記事公開日:2015/04/14

Metallization.jp企画会議 第二回

Metallization.jp企画会議 第二回

L to R:
MAZZY(AWAKED), Ina(IN FOR THE KILL), 小川(Metallization.jp), 別府伸朗

凄く雑だよ、モテたかったし仕事なんてしたくなかった。(MAZZY)

別府:まずお二人の音楽的遍歴を教えていただけますか?

Ina:俺からですか?(笑)。最初は普通にB’zとか聴いて、それでLUNA SEAに行ってからバンドにハマることになって。バンドをやっていないのに「バンドやろうぜ」とかを買ってました。当時はビジュアル系が流行っていて写真が一杯掲載されていて。そこに世界最速みたいなタイトルでSLAYERが載っていたんですよ。おどろおどろしいジャケットでメンバーはスキンヘッドだったり長髪で髭面だったり、「何だこれ、怖いけどカッコいい」と思って。それでその時出ていたアルバム「DIVINE INTERVENTION」を買いました。それが高校一年の時で、聴いて頭痛くなりましたけど(笑)。これを聴けるようになったらカッコいいな、友達に自慢できるなと思って、毎日聴いているうちにやっぱりハマってきて。多分そのときの「バンドやろうぜ」にPANTERAが載っていてそれも買ってみようと。「悩殺」を買ってみたらコッチがSLAYERよりもグッと来て。

別府:それはグルーブもあったからですか?

Ina:そうなんですかね、なんか乗れてキャッチーな感じだったんですよね。どういった仕組みなのか分からなかったけど、こりゃいいなとハマって。そこからは色んなメタルやハードコアバンドに手を出していってドップリです。

別府:MAZZYさんは?

MAZZY: InaのB’zは何歳位まで遡った?

Ina:中学位ですかね?

MAZZY: そこまで遡るならチェッカーズ、C.C.B.ですね。中学一年生の頃にウチに初めてコンポが届いて、音楽が面白いなと。その後にレンタルレコードブームが来て、近くのレンタル店が会員になったらテープをくれるというので、これは面白いと色々借りまくって。BANANARAMA、CULTURE CLUB、それから段々とGASTUNK、LAUGHIN' NOSEとか聴いて。暫くしてからバンドやりたいなと思いはじめ、段々とテープに録音しているのがハードコアやパンクになっていき、UKハードコアを辿って日本のハードコアも聴いて、それからクロスオーバーが入ってきてUSハードコアへと行きました。そうやって聴いていって音楽的にも思想的にも強くて、ライブもとにかく強くて最強なんだと感じたのがPANTERAでした。

別府:バンドを組むきっかけは何だったのですか?

MAZZY: 凄く雑だよ、モテたかったし仕事なんてしたくなかった。適当にお金が入ってお酒も飲んでたら過ごせそうだし(一同爆笑)。

小川:凄く雑だけど理由としては合ってる気がします(笑)

別府:「モテたい」ってのは重要ですよ。

MAZZY: 男からも女からもそういう風に魅力的に見えたり、考え付かないくらいメチャクチャなことをするのってアイコンとして面白いでしょ。それが中学3年位ですかね、LAUGHIN' NOSEの「Laughin’Roll」、「R&R De-sire」や「Broken Generation」がドンピシャの時です。

Ina:俺は真逆ですね(一同笑)。24歳の時まで完全にリスナーで、どっちかと言えばインドア派だったから。家に篭ってひたすら音楽を聴いて過ごしていて。不良にも成れなかったし。ただただメタルだけを聴いて過ごしていて、他の事は一切俺の世界には存在しないみたいな。生活の全てが『メタルを聴く』ってだけ。

MAZZY: それって深そうだね。『沼』をさらう?

Ina:今回はいいんじゃないですか、『沼』のことは。まぁ、色々とあって学生時代は俺は沼に住んでいたんですよ(笑)。メタルを聴くだけが生きがいでした。24歳の時にバイト先にバンドをやっているヤツがいて、「ヴォーカルがいないんだけどやらないか?」って誘われて。ベースを買って家で弾いたりはしていたけど、(ヴォーカルを)やりたいとは思っていなかった。だけどその言葉が何故かすっと入ってきて、やってみようかなと。曲を作ったりして初めて出たのが本八幡のROUTE14。

MAZZY: 何で本八幡だったの?

Ina:当時住んでいたのが松戸で。まあメンバーが決めた感じです。

MAZZY: その頃の本八幡ってワルいバンドばっか出てたんじゃない?

Ina:もう俺がやっていた頃はマンスリーのスケジュール見ると殆どがヴィジュアル系で、あとはちょっとメロコア系。治安が悪い感じではなかったですよ。あとは市川のCLUB GIOとかでもやりました。DEEP SLAUGH-TERとか小手とかと当時一緒にやりましたね。その時のメンバーさんが今もいるのかとかはわからないんですけど。自分のやっていたバンドがロックなのかハードコアなのか分らないスタイルで、なかなかこれだという追求が出来ない感じでやっていて。それで中途半端な感じがしたし、やっぱり本格的にメタルがやりたかったから辞めて、昔の細い路地の先にあった御茶ノ水のユニオンのメタル館にメンバー募集の紙を見に行ったんですよ。そこで見ればメタルバンドに入れると思っていたから(笑)。そこで見つけたメン募のオーディションを受けてメタルバンドに入って、それから高円寺のライブハウスとかに出るようになって。その頃に対バンしたGODDA SHANXというバンドがあって、後にMETAL SAFARIで一緒にやるHIRO-YUKIがギター弾いてて。そこのヴォーカルが抜けるって話になって、俺も今のバンドを辞めるから一緒にやらないかと。そしてGODDA SHANXに加入して何年か活動したんですけど解散してしまって、改めて立ち上げたのがMETAL SAFARI。

METAL SAFARI "How to die." (taken from the album PRISONER) - YouTube

Brand new music video by the leading Japanese extreme metal quartet, METAL SAFARI. Taken from the new album PRISONER.
別府: MAZZYさんはSUNS OWLの前暦はさっき話していたINFERNO FIGHTERですよね。

MAZZY: INFERNO FIGHTERはGOさんにドラムを手伝ってもらってたんですよ。GOさんとSABちゃんがメタル寄り・・・、当時はスラッシュメタルって言ってたかな?そんなバンドをやるって言ってて。もう自分で作詞作曲、アレンジ、営業活動、そういうの全部やるのに疲れちゃってて。メンバー4人いるんだったら4人全員で同じ活動が出来るポテンシャルの人じゃないと、俺が枯れた後に戦い抜けないと。それでINFERNO FIGHTERを抜けて、「GOさんのドラムが世界一カッコいいからGOさんと一緒にやりたい」って。

小川:当時のSABさんは赤モヒカンですか?

