記事公開日:2015/09/11

とにかく、舌好調だった。
頭の中でパンパンになったアイディア、ニューアルバムへの自信、海外でのツアーを通して上げた経験値、滾るライヴへの思い、そして、バンドのメンバーに対する愛情。もう、気持ちが溢れて溢れて止まらないのだ。
NEMOが饒舌なのは、もちろんSURVIVEがノッている証でもあるが、同時に、これから迎える戦いに武者震いしている時でもある。恐れもあるだろう。煮え湯を飲まされた苦い記憶を振るい払おうとしているのかもしれない。しかし、そんな時こそ胸を張るのが彼のスタイル。メタルミュージシャンはこうでなくてはいけない。強くなければいけないのだ。
よって、少々辛口なコメントもあるかもしれないが、それもメタルを愛するが故のことだと受け取っていただきたい。
また、そんな彼を見守るSHINTAROUの少ない言葉から、彼がバンマスであるNEMOのよき理解者であること、高い志を持ち、且つ地に足のついた冷静な判断が出来る人物であることも分かった。噛み砕いて言うと、超しっかり者。
彼の存在に、SURVIVEの「安泰」が窺えたことも、付け加えておこう。
SURVIVE

SURVIVE

Vo,Gt - NEMO Gt - GAKU Ba - SINJILOW Dr - SHINTAROU

SURVIVE:NEMO(Vocal/Guitar)、SHINTAROU(Drum)
インタビュアー:星川絵里子

「だって、俺らの業種、ミュージシャンっていうのは、サラリーマンじゃないんだから」

--- 前作から、大分お久しぶりになりましたので、少しバンドに起こった出来事を振り返っていただきましょうか。大きな出来事としては、イタリアのエージェントと契約したということがありましたが、まずはその経緯を。


NEMO:ちょうどね、忘れもしない『METAL BATTLE JAPAN』に出まして。


---『WACKEN OPEN AIR』(ドイツの巨大メタルフェス)に出られるオーディション、みたいなイベントでしたっけ?


NEMO:そうそう。「WACKENに行ける!」って。ちょうど日本で燻ってたし、どうにか自分たちの腕で切り開けないもんか、と。昔はね、ハウリング・ブルにいたりして、イケイケな事務所で時代も良かったから、それとなく出来ていたけど、そのうちバンドにとって逆風しか吹いてねえな、っていう状況になってきて。そういうしがらみとかじゃなくて、バンドの腕だけでなんか出来ないのかね?って話をしてたら、ちょうどその頃「(『METAL BATTLE JAPAN』に)出ませんか?」みたいな話が来て…これはね、誤解されたくないから言っておくけど、本来は自分たちでエントリーするものらしいんだよね。でも間違いなく、うちはメールでオファーが来たわけ。最初は「胡散臭えな」と思ってたし、まずもってルール違反だよね(笑)。


--- 他のバンドから、「うちは声かけられたんだけど、おたくも?」みたいな話は聞かなかったんですか?


NEMO:しないしない。俺たちはメールが来たから、「WACKEN行けるらしいよ!」みたいな(笑)。


--- 「もうこりゃ決まったな」と。


NEMO:そうそう。正直、「こんなメンツ蹴散らして行けるっしょ!」って思ってたし、ガチリハーサル何回もやってさ。そしたら、まんまと落ちて(苦笑)。


--- イベント自体に客を寄せたり、盛り上げる為に名前の知れてるバンドも入れときたい、みみたいな意図だったんですかねぇ。


NEMO:あとで考えたら、1回目だし…まあ、向こうは全面否定するだろうけど、なんかしらの思惑はあったんだと思うよ。俺はそこでポジティヴに捉えて、ほら、昔METALLICAがグラミーで演奏したのに、JETHRO TULLが受賞した、ってことあったじゃん。俺METALLICA好きだから、どこまでもMETALLICAみたいなことになるんだな、と思って(笑)。それで「まあいいや、○○○○○覚えてろよ」ってね(笑)。


--- ○○さん、ですか?


NEMO:そう。「受賞者は、HONE YOUR SENSEです!」って、今でも忘れないよね(笑)。こだましてるもん、ディレイかけちゃう感じで(笑)。「やられた!」ってさ。その時色んな人に社交辞令でね、「SURVIVEだったら自分たちで外国行けるから」って言われたけど、はっきり言って、「自力で行けたらこんなん出ねえんだよ!」って思っちゃって(笑)、ただ、ライターの増田(勇一)さんにだけは「力で行ってくれ」って熱いまなざしで言われたから「増田さんだっけすよ、本心で言ってくれてるの」って。


--- 気休めじゃなくて、期待とか希望、という感じ?


NEMO:俺はそう思ってる。でも、他の奴らは「落としておいてよく言うなぁ」って感じで(笑)。藁をも掴む思いでここに来て、そんで蹴落とされて、何を信じればいいんだよ?(選ばれたバンドは)「若いから」とかいう理由だったりして、「そりゃよかったね、俺らSINJILOW(B)がいる限り無理だよ」ってSINJILOW本人に言ったら、あいつ「俺のせいかな~」って落ち込んじゃって(笑)。


--- 平均年齢を上げている人にそれは言ったらいかん!(笑)


NEMO:そんなことがあって、まあちょっと今っぽい発想なんだけど、FacebookとかSNSを使って…バカなヤツは相手にしたくないし、「お近づきになりたいです!」みたいな、邪なヤツはこっちからシャットアウトするけど、外国への橋渡しとして使えないかな、と思い始めたのよ。顔の見えない人とやり取りするっていうこともあって、インターネットってあんまり好きじゃないんだけど、とりあえずバンドの友達でも作ってみよう、と。その時たまたまイタリアのMECHANICAL GOD CREATIONっていう凄いアングラな、プログレッシヴ・デスメタルって感じの、いかにもイタリアっぽいバンドと友達になって。女性ヴォーカルなんだけど、これがまた(ex-ARCH ENEMYの)Angela Gossowばりにパワフルで、カッコいいのよ。彼女にこっちからも「これ、俺のバンドなんだよ」って情報送ったりしてメッセージのやり取りをしてたら、そこのエージェントの社長も動画を見たらしくて、「おおーッ!!なんだよコレ!?」って反応だったみたい。「私のFacebookのフレンドで」って言ったら「今すぐコンタクトを取ってくれ!契約したい!」って。それが、『METAL BATTLE JAPAN』が終わってから、2ヶ月くらいの話。でも、最初は俺も全然英語分かんなかったから…まあ、今でもそんなに分からないけど、向こうは凄くいい事言ってくるわけ。「君たちは最高だ!」とか「スターとしての素質がある」とかナンタラって。「ふざけんなよコイツ、ジャパンマネー取りに来ようとしてるだろ?」って疑って、結局放置してて。でも、結構こまめにコンタクトをくれて、「もしかしたらホントじゃないか?」って思い始めたから、前にハウリング・ブルで通訳やってた人に頼んで、電話して話してもらったの。そしたら、「これ、ちゃんとやってくれそうだよ」って確認出来たから、じゃあ契約しようか、と。


