょいちょい補充してやらなければ、飢えてしまいます。
そこで女たちは、自発的にキュンキュンを充填するのです。
例えば近頃、若い時分は少年漫画ばかり読んでいた学生時代の友人(既婚、2人の子持ち)が、「アオハライド」という胸キュン少女漫画にはまっていたり、別の友人(既婚、3人の子持ち)も、元々はジャニーズなんか興味がなかったはずなのに、いつの間にか関ジャニ∞のDVDを持っていたりしていますが、それは子育てや家事で忙しい日常から、ひと時現実逃避して、キュンキュンを注入しているのです。
私も最近「箱入り息子の恋」という青春映画にキュン死しそうになったばかりですし、関ジャニ∞は安田章大担当です。無論、メタルバンドにもキュンキュンしています。
更に、女性には「妄想」という自家発電キュンキュン装置が備わっており、女子会的なモンを開催すると、年金や保険の話に交じって妄想トークをぶっ放します。お題は、「男子の胸キュンポイント」や、ドリフよろしく「もしもシリーズ」が定番。前者は、「頭をポンポンされる」、「両手で頬を挟まれる」といったスキンシップ的なものから、「腕をまくった時に見せる前腕の血管」、「ネクタイを緩める」などの仕草、部位に至るまで様々。私が出した「自分が着ていた上着を脱いでそっと掛けてくれる」も好評でしたが、「Tシャツの袖からうっすら見える腋毛」は不評でした。後者は、「実はステージで輝いている○○(アイドルやミュージシャンなど)は、普段うちの会社の冴えない社員だった」という特命係長みたいなものから、「世間には極秘で○○さんと付き合っている(もしくは結婚している)私」という別冊マーガレットもビックリのラブストーリーまで、自分を主人公に展開するもので、遠慮なくガンガン妄想の翼を広げます。
勿論、これらの話は酒がだいぶ進んでから行われますので、世の男子諸君よ、引かないで!
こんな具合に、世の女性たちは、程よくキュンキュンしつつ、穏やかな日常を維持しているのですが、時に厳しい現実が待ち受けていることがあります。
キュンキュンが枯渇し、ジョブチェンジもうまくいかないと、当然夫婦やカップルは、不仲や破局を迎えてしまうのです。
特に、恋愛話が落ち着く我々世代では、逆にこういう話を聞く機会が増えてきてしまいした。非常に残念ですが。
では、長続きする為の「相性の良いカップルの条件」って、何だと思います?
よく、趣味が同じカップルは「お似合いだね」なんて言われたりしますが、果たしてそうでしょうか。
趣味の一例として、皆様の愛するメタルで考えてみましょう。
私の周辺には、メタル好き同士のカップルは言うに及ばず多く、次いでメタル男子と非メタル女子のカップルがよくいます。しかし、逆はあまり見聞きしたことがありません。
恐らくですが、メタルが演者、スタッフ、リスナーを含め、圧倒的に男性が多い、言わば男社会だからでしょう。フェスなどでザッと見渡すと、男女比は7:3くらいかしら。男子トイレが異様に混みます。この男女比を、「今年から共学になった男子校」と同じ状態と仮定すると、男社会にぶっ込んだ猛者であるメタル女子は、男子校に入学してきた女子同様モテモテになり、結果、メタル女子がメタル男子と付き合うことになる。要は、自然な現象なのです。ま、私全然モテてませんけど…おや、また涙が。
一方、メタル男子の話を聞くと、「(メタルを聴くか聴かないかは)どっちでもいい」とか「むしろ聴かない方がいい」という意見の方が耳にすることが多いのです。
これは、メタルがサウンドやイメージも含めて「益荒男(ますらお)の音楽」であることに加え、男性が元来、趣味を己の聖域にしがちであることから、好きになる女性とメタルは切り離して考えているということなのでしょう。
即ち、趣味が同じであるということは、出会いの切っ掛けにこそなれ、長く付き合っていく上でさほど重要なことではないと考えられます。
芸能人の離婚事由によく挙げられる「性格や価値観の不一致」も、一致してりゃあよかったのか?と甚だ疑問。どんなに気が合おうとも、人間が2人いれば必ず違う意見が発生します。しかも、長く付き合っていると、互いに遠慮がなくなってきますから、憎まれ口を叩いたり、見識の食い違いから口論が起きたりするでしょう。
その時、不用意に相手を傷つけたり、過ぎた我儘を無理に通したりして、自分が優位に立とうとすれば、拗れるのは当たり前の話。
意見を受け入れ、譲り合う気持ちが双方にあれば、性格やら価値観やら趣味やらの一致なんて、些末なものだと思うのです。
とどのつまり、重きを置くべきは、互いが別の人格があるということを理解し、尊重し合った上で、「愛せるか」という、ただそれだけではないでしょうか。
結局は「愛」って、いい歳して青臭いですか?恋愛下級者ですから、すみませんねぇ。でも、これが真理だと、信じたいのです。やっぱラブだよね!って、キュンキュンしたいのです!!
ホット&スウィートどころか、サムくてしょっぱいシメになりそうなので、最後にもう一つ、大切なことを。
先日、夫と近所の居酒屋でホッピーを3巡ほどやっつけた勢いで、例の「男子の胸キュンポイント」の話を何気なくしてみたのですが、その日の夜、またもヘアクリップを探して全裸でウロウロしている私の肩に、温かい感触が。
夫が、自分の着ていたフリースを掛けてきたのです。
「キュンキュンした?」とドヤ顔の夫。ええ、しましたよ、何故か胸ではなく腹筋がね。脂肪ばかりのどてっぱらにも腹筋があった!と再確認出来るほど、痛いくらいキュンキュンしましたわ、笑い過ぎて。
カップルが円滑でいる為には、愛と共に「笑い」も必要だ、と私は思うのです。
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