MAZZY: シド・ヴィシャス!

別府:そういえば最初にSUNS OWLの音源をリリースしたのはハードコア・レーベルですよね。

MAZZY: MCRからリリースしてます。

別府:一番最初に僕がSUNS OWLの名前を耳にしたのはG.M.F.の解散ライブでした。外でシングル売ってましたよね。

MAZZY: ON AIR EASTですよ!俺は声出して売るのが得意でした(一同笑)。G.M.F.と繋がる前に実はCOKEHEAD HIPSTERSがいるんですよ。僕たちが九州にツアーに行った時に初めてのきっかけがCOKEHEAD HIPSTERSのベースのコバさんが「S.O.Dみたいでカッコいいね」って言ってくれて。それでG.M.F.の遠藤君のBLOOD IN BLOOD OUTからの方がいいんじゃないってなって、それで話をしたらいいよってなって。そう言えばデモの時のベースがBASSAIUMのナベ君でした。

AIM HIGH - SUNS OWL - YouTube

●SAB(G) met GO(Dr) and formed the first band in 1994.When MZM(Vo) joined them, they changed the band name to "SUNS OWL" and started to perform constanly. Ex ...

でもそういった遊びのある部分、余裕を持ってやりたいっての、今はありますよ。(Ina)

別府:バンドをやっていれば音源制作についても考えると思うのですが、どうやって作業は進めましたか?

MAZZY: 俺は音楽の理論にはそんなに興味は無いし、そういうのは得意な人がやればいいし、俺はお酒飲んでたばこを吸いながらただ歌を歌いたいだけ。スタジオに入って曲作りになったら、そこのリフがあれでとか始まるじゃないですか。俺、酒買いに行っちゃいますから(笑)。俺が何か言っても「分ってないですよ、そこはこういう流れがあるからこうなんです」って・・・、うるさいよ、君たちが幸せになるなら好きにすればいい!!!俺は幸せになりたいから酒を買ってくる(一同爆笑)。

Ina:でもそれってどんなリフの上でも歌ってやるってことですよね。

MAZZY: あまりにもひどくなかったらね。ダサくないっていうのでなければそれは挑戦だから、これにどう乗せてくるんだろうなって。AWAKEDでもそうですけど「MAZZYさんならイカツイの乗せてくると思うんで」って、任せとけと。「今回はTHIN LIZZYみたいなんですけど、MAZZYさんならいい感じで乗せちゃうんだろうな」って(笑)。それを言ってくるのが伊藤君だね。

Ina:IN FOR THE KILLはそこまではざっくりじゃないですね。

小川:お、結構キャラが立ってきましたね(一同笑)

MAZZY: 本当に勉強になりますよ、キチンとやってて。俺、こんなんでいいのかな(笑)

Ina:ウチもそんなにキッチリはしてないですけど。酒飲んでスタジオ入ることもあるし、ノリですよね。そもそもまだ曲全然作ってないですから。7~8曲っすか、その内2曲は俺の口ギターリフからはじまって出来たし(一同笑)

MAZZY: そうそう、それが楽しくない?

Ina:でもそろそろちゃんとしないとマズイと思ってて(苦笑)、やっぱりRYO-SUKEさんに任せようと(笑)。俺はあまり口を出さないで、もっと緻密なものを作ってもらおうと(笑)

「Demos '2014」 Rec - YouTube

IN FOR THE KILL 「Demos '2014」 Rec
MAZZY: ちゃんとやる人が増えてくると、ちゃんとやらなくちゃいけなくなるじゃん(笑)

Ina:でもそういった遊びのある部分、余裕を持ってやりたいっての、今はありますよ。あんまりキッチリキッチリやりたくないというか。

MAZZY: そもそものポテンシャルがカッコいいんだから真面目に考える必要は無いと思うけど。

Ina:それはRYO-SUKEさんとやるようになって思いましたね。前のバンドがなんでもキッチリとやっていたんで。今振り返ると、あくまで俺個人の意見ですけど、きちんとしようとしすぎていた部分はあったかなと。堅かった。とにかくそうしないといけないって頭で。

MAZZY: (Inaは)泥臭いからね。

奥中:HIRO-YUKI率いるカチっとしたイメージの楽器隊の中で、Ina君はケモノみたいな感じだったから。

Ina:そんなケモノ系じゃないんですけどね(一同笑)。実はその違和感は今だから言えることかもしれませんが、俺の中にもありました。音楽的な趣向も考え方も違っていたし、バンド活動ってものをシステマティックにするのが俺は苦手でした。当時のメンバーの考え方を否定するわけじゃないし、ミュージシャンとして本当に尊敬しているけど、結局価値観が合わなかった。ただそれだけなんですよ。

MAZZY:去年、一昨年だっけ?明けましておめでとうのメールのやり取りをしていて。暫くしたらアツいメールが来て、アツい言葉で返したんですよ。

Ina:そんなことありましたっけ(笑)?