--- ホント、人の力を借りずにやったんですね。


NEMO:むしろ借りたくなかったから。やっぱりね…世間の人も知っていると思うけど、崩れゆく音楽業界の中では、自分のやりたいように出来ないわけ。自分たちが命がけで作ったアルバムを、右から左に流しているような人間にお金をいっぱい吸い上げられて、俺らには全然入らない、そんなのバカらしいよ。銭金の話じゃないけど、でもやっぱり、売り上げが芳しくないと、「お前らの曲がダサいから売れないんだ」とか、「もっとポップにしたらどうだ」とか、「流行りの音を入れろ」とか始まるわけでしょ。そういうのにもう飽き飽き。逆に、今の俺らをいい状態まで持って行ってくれる人がいないからそういうこと言うんでしょ?例えば、外国のバンドでよく、日本盤に「アルバムのデモ」みたいなのがボーナストラックで収録されてるけど、とんでもなくショボいじゃん。それが、プロデューサーが入ると、如実に良くなるでしょ。俺がそれを一番感じたのは、Slipknotの1stとかだよね。デモ入ってるけど、全然違うバンドじゃん。あか抜けない、田舎のへヴィーなバンドだなって感じなのに、プロデューサー1人入っただけで、まるで違うバンドになっちゃう。それが出来ないヤツらが言い訳し過ぎ!じゃあ、こっちからあれやりたいこれやりたいって言った時に、日本だとまず後ろ向きなことを言われちゃう。人によっては、「いや、お前らまだそんな立場じゃないでしょ」とか。だって、俺らの業種、ミュージシャンっていうのは、サラリーマンじゃないんだから、「アルバム1枚作りました、じゃあ毎月20万ください」っていうんじゃなくて、そりゃ売れりゃあ金も入るんだろうし、売れなきゃまあ、お店に残っちゃってるんだろうし、そのリスクは当然分かってやってるわけだから、今更そんな話したくないって。やるかやらないか、それでいいんだよ。そういうことを言うと、年功序列の世界だから、生意気だのなんだかんだ言われるけど、それをやらないと、いつまで経っても上に行けないし、上の人が死ぬの待ってなきゃいけないから。極論で言うとね。俺は結構、極論で話をするけど、バカは相手にしないから、ちゃんと察する人に読んでほしいね(笑)。だから、今の日本のメタル界の、何が本当か分からない部分に飽きちゃったから、それで外国に行っちゃいましょう、と。


「照れくさいから、『SINJILOW、もうちょっと気合い入れてベース弾いて』って(笑)」

--- 海外での活動に視野を広げていったのって、いつからですか?やっぱり、『METAL BATTLE JAPAN』から?


NEMO:いや、もう(バンドを始めた)当初からあったのかもしれない。「いつか海外に行ってやってみたい」っていうのはあったんだろうけど、当時はどこに何があるのかも分からないし、メールくらいはあったかもしれないけど、そんなに浸透してなかったでしょ。何も分からなかったから、まあ、まずは日本で頑張らなきゃって思ってたけど、だんだんそういうのが発達してきた頃なのかな、って考えると、前のアルバム「NOTHING LEFT ON MY PATH(2008年作品)」をリリースした1、2年後あたりじゃないかなと思う。SHINTAROUがバンドに入ってきた頃かな。


SURVIVE PV Nothing Left on my Path - YouTube

SURVIVE 5th album 'Nothing Left on my Path' lead track PV. Speed and Heavy tune!

--- SHINTAROUさんは、SURVIVEに入る前、どんなバンドに?


SHINTAROU:それもメタルですけど、今もやってるんです。


--- 掛け持ち?


NEMO:掛け持ち。地元つくばのシーンの活性の為に頑張ってる。


--- なんというバンドか教えていただけます?


SHINTAROU:CROSSOUTです。CROSSFAITHよりうちらの方が早かったんです(笑)。CROSSFAITH立ち上げた時、「同じ“CROSS”同士仲良くして下さい」ってメール来たんです。


--- へぇ~。(ここで、Metallization.jp編集女史より、「ドラムじゃないパートでやってるバンド?」と聞かれる)


SHINTAROU:いや、ドラムです。ドラムじゃないのは、たまに色んなバンドで集まって、セッションでやってるんです。


--- そっちもメタル?パートは?


SHINTAROU:メタルです。そっちはギター/ヴォーカルで。


NEMO:今度SURVIVEでもやってもらおうか、俺がドラム叩くから(笑)。SHINTAROUが本気でギター・ヴォーカルとかやっちゃったら、○○○○とか全然美しくなくなっちゃうよ(笑)。SHINTAROUがちょっとギター弾いただけで5,000人くらい倒れちゃうから(笑)。昔のグループサウンズか!みたいな(笑)。俺も倒れちゃうよ。


--- 確かに、SHINTAROUさん華やかなルックスされていますよね。


NEMO:とにかく、華やかな人が好きだからさ。例えば、こうやって(メンバーと)会ってても、メタルの話なんか全然しないし…曲作りの時は話すけど、普段から「ねえねえ、ARCH ENEMYの新譜、超ヤバくない?」みたいなことは言わないし(笑)、そういうバンドは絶対嫌。


--- じゃあ、普段はどんなお話をされてるんですか?


NEMO:洋服の話とか。「あの靴カッコいいよね」とか、「SHINTAROUの穿いてるパンツカッコいいね、どこの?」とか、そんな会話。あと、リハの時は、テクニックっていうよりも、精神論のリハーサル。


--- 精神論?


NEMO:テクニックなんかね、うちなんて入れば5~6時間平気で(毎週)リハーサルやるから、そんな中で、当たり前に付いてくるものだと思うけど、一番ダメなのは、精神的なものがズレてくる時。例えば、「今日なんかパッとしねえ」とか、「いつもと同じフレーズだけど、カチッと来ない」とかっていう時は、「お前さ、気合い足りなくない?もっと根性でやってもらいたいわけよ!」とか(笑)、そういうところを徹底的に言う。だから、話が多いよね、リハーサルしてても。


--- 実際に演奏するよりも?


NEMO:そういう日もあるけど、それはとにかく、演奏がノッてる時。「今日はこのフィーリングを逃したくない」っていう日は演奏しまくるけど、乗らないっていう日は、どっちかっていうと「もっと気合い入れんかい!」とか、そっちがメインになる。


--- それは、NEMOさんからメンバーに?


NEMO:そう。俺から全員に。


--- SHINTAROUさんは、そういうの、言われてすぐに掴めます?


SHINTAROU:言わんとしていることは分かっているつもりなんで。ただ、どうしても…自分では分かっていても、それがどうしても出来ていない時もあって、基本的に言われたことに関しては、「言われたってことは、出来てないんだな」って理解してます。


--- そういうのって、しばらく合わせてみないと分からない部分ではあると思うんですけど、SHINTAROUさんと合わせて、どのくらいで「これはハマったな」と思いました?


NEMO:入って2年目くらいかな?いつのライヴだったか忘れたけど、ハンパねえドラム叩いてる日があって、「これは良かったな」と思った。その日ライヴ終わって、直接言う(SHINTAROUを褒める)のも照れくさいから、「SINJILOW、もうちょっと気合い入れてベース弾いて」って(笑)。


--- とばっちり!!(笑)


NEMO:「リズムとかさ、もっと体で踊りながらしないと。頭で考えててもダメ。よくないメタルリスナーじゃないんだからさ、プレイヤーなんだからもっと体で感じてもらいたいんだよね」って言ったら、「いや、(そういう気持ち)あるよ」って。とてもある人の感じしないんだけど大丈夫か?みたいな(笑)。


---まずはSHINTAROUさんを素直に褒めてあげてくださいよ(笑)。


NEMO:そうやってさ、底上げしていかないと。(SINJILOWは)そういう役割だからさ(笑)。


--- もう1人、同時期に入ったGOさん(現在は脱退)は?


NEMO:俺、ギタリストって、ドラマーほどは見てないんだよね。打楽器が大好きだから。だから変な言い方だけど、ギターってよっぽどの人じゃないと殆ど覚えてないの。で、ギターの、スウィープピッキングっていう技があって、それが凄い上手い奴がいたな~、名前もよく覚えてないんだけど、確かGOだった気がするな…ってくらいだったんだけど、『重音楽祭』っていうイベントあったでしょ?あれに、HEAD PHONES PRESIDENTが出てた時に、何故かそのローディーでGOがいたの。「お前何やってんの?!自分のバンドどうした!?」って言ったら、「いや、今バンドなくて…」って言ってたから、「じゃあ、電話して」って。実際やってみたら、思った以上に下手だったんだけど、まあ、まだ若いし…23、4歳だったから、伸びしろはあるし、と思ってやる気聞いたら、表向きはやる気ありそうだったから(笑)。


--- なんか端々にトゲが(笑)。大丈夫ですか?