MAZZY:あったよ、お前忘れたの?「俺、METAL SAFARI辞めます」みたいな。

Ina:あった(笑)、辞める時送りましたね。

MAZZY:マジかって、でもそれが良いような気がするってやり取りをしたよ。

Ina:その方がいいかもって色々な人にも言われました(苦笑)。

MAZZY:キッチリし過ぎてそれが出ちゃってたのかな。

Ina:多分他の3人は自然体だったと思いますよ。俺も含めてただただ真面目に取り組んでいただけです。悪意も無ければ無理やりそうやっていたわけでもないし。俺も当時は自然にそうしていただけだったし、別に変な感じでは無かった。でも徐々にズレてきたというか・・・。

MAZZY:人気あったよね。お客さんから求められているバンドだったし、それが嬉しくもあり悔しくもあったんだ。

Ina:運が良かったと思いますよ。SUNS OWLとかBAT CAVEの世代があって今のメタルコアの世代との丁度真ん中にポコって感じに俺たちいたから。そういったヘヴィ系のバンドが当時あまりいなかったから。

MAZZY:ああいう感じで押してくるバンドがいなかったからね。

Ina:それにネットの力もあったと思います。ネットが色々と使えるようになってきた時でしたから。

「不感症」になっちゃいましたね、超えられない。(MAZZY)

別府: InaさんはSUNS OWLを意識していたりというのはありましたか?

Ina:ぶっちゃけて言うと、俺はバンドをやってきて日本のバンドを意識してきたというのは無かったんですよ。今はどこかに少しありますけど、目標とか憧れの対象というのは一切無くやってきました。ただ他のメンバーはありましたね。HIRO-YUKIは「SABさん、SABさん!」って感じだったし、「SUNS OWLとBAT CAVEは聴いた方がいい」とか「UNITEDは凄い」とか。その前にやっていたバンドもそういったところはありました。逆にそういった意味で俺は『意識』していたのかも。知らねえよ、俺の方がカッコいいぜみたいな(笑)。SATOO THE EARTHのイベントでMETAL SAFARIの最初のデモを配りに行って、確かそれが一番最初の活動でしたね。

別府:MAZZYさんは意識していたバンドはいましたか?

MAZZY:そういうので言ったら、先輩の背中って見えるじゃないですか。俺はCOCOBATのRYUJIさん、GRUBBYのAKIRA君、HELLCHILDのTSUKASA君というのは当時の憧れでしたね。それぞれがレジェンドでしたね。年は近かったけど、我が強い!もし道を歩いていたら変なのが歩いてるって、アンテナにすぐ引っかかる位に普通の人じゃないってのはありますよ。間の取り方なのか、生きている呼吸なのかは分らないけど。Inaはヨーロッパ行ってガッツリとポーランドでやってきたってのを聞いて凄いなと思っていて。あの辺りを攻め込んだのはあんまり日本のバンドではいなかったよね?

Ina:GRIM FORCEの中林さんがその前にいたバンド(注:恐らくRITUAL CARNAGEかと思われます)が行っていたのをやっぱりメンバーに聞いていて、当時HIRO-YUKIが中林さんと仲が良くて色々とヨーロッパの話を聞いていて。それで何かの切っ掛けで当時はMyspaceが流行っていて、そこでポーランドの18歳位の少年がコンタクトしてきて。彼はLOUDNESSのファンサイトをやっていて、ウチの音源を聴いて気に入ってくれてポーランドに来ないかって感じだったと思います。細かいいきさつは忘れましたが、そいつがポーランドで力のあるVIRGIN SNATCHってバンドに掛け合ってくれてトータル2週間のツアーになりました。そいつの地元のパブみたいな小さいとこでやって、次の日から「METALFILIA TOUR」って6カ国位から来たバンドが集まってツアーをしました。

別府:みんなその少年がオーガナイズしてくれたのですか?

Ina:いや、確かMETALFILIA TOURに関しては間に入ってくれました。・・・行ったら、行ったで全然話が違うし(苦笑)。

別府:そういうのはよくありますね(笑)

Ina:飯が出るってことだったのに一切出ないし。まずポーランド着いたら俺たちの機材は全部イギリスに置き去りになってましたからね(笑)。なんとか次の日機材と合流して、最初のパブでのショーをやりに行くのに全機材を自分達だけで手持ちして、ポーランドを電車で南北に横断ですよ(苦笑)。その後のMETALFILIA TOURも、移動が小さいバスなんですが、そこに6カ国のメタル野郎共を全員ぶち込むんですよ。座席は狭いし隣に座ってんのが大男だからギュウギュウの状態で、あいつらは常に騒いでるから全然休まらないし(笑)。そんな車ん中で一晩過ごして次の日ショー、って日も何回かあって・・・。まあとにかくいい経験でしたけど。

別府:MAZZYさんの海外ツアー経験は?

MAZZY: SUNS OWLでオーストラリア、フランス、スイス、アメリカのテキサス、ニューヨークですね。

別府:オーストラリアは確かビデオ作品になってましたよね。

MAZZY: オーストラリアは本当に楽しかったなぁ。一緒にツアーしたDEVOLVEDが向こうのデスメタル界隈ではそこそこ知名度があって、活きがいいバンドだったから面白いツアーだったし。メルボルン、ブリスベンといったオーストラリアの東海岸からゴールドコーストまで2週間だった。お客さんの入りは凄い外れたとこもボチボチのところもあったけど。向こうの「右」みたいな土地があってスネアの皮が破かれていたり、ガソリンスタンドでは「お前らなに日本語で話してんだ、この野郎」って怒られたり。そういったことはあったけどゴールドコースト、シドニー、メルボルンは盛り上がったのは覚えてますね。それよりも海外に自分の国旗や国を背負って、それを責任やプライドを持って挑んでいったのがメチャクチャ興奮しましたね。もうそこはSUNS OWLじゃなくて日本人として挑んでいくので。今でも僕の音楽人生の中で一番の興奮だったのがオーストラリアツアーの初日ですね。ジュリアナ東京が大きくなってスリバチ状に掘り下げられた様な場所で、色々なフロアがあって。そんなところでボディアートやTATTOO他、色々なアーティストやクリエイティブな集団が集まっていて。そこの一角でメタルライブをやるってことで6バンド位集まって。ニュージーランドからもSYSYTEM OF A DAWN とCOAL CHAMBERを足したみたいなバンドが来ていたり。僕たちはJAPANですよ、見るからに風体が違いますよね。場内はざわつきますよ、よしかましてやるぜって。機材は自分たちがセッティングで俺はGOさんのドラムのセッティングの手伝いをしていて、それで後ろを振り向いたらスリバチ状のところにお客さんがズラ~っといるわけですよ。これはマズイ、殺し合いが始まるぞと(爆笑)。その時のテンションが今でも忘れられないですね。僕の中のロックは「あそこ」ですね。言葉も伝わるかどうかもわからない奴等が興味と興奮と、もしかしたら上から攻撃的視線で見下ろしている。それを感じて「マジお前ら殺す、練馬だ!この野郎!」ってね(爆笑)。そんな感じでライブは実は何をやったのか覚えてないけど、色々と登っちゃいけないとこに登ったり、威圧したり、シャウトで攻めたり、そしてジャンって終わったら「ボン!」って反応が来たんですよ。「ヤベ~、世界!ハロ~」って(一同爆笑)。
その次がテキサスのSouth by Southwestですね、世界中のアーティストがオースチンに集まって食べ物屋から洋服屋まで街全体がライブハウスになった感じのイベントに呼ばれて。僕らはJAPAN NIGHTの時に全然毛色の違うバンドなんかとやったんです。テキサスと言えばPANTERA!大好きだったから他の国よりもテキサスしかないなって。ここは大和魂でライブをバチコンってかましたらお爺ちゃんがお前ら最高だって褒めてくれて。「お前ら最高だ~、テキーラ奢ってやる~」って、エプロンつけたおばちゃんも「あなた達最高だったわよ、テキーラ飲みなさい」って(笑)。それも凄く楽しかったし気持ち良かったですね。アメリカ圏でそこまで人の心に刺さると思ってなかったし。日本でBEAST FEASTとかもあって興奮もしたけど、そのオーストラリアとアメリカの二発のお陰で「不感症」になっちゃいましたね、超えられない。そういうのポーランドで無かった?

Ina:分りますね。帰ってきてから確かに力が抜けたような感じになっちゃいましたから。言葉が通じないってのがデカイですよ。

MAZZY: そこから俺は調子が狂っちゃてるのかもしれない。

Ina:俺はもう今はその時のことは意識していないですけど。

小川:日本でも見ている方としてはその一番刺激的だった時のパフォーマンスを見たいんですよね。

MAZZY: それは分るんですけど・・・、なかなか。

Ina:俺らの東欧の時はステージから組まされましたから。ステージも鉄骨から持っていくんですよ。そうなるとバンド連中も全員スタッフですよ。DESTRUCTIONのローディーとかもやっていた恐いヤツがいて、「軍曹」ってあだ名付けたんですけど、そいつが全体を仕切るんです。俺らは「JAPAN」って呼ばれていて、「ヘイ、JAPANこっち来い!ベースアンプ運べ!!」とか使われて(一同爆笑)。

MAZZY: それでなんだこの野郎!って思うわけだ(笑)

Ina:軍曹はウォッカをビンで持ち歩いてて、常に水みたいにガバガバラッパ飲みしてるんですよ。ライブもリハは無いし、アンプの音も勝手に決められてコレでやれって。

MAZZY: うっそ、そうなんだ。

Ina:でも段々ツアーをやっていく中で、俺たちが一番盛り上がって物販も売れていて。扱い変わってきましたけど。

MAZZY: さらっと言っているけど、それは超カッコいいね!

Ina:そうなっていくとスタッフもお客さんの反応も変わっていきますよね。

MAZZY: あいつ等ヤバイ、別格だって感じでしょ。それで鉄骨運ぶの少しサボっても大丈夫だって(笑)

Ina:最後の公演終わっての撤収作業は思い切り逃げて帰ってきましたね(一同爆笑)

別府:見せるもの見せたらそれが全て反応して返ってくるんですよね。

MAZZY: それってシンプルにカッコいいことじゃないですか。

Ina:日本も実際そうだと思うんですけど・・・、あれ違います?

MAZZY: 時と場合によるんじゃない?

MAZZY(AWAKED)× Ina(IN FOR T...

MAZZY(AWAKED)× Ina(IN FOR THE KILL)

何でお客さんがライブハウスに来ないのかって、それは『想像ができちゃう』からだと思う。(MAZZY)

別府:海外をツアーして日本のシーンとどこが一番違うとか感じたところはありましたか?

Ina:ポーランド以外に、台湾のフェスやライブハウス、香港で数回、他に北京のフェスとかでもやりましたけど、そんなしょっちゅう海外に行っているバンドじゃなかったので一概には言えないけど、やっぱりお互い言葉が通じないってのが良い意味で大きいと思います。お客さんとの接点はステージしかないから、お互い変なことを考えないで済む。だから素直な反応になるんじゃないかなと思います。ただ単純にそれだと思います。

MAZZY: メディアに洗脳されて行くとかじゃないからね。

Ina:人それぞれ考えがあるとは思いますけど、単純にホントそこだけだと思います。自分たちが住んでいる国だとバンド側も、やれること他にも沢山あるだろうって考えたり、お客さんもインターネットが発達していて事前に色々見ることが出来る・・・。単純に現場での音楽で初めて知るって機会はもう結構少ないのかなって。先に「あのバンドはこんな感じのバンドなんでしょ」って先入観があってライブに来るから。その差って凄く大きいかなと。

MAZZY: ライブハウスで自分の好きなバンドのチラシが貼ってあったら、剥がして自分の部屋に貼る。そんなのはもう無いかな。

Ina:ミュージシャンやお客さんが悪いっていうのではなくて、環境が変わってきているから仕方ないかなって。俺たちが海外に行った時と今ではまた違っているかもしれないし。

別府:今は長期ツアーしているバンドって少ないですよね、地方に行くバンドも。イベントは週末に被りまくりで、東京もそうですけど地方のライブハウスも平日のスケジュールはスカスカですよね。