NEMO:いや、全然平気。まあ、やる気はありそうだったし、「うち、結構キツイよ。特にギターは、俺と一緒にやらなきゃいけないから、リズムだったり、サウンドメイキングだったりとか、到底今まで言われたことのないような要求されると思うけど」って言ったら、それでもやるって言うから、じゃあやろう、と。


--- で、今は新しいギターの方が。


NEMO:GAKUっていうんだけどね。去年、サポートメンバーとして入って、SHINTROUが地元でやってるCROSSOUTのギタリストで。でも、その前から知ってたんだよね。(レコーディング)エンジニアもやってるから、アルバムのデモのプリプロダクションをやってもらったりしてたし。あと、俺が趣味でみんなを引っ張って、SINJILOWとかも一緒にやってるMUSTAINEっていうMETALLICAのカヴァーバンドで(笑)、「誰かギタリストいない?」って探してた時にやってもらって、「METALLICA、全然知らないんですよ」とか言いながら全然普通に弾いちゃってたし、スゲーなぁと思って。歳も26歳と若くて、とにかく、楽曲に対してもサウンドメイキングに関しても、全般で凄い。それに、「自分はこうしたい」ってことも、物怖じしないでちゃんと言ってくれるから。そういう意味でも、凄くやりやすくなった。結局、一人で全部アイディアを捻ってると、やせ我慢しながらやってても限界はくるから。そうなった時に、結構昔だったら、「NEMO対他のメンバー」みたいな感じになっちゃって、みんな黙ってなんにもしねえ、とかあって空気悪くなったりしちゃったんだけど、今はそういうのがなくて。みんなで「とにかくいいライヴをやりたい」っていう、バンドをやる原点に戻れたなって、俺個人は思っているから、最高に楽しい。


「SURVIVEっていう看板背負ってる限りは、常にエッジは尖らせておきたい」

--- その10年間、SURVIVEは、NEMOさんとSINJILOW(2003年に加入)さん以外のメンバーが割と流動的でしたよね。今までバンドに関わったメンバーの中でも、RYO-SUKE(BAT CAVE, IN FOR THE KILL / Gt)さんって、他のバンドの仲間としての親交もあり、SURVIVEのメンバーとしても関わってきて、ちょっと特別印象に残る存在のように感じられるのですが?


NEMO:そうね。RYO-SUKEは、周りの人が思うような関係を超越してるというか。17歳くらいから友達だからね。(新宿の)ANTI-KNOCKかなんかで出会って、あいつが「バンド入りたいんだけど」って言ってきたから「いいよ」って。ファミリーというか、いて当たり前。うちにいても、BAT CAVEにいても、IN FOR THE KILLにいても、RYO-SUKEがそこにいるっていうのは変わらないかな。逆に、一緒にバンドをやってる方がヘンな感じだったかも(笑)。いや、凄いいいんだよ。最高だった。今でもたまに、RYO-SUKEが在籍してた時の映像を、誰かがYouTubeに上げてたりしてて、それ見ると気持ち悪いくらいピッタリなのよ。普通、二人のギタリストなんていうと、バックボーンも全然違うから、どんなにいいハモりをしている人たちでも、その人その人で違うトーンがあるのよ。でも俺とRYO-SUKEに関しては、ソロが「ここだけ録音したヤツ流してるのか?」ってくらいピッと合うわけよ。ビブラートするタイミングも同じだったりして。そういうところは、言葉じゃ言えないよね。ずっと一緒に旅したり、喧嘩もしたし、「もうあいつの顔なんか二度と見たくない」って思った時もあったし。でもやっぱり、今も友達。それは、湯浅(UNITED/Vo)もそう。だから、特別な関係っていうか、それ以上の、当たり前にいる存在。極端な話、5年くらい会ったり電話したりしなくても、その5年後に「おう、最近どう?」なんて普通に話しが出来ると思う。


--- でも今は、NEMOさんとしては、そういう安定したフィット感よりも、少々ヒリついた、刺激的な感じが面白い?


NEMO:そうだね~。言っても、自分も昔に比べたら若くないし、歳も取ってるし、ってなると、どうしても「安心」は欲しくなくなるね。何でかっていうと、安心すると、そこで終わる気がするの。音楽も、バンドとしても、ミュージシャンとしても。要は、カッコつけなくなる。それは絶対したくない。例えば、「いい歳なんだから、少し落ち着いて丸くなれば?」とか言われても…いや、確かに若干丸くはなってると思うんだけど、SURVIVEっていう看板背負ってる限りは、常にエッジは尖らせておきたい、ずっとツッパっていたいんだよね。「いい人ですね」とか全然言われたくないし。それよりも「あいつ、ムカつくぜ」とか「生意気なんだよ」とか言われてる方がいいよ。考えてもみてよ、その生意気なエネルギー、何年も維持するの大変だったぜ(笑)。


--- そうですよね。どうしたって人間って、人に好かれたいと思ってしまうし。


NEMO:日常生活で40歳超えてフルで怒ってたらバカだよ(笑)。でも、基本的に俺らの音楽は、怒りや腑に落ちないことっていうハードなメッセージを送っていくべきだと思うから、投げかける人間がやんわりしてたら書けないよ。だったら歌詞変えた方がいい。もっとハッピーにしたらいいよ。「殺せ」とか「中指を立ててみろ」とか「権威なんかクソ食らえだ」とか言ってるヤツが、裏を返したら甘い生活してたら嫌になるよな(笑)。当然、毎日それだったら、俺もおかしな人間だと思うけど、SURVIVEっていう看板の下に居る時は、そうあり続けたいなと思う。


--- NEMOさんの色んな意識が変わったのって、川崎クラブチッタのワンマン(2006年、4thアルバム”Survive”のリリースツアーファイナル)が大きな切っ掛けになったんじゃないかな、と思うんです。特殊効果を使ったビッグで派手なステージをやった、国内の、特にインディーズのメタルバンドって珍しかったですし。


NEMO:そういう意味では、どっちかっていうと(渋谷)クアトロでやったヤツ(2004年、3rdアルバム” REBEL-LION”のリリースツアーファイナル)かな。SURVIVEの出発って、全然順調じゃなかったから。俺からしたらね。歌も歌ったことなかったし、いきなり寿々喜さん(PULLING TEETH/G,Vo)に「俺も歌ってるからお前も歌えよ」なんて薦められて、飲み会のノリで始めちゃってるんだよ(笑)。やっぱり、前のDEATH FILEはね…湯浅が何を考えていたのか分からないけど、湯浅がバンドを辞めるってところから始まって、俺、DEATH FILEにはあいつ以外のシンガーはいないと思ってたから、じゃあもう解散しちゃった方がいいんじゃないかって。でも、凄く心残りではあったの。やっぱり、やっぱりシンガーは辞めちゃいけないなって思ったんだよね。失礼な話なんだけど、ギタリストとか…ドラムもね、リズムの要として重要だと思うんだけど、弦楽器系は、そこまで(メンバーチェンジをしても)変わらないと思うのよ。コピーが出来るから、忠実に。でも、ドラムのタイム感なんてコピー出来ないし、ヴォーカルなんて、声もそうだし、キャラクターそのものが武器でしょ?絶対変えられないんだなって思ったわけ。だから、俺が歌って良かったんだなって。俺が死なない限り、このバンドはずっと存続するんだからさ。


SURVIVE PV Corruption - YouTube

2006 4th album 'SURVIVE' opening tune 'Corruption' PV

--- 1、2枚前のアルバムくらいから、バンドのサウンドやヴィジュアルのイメージ、メンバーのアピアランス、精神的な意識に至るまで、徐々にではなく、わりと急に、誰が見聞きしても「変わった」という時期がありましたよね。どういった切っ掛けがあってのことで?