MAZZY: ここに関しては『沼』ですよ。自分でも思っているんですけど、音楽が好きで好きでやっている人たちが他の楽しみを知っちゃっていますからね。

小川:大問題にぶつかりましたね。

Ina:『沼』ですね。それにどう対応してバンドをやっていくかですね。

MAZZY: そうなってくると歌舞伎みたいな古典芸能になってくると思っていて。分ってくる人がそれなりの内容や価値を見出してフォローしてくれればいいみたいな。そうなってくると僕は思います。

Ina:ライブとか生のものって『生』じゃないと提供できないじゃないですか。ライブという現場にお客さんが『来たい』って状況を作り出せればいいんですけどね。

小川:今は音楽を楽しむならもっと他の手段もあるだろうって環境になっているから、それよりもライブが楽しいカッコいいって価値観に出来ればね。

Ina:それとちょっとこれは、と思っていることがあって。フェスティバル形式のイベントが多いじゃないですか。LOUD PARKやOZZ FESTしかり。あれはあれでいいんですけど。だけどあれを狭いライブハウスシーンで真似をするんですよ、「~フェス」って。20バンド位で1500円とかでお客さん入れちゃうんですよ。そうなるとCDも売れないし物販も売れない上に、ライブのチケット代で収入を得たいのに、そこの部分もどんどんデフレになっちゃう気がする。5~6バンドでやっていたのが、20バンドで同じ位の値段でやられちゃったら・・・。

MAZZY:そのダメージか。それには考え方がいくつかあると思うよ。20年前からずっとあったと思うよ。俺は何でお客さんがライブハウスに来ないのかって、それは『想像ができちゃう』からだと思う。俺たちがガキの頃はライブハウスは何が起こるか分らない、アーティストがどういうライブをやるのか分らない、それは行ったやつしか分らない世界だったから。今は平和だし、それっぽいステージングやって、それっぽく打ち上げやって帰っていく。それがツマラナイと思っていて。

小川:今のライブハウスに来るお客さんと昔のライブハウスのお客さんは種類が違うってこと?

MAZZY:違う!!!土台から違うよね。事前に情報収集が出来ちゃっているから。例えば「IN FOR THE KILLって噂になっているから見に行こうぜ。ヤバイらしいぜ、どんなステージなんだろ?」じゃなくて「あ~、そうそう。IN FOR THE KILLってこういう系統だよね、合ってた合ってた」。自分の中で予想していたIN FOR THE KILだから、そこでお客さんは評論家に変わるから。「予想以上だった」とか「意外と声が出ていなかった」とか。ツマラナイ遊び方だよね。そこで何かをぶっ壊す位のことをやったら、「IN FOR THE KILはあんなことするバンドだとは思わなかった、ヤバイ」ってなるよね。

Ina:凄くそれ分ります。何か・・・、演者側が戦う部分が変な方向に向いてしまうというか。

MAZZY:お客さんを集めるとかどうやって個性を分りやすく伝えていくのかって。

ジレンマは無いと言えば嘘になりますね。(Ina)

Ina:それを本当に一生懸命ネットでやろうとするとつまんないことになっていく。

小川:音楽じゃない面で伝えるから。

MAZZY: 私生活が見えすぎるとツマラナイじゃないですか、「こんなに一生懸命アツく叫んでいるけど、コイツ確か昨日の昼飯にマズイの食ってるんだよな」って。

Ina:俺もやっているから100%否定は出来ないけど。バンドの宣伝するつもりでやったはいいけど、TwitterやFacebookが楽しくて楽しくて、それで遊んでいる普通の人になってるバンドマンも沢山いると思う(笑)

別府:それが本当に仲のよい友達同士ならいいけど、それが増えていってファンの人達が入ってくるとジレンマになったりしませんか?

Ina:ジレンマは無いと言えば嘘になりますね。色々な人に知って欲しいって部分とやっぱり一線を引かなくちゃいけないって意味では。

別府:それで昔の話になりますが、ファンの人が「SUNS OWLの人達って音楽一本でやっていて外車にでも乗っているんですか?」って聞いてませんでしたっけ?

MAZZY: 何かかすかに覚えあります。「でかいの乗ってるよ、JR!(笑)。」ってSABちゃんが。

別府:それってファンや後輩のミュージシャンからすれば夢ですよね。

Ina:ありのままで俺を見てくれってヤツが、単純にそういう意味で私生活を見せてるならいいけど、女子高生みたいにSNSにキャッキャキャッキャしちゃってるのはカッコ悪いと思いますね。

MAZZY: こう言ったらあれだけど、俺はお前のことを全然知らないのに、向こうは俺のことが近しい存在になってて。それが凄く違和感があって(苦笑)。

Ina:それは発信する側の自己責任もあると思うんすよ。でも一回やり始めちゃうと止めようと思ってもなかなか出来ないんですよね。

別府:その人のキャラクターや場合にもよりますが、私生活が見えすぎちゃう場合とかありますね。そうなってくると「レジェンド」的な話がワクワクするんじゃないかなと。

Ina:俺はそこで悩みましたよ。今のバンドを結成して、新しいホームページとSNSアカウントを作るか作らないかで。でも俺は知って欲しいと思って作っちゃいましたけど。

MAZZY: とりあえず作るよね、それはいいと思う。具体的に何をやるかという。

Ina:俺も最初アメブロやっていて、本当に管理画面とかでも知らないどうでもいいクソアイドルとか出てくるんですよ。

MAZZY: どうでもいいけど、エロイ写真とか添付してあると、名前知らないけど見とこってなるよね(笑)

Ina:そういう巨乳のアイドルとかがやってると意味があるから。

MAZZY: 俺は巨乳とは一言も言ってないけどね(一同爆笑)

Ina:今の子たちってそういうネット環境があるじゃないですか。生きてる中でそういったものが当たり前に必要なものとしてある訳だから。そこに俺たちバンド側が入っていくしかないってのもあるかな。

MAZZY: その前を知らないからね。『そこ』からスタートしているから、それをツールとして使うんだろうね。でもそれもどうなんだろ?

Ina:そこでバンドの情報を得るのが当たり前の世代なんですよ。

小川:そこは本当に悩ましいですね。色々な音楽がある中でメタルは最終的に到達するジャンルだと思いますけど。

MAZZY:例えば掻い摘んで言うと?

小川:リスナーとして入口がクラシックでも演歌でも楽器の音とかが気になったりし始めて、ギターやドラムの音が気になり始めて。最初はそんなの気にしないで聴いていて、やっとヴォーカルの人が歌詞を美味く表現している人位な脳の認識だと思うんですよ。メタルって音楽的な総合的コンテンツで言えば凄いんですよ。

MAZZY:濃い中身ですよね。

小川:結局、今の問題ってネットもあるけどメタルに行き着くまでの道のりが長くなっているってのがあるかもしれない。

海外と比べてとか昔と比べてとかの観点で考えるのはナンセンスだと思う。(Ina)

奥中:そういえば最近バンド単位でツアー日程でフライヤーを作っているのって少なくなりましたよね。

MAZZY:今はフライヤーやポスターがあっても企画名ありきでバンド名が並んでいて。昔はバンド名がド~ンって載っていて何月何日どこどこでライブってのが並んでいたのに、今は殆ど見かけないね。

別府:そういったバンドってもうメジャーかメジャーにかなり近くて事務所に入っているバンドが殆どですね。どこの事務所も後ろ盾なくて毎日ツアーしてというのはもう見かけないですよ。それはハードコアもメタルも一緒かなと。昔はやっていた様なバンドも年齢重ねれば環境も変わって生活もあるから、若い時みたいなことできないのは分るし。

MAZZY:出来ないのも分りますよ。この日休んだら仕事クビになっちゃうとかなってきてるから。

別府:昔、若い頃だったらツアーの為に仕事辞めるとかあったじゃないですか。

奥中:マーチャンダイズも今よりも売れていたと思うんですよ。それが資金となりツアー出来てた部分もあったかなって。

別府:泥臭い若い子っていないですよね。みんな『賢い』。

小川:今のそういった背景って環境や条件が変わってきてそれで成り立つ仕組みを作っていかなくちゃなんでしょうね。

Ina:そこで昔に戻すのは正解かどうかと言えば、俺は違うと思う。昔はそれをやる意味があって、なし得ないことがあって、尚かつそれでしか味わえないものがあったと思うけど。それを今の時代にやろうとしても、そしてやったとしても、分らせようとしても無理がある。今の価値観に合わせる・・・、その言い方も変だけど、今の時代に合ったやり方でアツさを出せたらと思いますね。
何をもってして『盛り上がっている』かって話ですけど。その前に今って皆さんから見て盛り上がって無いんですか?

小川:そこで僕は言いたいことがあって。このサイトを始めて情報が僕に集まる様になって、「あれ日本のシーンって面白いじゃん」って。僕自身BURRN!の読者でそういったところで音楽を聴いていたんで国内のシーンに対する角度が浅かったんですよ。日本にも面白いバンドもいるし盛り上がっているんじゃないかって。

Ina:やってるヤツはやってるし、面白いし、若い奴らだって最高に楽しんでいると思う。海外と比べてとか昔と比べてとかの観点で考えるのはナンセンスだと思う。国内のことを考えるのに海外と比べても違うと思うし、何をもってしてこの国のメタルが盛り上がっていないとしてるのか、そしてそれを盛り上げるのかって。俺は十分盛り上がっていると思うけど。

MAZZY: 十分なの?いい考え方だし現状を認めた上で悪いとこないし他と比較すると隣の芝が的な感じになるけど。

Ina:それは・・・これが答えになるか分らないですけど、俺はこうなってからのシーンしか結局知らないんですよ。ライブハウスシーンに入ったのが2000年前後なんですよ。バンドブームなんてその名前しか知らないし、もっとこうだったって言われても分らないんですよ。自分がコツコツやっているところでやれているぞってコツコツと満足しているんですね。

MAZZY: 今の現状から全部「0」が増えていったら面白いじゃん、「0」が2個増えたらもっと面白いじゃん。

奥中:私はもうメタルを見に来るお客さんの絶対数が決まっているけど、その中でより多くの人に興味を持ってもらいたい。例えばIN FOR THE KILLだったらこの絶対数辺りの取れていないお客さんを巻き込んだら面白いなって。

Ina:それはポップスとかは含まれないんですよね。

奥中:そういうポップスを聞く人をメタルのライブに連れてこようとすると大変じゃないですか?この前もそういう人を気軽な気持ちでライブに連れて行こうと誘ったら「え~、メタル〜」って言われたから(苦笑)

MAZZY(AWAKED), Ina(IN FOR T...

MAZZY(AWAKED), Ina(IN FOR THE KILL), 小川(Metallization.jp), 別府伸朗

だけどそれより何よりこんなに今まで固まって大切にされていた文化を土足で入っていく勇気。(MAZZY)

別府:僕はそれをやっているのはメタルの人に毛嫌いされていることが多いけどBABYMETALだと思うんですよ。

小川:それでメタルと接点が生まれた人はいるでしょうね。

MAZZY: 黒船だからね。

奥中:ビジュアル系もそうだと思います。

Ina:それは正直(BABYMETALは)どうでもいい。

MAZZY: 俺は大好きですよ、可愛いって(笑)。

別府:あれを切っ掛けにメタルを好きになる人もいると思うから、そこまで拒絶しなくてもいいと思う時はあります。

奥中:元から「俺はメタルを聴いて育ってきた」って人は嫌っている人が多そうな感じがしますね。

MAZZY: どのシーンもどのジャンルも元々のご意見番が邪魔すると思う。

別府:そういった人達だって入口があると思うんですよ。いきなりMORBID ANGELは無いでしょって。

奥中:今の子供達は違うかもしれないですよ。お父さんの聴いてる音楽の影響でいきなり「メタルリスナーのサラブレット」的ってのが。

MAZZY: そのパターンはあるかもしれない。AKB48とENTOMBEDとか、親の影響でたまたまこれを聴いてるって。でもそれ以上は広げていかないし。広げる掘り下げるは少ないかな。