NEMO:音はね、最初から時に決めかかってやるものじゃないと思ってるから。やっぱり、DEATH FILEまで辿れば、エクストリームなメタルは根付いているものだし。SURVIVEの結成当時は、自分がやって来たものに対してアンチテーゼがあって、SEPURTULAの後期とか、SOULFLYみたいな方向で、速い曲はやらないっていうのにスイッチしてったんだけど、やっぱり好きなものは変えられないよね。で、もうそろそろいいのかな、自分の思いつく曲を演奏すればいいよね、って思った時に、やっぱりスラッシュメタルが大好きだし、デスメタルだって大好きだし、かと言ってただのメタルコアだとか言われたくないし…ルーツも違うしね。と、考えた時、俺らが通ってきたものをやろうと…80’sのどストライクの人たちに言わせれば「全然違う」って言われるかもしれないけど、「でも残念!俺ら90年代の人たちだから!PANTERA以降の人間だから!」って(笑)。黒スリムとかカットオフ着てたの知ってるけど、俺たちの言うカットオフっていうのは、カーゴパンツをぶった切ったりしたもので、ちょっとストリートの方から入って来るノリが強かったからね。やっぱりSURVIVEっていうバンドがね、「メタルになった」とか「NEMOが袖を切った」とかドレットやめてただのロン毛になってるとか(笑)、そういうのはどうでもよくて、「いや、やりたい事自由にやらせてよ!」って。俺らがさ、それこそミリオン・アーティストとかだったら責任感もあるんだろうけど、別に…アンダーグラウンドのよく分かんないバンドだから(笑)。だってそうじゃん。そりゃ、みんなそれぞれの世界で音楽をシリアスにやってるのは分かるよ。でも、別にミリオン・アーティストでも何でもないんだから、より自由にやっていいはずだって俺は思うわけ。もちろん、それでも着いてきてくれるファンやライヴに来てくれてる人とかには、本当に「ありがとう!!」って思うよ。それでも、今自分たちが「こうしたい!」っていうのが強いから、単純に売れないだけなんだよ(笑)。


--- SHINTAROUさんは、変化していくSURVIVEを外側から見ていた時期もあったわけですが、その時バンドをどう思っていました?


SHINTAROU:いや、素直にカッコいいと思っていましたし、毎回自分たちのバンドの企画とかは絶対声かけて、「出てもらえませんか?」って言ってたし、実際に何回か出てもらって。極端に言うと、当時、自分がやっていたバンドから見て、SURVIVEは「俺が目指すところだな」と思ってやってたんで。


--- 目指すところっていうのは、スタイルとして?それとも、バンドの在り方みたいなもの?


SHINTAROU:う~ん…なんか、上から言うわけじゃないんですけど、SURVIVEとは、やりたい事が似ていて。色んなこともやってるし。うちのメンバーもみんな好きだったんで。他にも色んなバンドがいますけど、僕はSURVIVEが一番好きだった。


--- へえ~。じゃあ、一番好きなバンドに入ったわけですね。誘われた時、「えーッ!」って思いました?


SHINTAROU:思いましたよ。僕が一番「えーッ!」って思いました(笑)。最初は意味が分からなかったです。しかも、HIROKIさんが辞めたっていう公表もなかったんで、全然知らなくて、いきなりSINJILOWさんから「ドラムやってくんないか?」って言われて。


--- じゃあ、入ってすぐに叩いてみた時、感触はどうでした?


SHINTAROU:演奏のレベル云々っていう前に…どうしてもHIROKIさんと比べられるっていうのも重々分かっていたんですけど、思った以上に辛かったですね、当時は(笑)。


--- プレッシャーですよね。それが抜けたなって実感出来たのはいつくらいでした?


SHINTAROU:それこそ、NEMOさんがさっき言ってた、2年経ったあたりですね。でも、今でも完全ではなくて、若干あるんですけどね。


「メタルはね、はっきり言っておくけど、了見も狭いし門も狭いんだよ(爆笑)。それを分からせてやりたい」

--- 先ほど、イメージが変わったっていう話をしていただきましたけど、アーティスト写真とかも、かなりダークなイメージになりましたよね。ホームページに載っているヤツもカッコいいですし。


NEMO:ホームページのって、神社のヤツ?


 (6500)

--- そうそう。ちょっと下ナメで撮られてる感じの。


NEMO:あれはね、単純にヨーロッパ向き。ヨーロッパとかロシアとかツアーすると、やっぱり(日本のイメージは)サムライとかカミカゼとか、お約束だけど言われることが多くて。でも、それだけ鮮烈にイメージされてるんだなって。それが彼らにとって、唯一無二の日本人の姿だって思われてるんだったら、じゃあそれにとことん乗っておこう、と。逆に、分かりやすいしね。日本人のくせに、似合わないヨーロッパの風景とかで撮るんじゃなくて、「和」全開!みたいな。だってこんなの、悪いけど日本人か中国人しか撮れないからね(笑)。ストロボとかも工夫してもらって。またねぇ、あれ、雨降ってんの。雨降ってんだけど、撮影決行したら、あの濡れた感じが結構良かった。


--- そうですね。地面が水で光って照り返してる感じが雰囲気あって。もう1つ、よく出回っている、みんなで並んで撮っている写真は、スタジオで?


NEMO:そう。現正式メンバーの最新アーティスト写真。あれはスタジオの黒バックで。モデルが使うようなこんなの(レフ板)使ってもらって。今回はね、アー写とかPVもそうなんだけど、基本的に黒を基調に、装飾もなく、メンバーだけでやってみたかったんだよね。


Shred them All [ SURVIVE OFFICIAL PV ] - YouTube

★2015. 9. 30 release SURVIVE new album "HUMAN MISERY" 01:The Die Is Cast 02:In This Gray World 03:Shred Them All 04:Rules Of Lies 05:Fuck Against Authority 0...

--- そのイメージは今のバンドの雰囲気にハマっているとは思うんですけど、大衆受けとか、より多くの人に聴いてもらうというよりも、その逆を行っているような印象も与えると思うんですが。


NEMO:俺が逆に思うのは、最近のフニャフニャしたメタルとか、歌謡曲なんだかメタルなんだか分からないヤツとか、はっきり言って誰がなんと言おうとそれを批判するってこと。そんなものをお金になるとか売れるとか言ってる前に、お前らの本筋でしっかり仕事しろって。わけ分かんないポップスの手法とかカメラワークを組み込んじゃったりとかじゃなくてね。みんな、もともとあるメタルっていう音楽を勘違いしてるんじゃないの?だって、ハードコアと同じくらい、メタルもタフなヤツらが演奏するタフな音楽なわけ。それを、女々しいヤツらがヒョロヒョロ演奏してて、「お前、貧血で倒れるんじゃねえの?」ってバンドばっかりでしょ?韓流スターじゃないんだからさ。G-DRAGON(BIGBANG)にでもなりてえのかお前らは。最近俺、ああいうバンド全部「韓流メタル」って呼んでるから(笑)。だって区別つかねえんだもん。韓流1、韓流2、韓流3、みたいな。誰お前?俺NEMO。よろしく、みたいな(笑)。だからさ、戦う人たちの音楽なんだよ、メタルは。例えば、アメリカなんかで言ったら…別に外国が最高!とも思ってないけど。日の丸が最高!だと思ってる人だからさ。でも、アメリカだったら、兵隊さんとかがHATEBREEDとかガンガン聴いてさ、その気になって「行くぜッ!!」ってなるわけでしょ。じゃあ日本で、あんなヒョロヒョロのメタル聴いて、何に怒って、何を戦う気になるの?誰もいない国会に12万人集まったとか、間抜けなニュースくらいしか作れないんじゃねえのか?って。


--- 確かに。ポカリ飲みながらハンストしたり。


NEMO:そうそう。どんだけ平和なの?って話。でも、日本ももう笑っていられるほど平和ではないと思う。中身はね。見てくれは平和だけど。例えば、ちょっとしたことだけど、身近なところで、道歩いていてもマナーはねえ、モラルもねえ、人にぶつかって挨拶も出来ねえ。電車でもそうじゃん。しまいには痴漢してストレス発散してるバカとかさ。ライヴでもいるわけでしょ、痴漢。人こそ死なない出来事だけど、決して平和とは言い難いでしょ、もっと怒らなきゃいけないでしょって時に、「怒らなくていいんだよ」なんてバンドが出てきちゃ困るんだよね。だから、そういうバンドはサウンドとかバンドのスタイルで一掃したいと俺は思ってるし。例えば、こういう発言をして、音楽業界から目をつけられたとしても、「だから何?俺のやること変わらないし」って感じ。これはもう、戦いですよ。だから、『Shred Them All』のPVでも、「We are fighting everyday」っていう凄く簡単な歌詞を入れた。何でかっていうと、誰でも分かるようにしたかったから。『Shred Them All』っていう曲は、俺の思う今の俺たち。「俺たちは、戦うメタルバンドなんです」っていうのを、分かり易く表現しかった。「男は戦わずして生きていけない」っていうね、そういうバンドが1つくらいいてもいいんじゃないかなって。みんなしてこんななって弾いてさ(と、しなりながらエアギター)。それ、よそのジャンルでやってくれよ、日本にはそれで勝負出来るジャンルあるんだから、れっきとしたヴィジュアル系っていう。メタルに来んなよ。メタルはね、はっきり言っておくけど、了見も狭いし門も狭いんだよ(爆笑)。それを分からせてやりたい。