Ina:俺、じゃあぶっちゃけますけどBABYMETALは大嫌いで、さっきのどうでもいいってのはイヤミも込めてです(笑)。

MAZZY: 黒船が来たから頑張らなくちゃいけないってのとは真逆なんだよね。俺は「バンドって頑張らなくちゃいけないの?」って思う。

Ina:俺はそんなところで頑張る気は無いです。

MAZZY: あれは確かにメタルに対する『冒涜』だと思うよ。だけどそれより何よりこんなに今まで固まって大切にされていた文化を土足で入っていく勇気。

別府:そうなんですよ。そして悔しいけど、曲はキャッチーでサビとか一発で覚えちゃうんですよ。それに勝てるバンドってどれだけいるのかなって。
Ina:そんなに凄いんですか?写真見るだけで俺は嫌ですよ。だってちびっ子ですよ。

MAZZY: ある意味JACKSON5と一緒だよ。

Ina:あれを巨乳の姉ちゃんがやってたら俺は興味を持ちますけど。あの子達を肯定している人の台詞って、どうも自分のロリコンを無理矢理正当化している様にしか感じないことが多い(苦笑)

MAZZY: Ina、違うよ。ロリコンがメジャーになったんだよ(笑)

奥中:巨乳メタルは皆が大声出して好きって言えないと思うんですよ。

別府:メタルに限らず全世界ロリコン化していると思いますよ。

Ina:俺は昔のタフでハードなメタルが好きなんですけど。

MAZZY: それを求める人は「正統派」なんだよ。プロレスラーで言うところのパワー系だよ、技巧派じゃない。

Ina:俺はそっちが好きです(笑)

MAZZY: 長州力かバンバンビガロか分らないけど、そういう人に悪い人はいないから。

Ina:何の話しているんすか(一同爆笑)

小川:結局メタルっていう文化を知らない人がいっぱいいる世の中だから、それを言葉で表すとバラバラなのかなって。そこが面白いところで。それでこういうのがもっと増えていって欲しいんですよ。

Ina:俺はあの子達の存在を否定しているわけじゃなくて、俺個人が好きか嫌いかの話をしているだけで。BABYMETALのファンを否定したい訳じゃないし。色んなのが増えていくのは面白いことだとは思いますよ。

別府:僕は最初かなり否定派でしたよ。

MAZZY: 俺もそう、構えましたよ。「何?メタル???」って。それをかざす、大切なものを守る、俺の中で色々な友達から恩師からそういった時の画が浮かぶんですよ。軽々しく発言したらいけないし。だけどそれを凌駕してましたよ、ずっとあっちの方に。ライブ見たよ。

Ina:LOUD PARKでですか?

MAZZY: 「ギミチョコ」がいいよ!

BABYMETAL - ギミチョコ!!- Gimme chocolate!! - Live Music Video - YouTube

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Ina:何すか、それ?

MAZZY: 曲だよ。ヨーロッパで何万ものフェスで盛り上がってたよ。曲の作り方でいったらSlipknotと変わらないよ。メタルのパロディのとこもあるよ、ANDREW W.K.と一緒。

Ina:アイドルの『いい子』でいなくちゃいけないって設定が俺の中ではダメなんですよ。本当にイラついて嫌なんですよ。メタルとは真逆じゃないですか、だから新しいのかもしれないけど。

MAZZY: 違うよ、みんな紙一重なんだよ。誰も「その時代」はあるんだよ。エンターテインメントとしてキチンとやらせるかやらせないかのクオリティの高め方は国内と海外では、全然違うと思う。そういう意味でBABYMETALは凄いでしょ。

Ina:そういう意味では参考になりますけどね。

MAZZY: それ以上は掘り下げなくていいから(笑)

Ina:あれ位に注目されるだけの説得力を俺たちみたいなスタイルのバンドも打ち出さないといけないとは思う。

MAZZY: 何か新しいことね・・・。

俺はカッコいいバンドが増えれば自然とシーンは盛り上がると思います。(Ina)

別府:SUNS OWL盛り上がったし、あの当時のシーンて何で盛り上がったのか考えたら色々要因はあると思いますがまずファンの盛り上がり「メタル普及委員会」があったのかなって。見ている方からアツい人が出てくると違うかなって。

MAZZY: ありましたね、あれは大学生あたりから盛り上がっていきました。

小川:こっち側で無理やり盛り上げても実際の現場はあんまり盛り上がらないかなと思う。

MAZZY: 僕らの評価が高まったのはいくつか要因があると思うけど1STが出た時は「メタル系のちょっと変わった激しいのが出てきた。2NDはメタル界からもハードコア界からもミクスチャー界からも評価受けて、そこから海外に対してもアプローチをしていった。

別府:ビジュアル、ファッションって要素も大きかったと思います。PEACE MAKERってブランドと一緒に盛り上がっていったのかなって。憧れのミュージシャンが着ている、僕もそうなりたいって。

MAZZY: 海外のアーティストがクアトロでやる時とか戦略としてPEACE MAKERの服を着せたりもしてましたね。

別府:でも僕、実は昔アンチPEACE MAKERだったんですよ。何かのライブに行った時に出演したバンドが全部PEACE MAKERの服を着ていて。その時に知り合いの海外の人に「何でみんな同じ服を着て演奏してるの?それにお客さんも同じ服着ている人多いし」って。「何か変わったことをやりたくてミュージシャンになったんじゃないのかな」って言われて。それは盛り上がりの功罪だったのかと思うのですが。

Ina:今も昔も日本人ってそういうの好きじゃないですか。ある雰囲気のバンドが流行れば、それと同じ雰囲気のお客さんが集まりだす。音楽とファッションは近くて良いと思うけど。

MAZZY: そんなもんなんだろうね。身近にあるものの中での。今はそういうのは他のシーンで起きてるのかな、渋谷とかでね。

Ina:激ロック界隈の若い子たちが今はそうかなって。

MAZZY: 俺は実は分らないけどね。ところで逆質問ですが、小川さんはMetallization.jpではどこを目指していますか?