--- 本当にそう思います。メタルは偏屈な世界。


NEMO:そう。そこはヴィジュアル系もそうなんだけど、それに匹敵するくらいメタルも、美学の塊なんだよ。外国の、俺らが憧れていたバンドにも、美学のコミュニティがあるわけじゃない。「へヴィーメタル」っていう定義があってさ。なのに、そこへ日本が、ちょっと本筋と違う、アニメ上がりみたいなメタルバンドを送り込んじゃったら、そういうコミュニティすら日本のせいで壊されてしまうのが嫌なわけ。そういうのじゃなくてさ、本物を送り込みたいじゃん、やっぱり。だから、本筋のメタルバンドもしっかりしろ、だらしねえんだよって言いたい。アルバイトとバンドを天秤にかけたりさ。「明日バイトなんで、今日はライヴ終わったら帰ります」とか、じゃあバンド辞めちゃえよ!「パーティーアニマルだぜ!」くらいのこと言って、寝ないで仕事行けよ!それくらい演じ切れ、ってこと。ライヴをやるとなったらね、本当にプロフェッショナルに考えたら、俺は3日は必要だと思ってるわけ。なんでかって言うと、まず前日はゆっくり体を休める、そして集中力を高める。1日中エキサイティングなことを考える。そうすると当日、とんでもない雰囲気で会場に入れるわけ。それでライヴはバーンッとやるでしょ。もうクタクタ。もう翌日は体なんか動かないよ、もうボロボロで。となると、当然3日はいる。そういうレベルでバンドやってる人がどれだけいますか?ってこと。30分、疲れもしないライヴやってさ、「じゃあ、お疲れ~」じゃねえんだよ!って。ライヴっていうのは、もっと深いんだよ。それに対してお客さんは、お金を落としたくなるんだしさ。そういう思いを持って、みんながライヴハウスのシーンを作って欲しいから、時々突き放すことも言うし、厳しいことも言うわけ。でも、ファンは分かってるから。ファンは一番賢いからね。だって、常に求めてるんだから。もっといいバンド、カッコいいバンドいないかなって。だいぶ話ずれちゃったけど、ライヴのことになるとインタヴュー1本終わっちゃうくらいだからね、その思いたるや(笑)。


--- そういう気持ちを、今メンバーとも共有しつつ。


NEMO:そうだね。SHINTAROUは特に分かってると思う。ストイックだし。たまに俺がビビるもん。こないだ新しい叩き方覚えてきたと思ったら、翌週にはデデンッ!って凄いの叩いてきて、「うわーッ!お前相当研究してきたろ!」みたいなのあるからね。バンドのメンバーで一番いい関係って、それだと思う。音に対して真摯に向き合って、「来年俺らイケるかもしれないからさ」とか言いながら練習もしないようなバンドじゃなくて、練習でちゃんと集まって、パッとやって、「よし、いいね。これからもこの感じで頑張ろう」ってサッと帰る。そういう関係が、ミュージシャンとして一番刺激があるよね。だから、メンバー同士いつまでも飲んだくれているようなバンドが好きじゃない。結局ね、鈍るんだよ、感性が。今日追及しなければ分からないようなことがあって…頑張ってるミスはいいんだけど、これは直せるミスだ、どうしてそれを直さないんだ、っていうことがあったとしても、飲んでるうちに「ま、いっか」ってなっちゃうわけよ。そうすると、また翌日もやっちゃうし、それを繰り返してると来年までやってるわけ。下手すると20年後まである。やるべきことはやって、パーティーをする時は「今日はパーティーをするんだ!」ってメチャクチャになる。そういうメリハリがないとバンドって面白くないよ。


「『そんなんでいいの?』っていう意見もあるだろうけど、『逆に聞くけど、それの何が悪いの?』」

--- SURVIVEって、そういう意識とか、サウンドとかイメージもそうですけど、基本的にNEMOさんがリーダーとして指揮をとってますよね。リーダーがいるバンドってもの自体、最近少ないですし、みんなで色々とアイディアを出し合って…みたいなのが主流な気がしますけど、SHINTAROUさんはどう感じてらっしゃいます?


SHINTAROU:俺も、個人的にみんなで(アイディアを)出し合いましょう、みたいなスタイルが好きじゃなくて、自分のもう一個やっている方のバンドも、完全に俺がバンマスとしてやってて、もちろんみんなで考えるところは考えますけど、結局全員の意見が一致しないと事が進まないし、そうなるといい音楽も出来ないし。だから、俺はSURVIVEのそういうところに関しては、普通かなって。基本的にあんまり、仕事でも何でも誰かの下でやるっていうのが好きじゃなくて、自分から、あれやりたい、こうしたい、っていうのを言うタイプなんで。だから、誰かのバンドに入るっていうのも、今まで絶対しなかったし。SURVIVEは、好きだったからっていうのもあるんですけど、それ以上に、NEMOさんの考え方が、全部俺のやりたかったことでもあったんで、「この人だったら着いていけるな」って。多分、SURVIVE以外には入ることはなかったですね。


--- それは、SURVIVEの外にいた頃、もっと言えばリスナーとしても感じていたことですか?


SHINTAROU:その頃は…さすがに内情までは知らなかったですけど、一番好きなバンドだったっていうのもありますし、音もそうだし、周りから聞くいい話も悪い話も含めて、ストイックだな、と。結局、その精神面みたいなものが、自分も強かったんで。バンマスがいるスタイルっていうのは、他の人から見たら、「そんなんでいいの?」っていう意見もあるだろうけど、「逆に聞くけど、それの何が悪いの?」って。


NEMO:「NEMOに勝てるヤツいるの?」みたいな(笑)。


SHINTAROU:まあ、極論そうっすけどね。


NEMO:いたら連れてきて。話したいから(笑)。


--- 一方で、SURVIVEには、NEMOさんの長年のパートナーという感じでSINJILOWさんがいますけど、NEMOさんとしては、SINJILOWさんってどんな存在ですか?


NEMO:サンドバッグ(爆笑)。


--- ひ、ひどい(笑)。


NEMO:いや、いい意味なんだよ。結局、俺が「わぁぁぁぁ!!」ってなるタイプだから、そういう時、4人全員がカリカリしてるヤツだったら絶対ダメなんだよ。そんな時に、(SINJILOWのように)何か考えてるんだか考えてないんだか分かんない態度のヤツがいると、「おめぇ何なんだよッ!!」みたいに俺から行けるし…なんつーか、あいつとも長年一緒にやってるから、俺からそうやってちょっかいをかける、みたいなのがお約束になってるんだよね。いじりっていうかね。だから、ホントにいないと困るし、何だかんだ頼ってる。あとは、俺とは違った視点で、たまにピリッとしたところを見せるから、侮れない一面もあるし。


--- 確かに、長髪、髭、タトゥーっていうあのイカついルックスから、信じられないくらい癒しのオーラ出てますもんね(笑)。


NEMO:白と黒みたいな感じのバランスっていうのかな。だから長年続いてるんだろうね。でも、やんわりしているようで、実は凄いストイックな時もあるから。


--- まあ、そういう人じゃないと長年SURVIVEでは出来ないですよね。


NEMO:やれないよ~。バンド名考えてくれよ。「生き残る」んだよ、こんな時代にさ(笑)。


--- さっきインタヴュー始まる前に、NEMOさんとSINJILOWさんでジムに行ってるって話してましたけど、それも、バンドマンたるや体もビシッとしておかないと、みたいな?


NEMO:いや、っていうよりは、どうしても歌う為に、持久力をつけておかないと、っていう。それに、ライヴの尺も昔より長くなってるし。それに耐え得る体にしておきたいし、息切れしたくないっていうので始めたら、だんだん(筋肉が)ついてきて、「お、これはいいな」って段々ハマってきた感じ。


--- ジムは、メンバーみんなで行ってるんですか?


NEMO:いや、俺とSINJILOWだけ。(他のメンバーは)演奏に耐えられる体を作って欲しいとは言ってるけど。SHINTAROUも、入った頃よりは全然体が出来上がってる。前はもっと細かったから。ドラマーって、故障しやすいからね。


--- SHINTAROUさんも、体を作る為に努力されたんですね。


SHINTAROU:一時期、頑張り過ぎちゃって速いのが叩けなくなって。変なところに筋肉が付くと、うまく叩けなくなることがあるんですよ。そこは多少抑えつつ。あと、自分がバンドに入った当初、足攣ったり、軽い肉離れとかが多くて。これじゃあ話になんないと思って、そこはちゃんと耐えられるように、ゆっくり体を作っていってます。今は、3日に1回くらい、5キロは走ってますけど。


--- 凄い!じゃあ、みんなそれぞれで…


NEMO:GAKUはやってないんじゃねえの?(笑)GAKUは寝るのがエクササイズだから。だから最近、あいつ猫なんじゃないかと思ってて(笑)。それに、必ず起きた時変なこと言うんだよね。こないだも、大阪からのライブの帰り東京までずっと寝続けてて、パッと起きたと思ったら「首が痛い」って。まあ、そんだけ寝てりゃね(笑)。


--- 可愛い(笑)。SURVIVE、色んなキャラクターがいて、面白いことになってますね。


NEMO:そうだよ。だから、「特攻野郎Aチーム」みたいにしたいわけ(笑)。俺がハンニバル・スミスで、SINJILOWはちょっとコングっぽいわけ。何でもその辺にあるもの直しちゃうから。SHINTAROUは物を調達したり、計算してくれたりするからフェイスマンで、そうなるとGAKUはクレイジーモンキーになっちゃうんだけどさ(笑)。だから、そのうちライヴのSEで、あの日本語のナレーション入れたいんだよ、自己紹介のヤツ。SURVIVEだから「Sチーム」にしてね。「俺は根本勝、通称NEMO!奇襲戦法の名人!俺みたいな天才策略家じゃなきゃ、百戦錬磨のリーダーは務まらない!」みたいな(笑)。「俺たちは、頼りにならないメタルシーンに敢えて挑戦するんだ。神出鬼没の…特攻野郎Sチーム!!ライヴを見たい時はいつでも言ってくれ!!」とか(笑)。曲も入れて、ホントにちゃんとやりたいんだよねそのうち。


--- そういうアイディア、どんどん出ますよね。テレビでも映画でも、音楽にしてもジャンル問わず、メタル以外のところからの影響を恐れない、っていう。


NEMO:楽しいのが好きなんだよ。もちろん、自分たちは凄いことをやってるって思ってるけど、「おいガキども、俺の凄い曲聴いてくれ!」なんて言うより、毒づくにしても、人を傷つけるんじゃなくて、笑えることをしたいんだよね。


--- ちょっと最初の方に話が戻りますが、イタリアのエージェントと契約したことで、ロシアやヨーロッパなど海外でのツアーを経験されましたよね。バンドにとって大きな力になったんじゃないですか?


NEMO:そうだね。それまでは、俺たちの越えなきゃいけない存在っていうのは、UNITEDだったりOUTRAGEだったり、時代を作ってきたバンドだったんだけど、日本ってやっぱり、ゴチャゴチャしたことがいっぱいあって...バンドに限ってじゃなくて、人間関係の構造としてね。その中で、こういうマイノリティなバンドをやって、俺たちってもう日本には勝算がないんじゃないの?って思って。それを何とか打破したいと思ってたら、たまたま海外に行けて。正直、オファーは受けたものの、(一緒にツアーをした)BEHEMOTHってたいして知らなかったの。SHINTAROUは大好きだったみたいだけど、俺は「ああ、白塗りね」くらい(笑)。でも、ライヴ一発見た瞬間にやられた。「カッコいい!」って。すべて超越しちゃってて、「俺のやりたい世界、ここにあったよ!」みたいな。初めてやったのはモスクワだったっけ。オーディエンスも4,000人入って。凄かったわけよ。「待ってたぜこれを!!」って思った。今まで日本国内でライバルたちとどう差をつけようか、なんて考えてた基準が、一気に変わったよ。「Nergal(BEHEMOTH/Vo,B)ブッ飛ばしたいな」って。SHINTAROUが言ったことで今でも覚えてるのが、やっぱり俺たちはサポートバンドだから、待遇差があるわけじゃん。もちろん凄い彼らも気遣いはしてくれたんだけど、でもやっぱり、椅子はショボイし寒いし(笑)。その時SHINTAROUがボソッと「俺、いつかあっち側を取りたいですね」って言った時に、「それでしょ」って。そういう気合いが大事なんだよ。勘違いだなんだって言われたって、そういうハングリーさがなければ。みんなそうやって這い上がっていくんだから。そういう外国のスタイルっていうか、「俺が俺が!」っていうやり方が、自分には凄く合ってたみたい。ペコペコするようなのはガキの頃から性に合わない質だからさ。バンドをやってる以上はみんな対等だよ。歳で負けるなんて言ったら、俺なんて到底敵わないし、一回死んで魂が星になってからまた戻ってこなきゃいけない(笑)。その時はあいつらより是が非でも先に生まれなきゃなんないし(笑)。


--- BEHEMOTHって、ポーランドのバンドですよね。旧共産国ですし、メタルバンドも、有名どころだとVADERくらいしか思い浮かばないんですけど、メタルの先進国ってイメージは、あんまりないんですが…


NEMO:先進国じゃないかもしれないけど、メタルのシーンとしては熱いよね。


--- 求める人の熱は高いんでしょうけど、バンドとしては、他国に呼ばれて、メインを張って…ってやれるバンドは、日本と同様に少ないと思うんです。そんな中でBEHEMOTHは、あのスタイルで成功して、海外できちんと支持されてますよね。それって、刺激や励みになったんじゃないですか?


NEMO:なったなった。『LOUD PARK』とかで見るより、お互い離れた土地で見ると特にね。やっぱりさ、寂しいわけじゃん。ずっと家には帰れない、ずっとシベリア特急に乗せられる(笑)、24時間電車に乗ってて何するかって言ったら、バンド同士仲良くなって酒飲むくらいしかないんだよ。そんな中で、戦友っていうんじゃないけど…兵隊さんとかって、こういう気持ちなのかなって。死にはしないけどね。ライヴで戦って、疲れて電車乗って、酒飲んで仲良くなって、「その服カッコいいね」とかちょっとしたことを話したり…すべてが刺激になった。


「俺が『明日を一生懸命生きるんだ!!』って言ったら、その残像だけ刻んで帰って欲しい」

--- で、今回のニューアルバム『HUMAN MISERY』ですが、そのロシアやヨーロッパでツアー経験が、大きく影響してますよね。


NEMO:デカいよ。そうとうデカいと思う。バンドから影響を受けるのももちろんなんだけど、何よりあの土地でギター持ってると、ああいう曲を書きたくなる。デンマークのフェスティヴァルに出てね、NAPALM DEATHとかAT THE GATESとかが出ている、アンダーグラウンドなフェスだったんだけど、凄く面白くて。ヘッドライナーに近づくにつれて、客が減っていくんだよね。酒飲んでグデングデンになっちゃうから、みんなトリのSOILWORKがプレイしてんのに忘れちゃってんの(笑)。喋るのに夢中になっちゃって、焚火の前でみんな話してたり。それまでにロシアは2、3回行ってて、ヨーロッパは初めてで、そのフェスからのスタートだったんだけど…そのせいもあってなんか雰囲気に馴染めなかったの。ロシアでは凄いいいリアクションだったんだけど、ヨーロッパの人ってやっぱり色んなバンドを見慣れてるから、「まあ、それなり」って感じだったのよ。熱く迎えてもらえたとは思うし、周りのバンドも「ヨーロッパで初めてであれだけやれれば大したもんだよ」って言ってくれたんだけど、自分たちとしては、「もっとやれたでしょ」みたいな。で、会場が3、4軒の教会に囲まれたところで、ちょっとしたベンチがあったから、そこに座ってビールを飲みながら適当にリフを弾いてたわけ。そしたら、一斉に教会の鐘がカーンカーンって鳴り出して。時間になると鳴るんだよね。「うわー、カッコいいこの音!」と思って、2曲目に入ってる『In This Gray World』の、あのイントロのリフがバッと思いついたわけ。


--- アルバムは『The Die Is Cast』というSEから始まりますが、雑多な感じで色々な音が入れ込まれていますよね。イメージは?