小川:それは明確な答えとしての言葉は思い浮かんでいないのですが、まずとにかくメタルのリスナーを増やしたいというのが大前提。あとは「日本の」という部分を拘ってます。「日本のメタルシーンだったら昔からMetallization.jp.が関わってたよね」っていうのを30年後位にそうなってたらという目標があります。数字的な目標というのは全然無いんですけどね。

別府:昔から色々考えているのですが「日本でメタルを盛り上げる」と「日本のメタルを盛り上げる」って凄く似ている様で実は大きな溝があるのかとも思っていて。元々の音楽の成り立ちがロックと演歌の違いがあるからじゃないかとか。そういった溝を埋めていくのにネット環境って有効なツールになるのではないかなって。それまでは色々な『距離』があったから、それを縮めてくれたのはネットですよね。昔だったら音源1つ買うにしても手紙なり国際電話だったりのが、今はメール1本ですから。1週間経っても返事こなかったらどうしたのって直ぐに問い合わせもできるし。そういった環境で日本のバンドに興味を持っている海外の人が多いですからね。

Ina:AWAKEDも海外の人にウケる要素が沢山あると思いますよ。

MAZZY: ちょっと嬉しいけど、もうそんなんじゃないからね。

別府:それは何で?

MAZZY: それは現実生活もあるから、休み取れないし。

Ina:そういうこと言わないってさっき言ってたじゃないですか(笑)

MAZZY: いつでも時間合わせるぜって言ってるけど、日本人こんなにおせち料理食うのかって年末だから(一同爆笑)。それ言われたら「お疲れ様」としか言えないよ。

Ina:その忙しさや大変さを埋められるのがネットなんじゃないですか。俺は全部自分でやっているけど、フロントマンの俺がこんなことやってるのって果たしてクールなことなのかなって思っちゃう時があるんですよ。一瞬色々と考えるけど他のメンバーがやるかなと考えると・・・。絶対無理だから自分でやるしかないなって(苦笑)。

MAZZY: それで自分じゃないフリして書いたりね。

Ina:もう遅いっすね(笑)。俺はもう人間性知られちゃっているから。

MAZZY: でもそういった丁寧でキチンと向き合う人だからってのもあるんじゃない?

Ina:それしかできないって感じですね。でもありのままでいいのかなとも思うし。

別府:どうやったらみんなが良い感じになりますかね?

MAZZY: ヨーロッパみたいにさ、音楽活動に対しての調整費や助成金がでたら最高ですよね。

小川:音楽ってそういう存在であるべきと思いますよ。ストレスをどこで発散するのかってなると音楽がそれだから。

MAZZY: 人間の健康上必要ですから。

小川:いずれは出ればいいけど。聴く方が一番大事だと思います。

Ina:ミュージシャンが出来ることなんて結局は「音源作ること」と、「ライブやること」と、少し顔がいい人がTVに出たり、あとは雑誌に出たりぐらいだと思うんですよ。これ以上何をするかとなったら、質を高めることしかないんですよ。音楽の質なり、バンドとしての質なり、ライブの質なり。俺はそう思うんですけどね。

MAZZY: またストイックになるね。

別府:見せ方って意識はしてますよね。ステージだけじゃなくステージ降りてからも。

Ina:それは昔ほどは無いけどやっぱりありますね。前のバンドでは散々意識してそればかり考えていたこともあったんで。だけどそれをやった上での話ですね。

奥中:ミュージシャンって自分の世界に没頭しちゃう人とシーンの発展の為って言う人の2種類だと思います。

Ina:俺はカッコいいバンドが増えれば自然とシーンは盛り上がると思います。しかもホールクラスでドカンっと沸かすバンドになってもライブハウスに出続けるバンドが沢山増えたり。そうでないと売れてどこかにいっちゃったらライブハウスシーンは変わらないし。

MAZZY: そういうことになるとシビアになるな。カッコイイバンドが出てきてカッコイイ音楽を扱える人がいっぱい出てきたらシーンが復興するかと言ったら逆で、そのシーンは無いです。そのジャンルは『0』です、そう思っちゃいます。懐メロを楽しんじゃうというか、通ってきた道のりで遊ぶ。これを言いたかったんですけど、「しくじり先生」って知ってますか?しくじったタレントさんが出てきて自分のことを細かく伝えていくんですよ。ちょっと前それに大事MANブラザーズバンドの人が出ていたんですけど、その人が凄まじくて。何も考えていないようで色々と考えていて「負けないこと、逃げ出さないこと、投げ出さないこと、それが一番大事」って本人が散々歌っているんですけど、本人が散々それを歌ってきてしまった為に結局何が一番大事なのか分らなくなったって(笑)。最終的に「自分にとって一番大事なことを探すことをするということが一番大事」となって、「お~」って。それで「結果何が楽しいんですか?そんな自分が接してきた音楽業界に対してはどう思っているんですか?」ってなった時に、自分が通ってきて自分が感動したアーティストのコピーバンドをやって、それでライブをやるのが楽しいと。その後にドッと笑うんですけど、その時の興奮は新鮮なもので楽しいんですよって着地ですごくそれがしっくりきました。

小川:メタルが古典芸能になるってイメージはあるんですよ。メタルって文化が出てきて大体40年経って、これが消えるのが嫌なんです。

Ina:メタルから派生してきたエモとかそういうものじゃなく、やっぱりトラディショナルなものを取り扱って広めていきたいってのがあるんですか?。

小川:そういうのを分る人を増やしたいですね。僕は歌舞伎って実は見たことがないけどあの界隈って凄くて、ああいったものにメタルもなって欲しい。だからさっきカッコイイバンドがもっと出てきた方がいいって行った時にも、僕は日本に関してはまだチャンスがあると思う。

MAZZY: それはカッコイイと思われるバンドじゃなくて、カッコイイと思われる流れなんじゃないかな。

小川:それだったら盛り上がっては消え盛り上がっては消えで、実は大爆発は来てはいないんじゃないかなって。

MAZZY: 超ポジティブな理論で言えばアイドル的ムーブメントの後に泥臭い音楽が『来る』じゃないですか。俺はそれがまた来てくれたら楽しいと思う。

AWAKED

【AWAKED / demons' game】kampsite.jp - YouTube

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IN FOR THE KILL

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