NEMO:あれはね、人間社会のゴチャゴチャしたものっていうのかな。混沌としてるでしょ。(インタヴューをしている喫茶店の、後ろに座っていた団体を一瞥しながら)こんな感じで、ベラベラ喋ってる人がいたりして「うるせえな」って思ったり、ストレスメーターが高いところにある世の中だよね。それがどんどん、よからぬ怒りになっちゃって。もう発散し切れない感情、みたいなものを、ノイズとして音に出来ないかなって。だから、このアルバム全体で伝えているメッセージっていうのが、そういう人間界の混沌とか、どうにもならないストレスだったり、怒りだったり、そういうものを、歌詞を介して叫んでくれよ、っていうことだから。最近さ、叫んじゃいけない世の中になってるでしょ。「頭おかしい」って言われたり、言いたいことを言ってるだけなのに、「あいつはダメだ」って言われたり。そういう世の中が、人間にとって本当に良いものなのか?っていつも疑問に思うわけ。また、人間は強靭な精神を持っているとは思うんだけど、一人ひとりは弱いものだから、常に周りを意識しながら生きなければならない。「あいつは何をやっているか」ってね。いいじゃんそんなの。あいつはあいつで、俺は俺だよ。


--- 確かに、人と自分を比べて、安心したり不安になったりしますね。


NEMO:そうでしょ。その割合がね、昔に比べて凄く多くなっている気がするんだ。それって…はっきり言って、もう病んでんじゃん。国が、人間が。病みを解消するには、発散するものがないといけないんだよ。『Fuck Against Authority』もそうだけど、そんなモン関係ねえから中指立てちまえよ!いっそのこと泣き叫んじまえよ!ってね。そんな思いが常にあるわけで。『In This Gray World』は、そういうものを我慢してたら、自分の眼前には灰色の世界しかない、光が入ってこない、っていう曲。それじゃ嫌なんでしょ、じゃあしっかり生きないとね、っていう。


--- ヴィジュアルイメージは黒で揃えていますし、歌詞も重いものですが、メッセージ自体はポジティヴなんですね。


NEMO:それは何故かというと、俺が25歳の時にラスタファリ(ジャマイカの宗教的思想運動)を習得してるからだよね(笑)。ボブ・マーリーから、生きる大切さとかメッセージを、色んな本を読みふけって「世の中欲の皮が突っ張り過ぎてるヤツばっかだ。ボブ・マーリーみたいに生きなきゃいけない」と思っていた時期があったから。


--- ……えっと、あの、SHINTAROUさんはNEMOさんのこの感じ、ついて行けてます?(笑)いや、人間って、こんなに色々考えるもんかな~、と。


NEMO:いや、常日頃こうじゃないからね(笑)。それに、俺個人の思いがこうなだけで、バンドで「俺もそうなんだからお前もラスタファリだろ!」とか言わないから(笑)。


--- でも、ここまでお話聞いていても、NEMOさんの頭の中から吐き出されるアイディアとか思考とか趣向とか、もう膨大じゃないですか。メンバーとしては、どのように受け止めているんだろうって。


SHINTAROU:いや、そんなに疑問に思ったことはないんですけど、(レゲエは)ちょこちょこは聴いてきた人間なんで、「そうだよな~」って、心の中で思って聞いています。


NEMO:いや、分かるよ。俺も疲れるもん(笑)。でも、分かるんだよね。見えちゃうんだよ、理解しようとしてくれているか、ポーズなのかっていうのは。近づいてきた人が、本当に友達になりたいと思っている場合、俺は握手するわけ。俺が今話題だったり、ネタに使えるって思って近づいていると思うと、露骨にシカトするよね。


--- これは私、わりといい事だと思ってるんですけど、NEMOさんって、昔からファンの方と無暗に仲良くしないですよね。ステージに立つミュージシャンとして、一線を引いているというか。プロ意識が見えるなって。


NEMO:そう。ファンって二通りいると思ってて、一番大事にしたいのは、ライヴにいつも来たいと思って来てくれてる人。一緒に飲みたいとか、話しかけてもらいたいっていう人間にサービスする程、そんなに俺、人間出来てないし(笑)。だから、結局SURVIVEのNEMOっていうキャラクターに惹かれている人たちに自分をアピールしたいし、その人たちには、ライヴで話すこと、MCがすべてなんだよ。俺がステージで「明日を一生懸命生きるんだ!!」って言ったらそれがすべてで、ライヴ終わった後、その人たちに「いや~もう疲れたよ」とか言ったら「あれ?」って思われちゃうでしょ?俺が「明日を一生懸命生きるんだ!!」って言ったら、その残像だけ刻んで帰って欲しい。


「あとは、気合いと根性で(笑)」

--- またちょっとアルバムのお話を。今回はミックス、マスタリング、エディットなど、イタリアの方(Alex Azzali。これまで、VADERやCRO-MAGS、MARDUK、DISMENBERなどを手掛ける)がやっているそうですが、それは、エージェントを通して?


NEMO:そのエージェントのボス自体がずっとプロデューサーをやってて。今回はね、今までやってきたレコーディングの常識をすべて覆されたよね。しかも、今回ギターから録ったんだよ。クリックだけを相手に。凄い難しかった。あんなに早くて複雑なフレーズを、1人2本ずつ入れてるんだよ、ユニゾンで。それを1フレーズずつ。


--- ドラムは、そのギターの音に合わせて?珍しいですよね。


NEMO:日本だと、ドラマーから録る時は「ガイドギター」っていうのがあるんだけど、それじゃあ叩いてても面白くないじゃん。本チャンのギターだと、気合いも入るし、面白いことが起こるんだなって思った。


--- SHINTAROUさんは、いかがでしたか?色々と初めてのこともあったと思いますが、すんなり入れました?


SHINTAROU:でも俺は、そっちの(先に録ったギターに合わせて叩く)方がやり易かったです。クリックでやるより。


--- メンタル的なものも?


SHINTAROU:さすがにそこは全然違いますね。クリックだけ相手にするのと、ガチのギターが入っているのとじゃ、やっぱり気持ちが(違う)。


--- ギターからすれば、本チャンのドラムがないとヘンな感じしませんでした?


NEMO:それはあったけど…最初はやっぱり、「何これ?」って。でも、途中から、ギターの音色がよく聴こえるなと思って。前は俺、結構ピッキングが強い人だったんだけど、ギターのちょっとした音の変化とかを拾うことが出来たから、逆に柔らかく弾いた方が厚みが出るんだなとか、単純なピッキング一つによる音の変化を、凄く感じることが出来た。勉強になったし、ライヴでやっても前よりもタイトに弾けるようになったね。腕に無駄なストレスをかけなくなった。とにかく、色んなことを試したレコーディングだったね。チューニングも途中で変えたし。プロデューサーが、「もう1音落としてみようか」っていうからやってみたら、その方が自分の声に合ってて歌い易かったし。


--- 歌唱法も、色々試していますよね。クリーンもより安定していますし、練習や試行錯誤の後が窺えます。


NEMO:大変だったよ。でも、自分一人でアイディアを出してたデモの段階の音を聴くと、凄くあっさりしてるんだよね。そこにイタリア人が、いい意味で雑な部分を入れてきてくれて。雑なアイディアなんだけどね、まとまるとカッコいいんだよ。単純に、グロウルと、高い声と、普通の声。この3つから、常にいくつかを重ねてるんだよね。前は、そういう意識がなくて、ヴォーカルは1つの声で歌えればいいって思ってたんだけど、今回は常時、メインの旋律に重ねて歌ってるから、最大で6本くらいハーモニーが入ってたり、グロウルだけでも色んな種類を入れてみたり、普通に聴いていたら気づかないようなところにちょっと入ってるだけでも違うんだよね。そういうのを、どんどん引き出された気がする。クリーンも、前は普通に歌ってたんだけど、プロデューサーが「なんか違うんだよね。なんかメタルコアみたいになっちゃってる。俺はさ、お前たちのことを純然たるスラッシュメタルだと思ってるから、James(Hetfield。METALLICA/Vo,G)みたいに歌ってよ」って言われて、やってみたら「やっぱりハマるじゃないか」ってことになって。だから、クリーンって言っても、そんなにクリーンじゃなくて、地声に近い感じ。自分でも、初めて満足してる。今までね、自分の声が凄い嫌だったの。でも、今回は録ってすぐ「これヤバい、これ以上はないでしょ!?」って思った。「シンガー」っていう意識が強くなった。歌うのが楽しいし。


--- そのイタリア人のプロデューサー、Alexを日本に呼んだんですか?


NEMO:そう。今は何でも(データ)ファイルでやり取り出来るし、昔みたいにあらゆることをスタジオでやらなきゃいけないわけじゃなくて、素材を録れれば編集もミックスもマスタリングも、全部別れて出来るからね。全員でイタリアに行くことも考えたけど、それもあって、こっちにAlexを1人呼んじゃったほうが早いかな、と思って。


--- 6曲目の『L.M.W.O.L』と、ラストのタイトルトラックは長尺ですけど、他の曲は、4分台なんですね。1曲1曲やりたいことは詰め込まれてますけど、意外とコンパクトだな、と。


NEMO:そうだね。アレンジをしていったら、まとまりが早かった。まあ、初期衝動っぽいキレがあった方がいいんじゃないかなって。あとはもう、向こうの人(イタリア人プロデューサー)って、「何曲」じゃなくて「全体で何分」って、時間で言うのよ。その時に、「40分のアルバム作って」って言われたから、それに合わせた感じ。


--- 実際、メタルのアルバムって「長えな」って思うことがちょいちょいあって、まあそれもいいんですけど、まとまっているのも、変な言い方ですけど聴き心地が良いですね。


NEMO:それこそ昔のさ、METALLICAの「RIDE THE LIGHTNING」の、A面4曲、B面4曲で、合わせて8曲みたいな。俺はそういうイメージで解釈したけど。


--- 7年間の中で作られた曲から、選りすぐられたものが収録された、と。


NEMO:そうだね。使える曲だけ選んだ。ライヴでやらないような曲は入れないし。


--- メンバー内で話し合ってチョイスしたんですか?


NEMO:いや、自然にそうなっていったよね。SE除くと7曲でしょ?その7曲を、時間いっぱいまでアレンジしまくってたから。毎週何かしら変わってたもんね。それだけに集中してたから、途中から「もうこの7曲に絞っちゃおう」って雰囲気になった。曲を足すんじゃなくて、これをひたすらいじって行こう、最高まで磨き上げよう、って。


--- 逆に、そこで絞らなかったら、1曲1曲に集中出来なかったかもしれない?


NEMO:う~ん、もしかしたら、駄曲っていうのが出ていたかもね。入っている曲が、全曲キラーチューンとは思っていないけど、ライヴで全曲難なくやれる曲だとは思ってる。


--- では最後に、SHINTAROUさんに。加入してもう何年も経っていますし、超今更っぽいんですけど、アルバムがリリースされるということで、新しい血として今後の意気込みをお願いします。


SHINTAROU:えっ!?(笑)俺、個人としてはとりあえず、音もそうですけど、バンドのグルーヴも含めて(アルバムのリズムに)極限まで近づけて、前面の弦楽器隊を押し上げられるようにするだけですね。あとは、気合いと根性で(笑)。


NEMO & SHINTAROU(SURVIVE)

NEMO & SHINTAROU(SURVIVE)

SURVIVE 最新音源情報

SURVIVE / HUMAN MISERY

SURVIVE / HUMAN MISERY

バンド名:SURVIVE(サヴァイヴ)
タイトル:HUMAN MISERY(ヒューマン・ミザリー)
発売元:Rebel Recordings / 販売元:DISK UNION
発売日:2015年9月30日(水)
価格:¥2,200+税
品番:RRSV-1001
フォーマット:CD全8曲・歌詞ブックレット付

<収録曲>
01. The Die Is Cast
02. In This Gray World
03. Shred Them All
04. Rules Of Lies
05. Fuck Against Authority
06. L.M.W.O.L
07. Seize The Victory
08. Human Misery

SURVIVE ライブ情報

▼「HUMAN MISERY」 リリースパーティ / REBEL-NATION VOL.10▼
2015年9月23日(水・祝)新宿WildSide Tokyo
OPEN 17:00 / START 17:30
前売:3,000円 / 当日:3,500円
出演:Survive, In for the kill, Serenity In Murder, Necrolust
DJ:(sic)s
問い合わせ:WildSide Tokyo(03-5919-8847)

<SURVIVEタイアップ!!読者特別プレゼント!>


2015年9月23日(水・祝)に新宿WildSide Tokyoにて行われる”SURVIVE 「HUMAN MISERY」 リリースパーティ / REBEL-NATION VOL.10”のチケットを抽選で一組二名様にプレゼントさせていただきます。

※ご提供: SURVIVE様

◇◇応募資格&対象期間◇◇ ・本記事をFacebookいいね!と「チケットプレゼント希望!」等とご自由にコメント付きシェア投稿を2015年9月15日23:59までに行ってください。(Facebookのアカウントが必要となります)
・Metallization.jp Facebook PageからもしくはSurvive Facebook Pageからのポストからいいね!&コメント付きシェアが抽選対象となります。

◇◇応募方法◇◇
SURVIVE Facebook Page(https://www.facebook.com/survive333)「メッセージ」から上記応募資格を満たした後「ライブチケットプレゼント希望」のメッセージを送信してください。

◇◇当選発表◇◇
・2015年9月17日(木)頃当選者の方へSURVIVE Facebookメッセージにてご連絡させていただきます。
・落選者にはご連絡いたしません。あらかじめご了承ください。

◇◇ご注意◇◇
・チケットは当日入場カウンターにての引き換えとなります。
・引き換え方法はメッセージにてご連絡させていただきます。 ・公的身分証明書等をご提示いただく場合もございます。
・ライブ会場までの交通費、宿泊費、入場時にかかるドリンク代等は自己負担とさせていただきます。
・公演中危険行為等行った場合は主催者並びに会場からの判断で途中退場の指示に従っていただきます。
・その他本告知以外の制限がかかることがございます。あらかじめご了承ください。
・本ご応募に関してのライブ会場へのお問い合わせはご遠慮ください。


※本企画は終了いたしました。

▼Aggressive Dogs aka UZI-ONE & SURVIVE Japan tour 2015“志操堅固”-HUMAN MISERY"▼
2015年10月24日(土)栃木・足柄 ライブハウス大使館
2015年10月25日(日)東京 ・渋谷 clubasia 「Stompin’ Nite MVM」
2015年10月31日(土)京都・RAD mini
2015年11月1日(日)愛媛・新居浜 Jeandore
2015年11月2日(月)広島・CAVE-BE
2015年11月3日(火・祝)静岡・浜松 Mescalin Drive
2015年11月20日(金)福岡・博多 public space 四次元
2015年11月21日(土)山口・周南 RISING HALL
2015年11月22日(日)滋賀 U★STONE
2015年12月13日(日)大阪・心斎橋 LIVEHOUSE BRONZE

※詳細はSURVIVE Official Websiteを参照、若しくは各ライブハウスまでお問い合わせください


▼SIXX10周年企画 ”DEAD or ALIVE vol.2”▼
2015年11月15日(土)千葉 LOOK
OPEN 17:30 / START 18:00
前売:2,500円 / 当日:3,000円
出演:SURVIVE, UNITED, HANGER18/2, RYOUSUKE & TUTTI from the sleepwalker
問い合わせ:千葉 LOOK(043-225-8828)

関連する記事

関連するキーワード

著者