記事公開日:2014/12/27

先月より始まりましたこのコーナー!
Vorchaos(ヴォルケイオス)ギターの「リフ大好きバッキンガー」yuzoが音楽を愛する皆さんへメタル・ラウドミュージックからちょっと違ったテイストの音楽まで、私の視点聴点で広くご紹介させて頂くコラムコーナーとなっております!

第2回となる今回の紹介バンドはこちら!
『XECSNOIN』(ゼクスノイン)!!

前回に引き続き、私の尊敬する先輩バンドの紹介です!
このバンドはとにかく「凄い!」の一言につきます。
高い演奏技術、楽曲の構成、アイディア等々バンドのセールスポイントは多くあるはず。
そんな強者バンド『XECSNOIN』について、バンドの経歴、また今年発売されたアルバム「Corridor To The Frozen Sky」を中心に楽曲についてもご紹介させて頂きます。

『XECSNOIN』(ゼクスノイン)

XECSNOIN

XECSNOIN

U(Vo.)
迅(G.)
雀蕗(G.)
JUN(B.)
MASATO(Dr.)

バイオグラフィー

2001 年結成。
ドイツ留学より帰国した JUN (B.) が、大学の音楽サークルで初代 Vo の LOKI と出会い結成。バンド名はドイツ語の “6” と “9” に由来。
ネットのメンバー募集で、迅 (G.) が加入。都内ライブハウスにて活動開始。
当初はヴィジュアル系/ジャパメタのシーンで活動を開始し、曲調も X JAPAN や Helloween に代表されるようなジャーマンメタル風の疾走感のあるメタルサウンドにて、自主制作音源のリリースや、各種オムニバスアルバムへの楽曲提供、さらには秋田から沖縄に至る全国ツアーを敢行。
2004 年に雀蕗 (G.) が加入。各地のライブハウスシーンでの評価を得て、活動は加速。

2005 年 1st Album“XecsplosioN”(FTCZ-1736) を リリース。

2006 年、町田 The Play House でのワンマンライブ後、VoのLOKI が脱退。これを機に活動方針を転換。ヴィジュアル系メイクを廃し、バンド名の表記を変更。
ライブ中心の活動から、セルフプロデュースでの音源制作とライブ活動を並行して行う形へとシフトした。
また音楽性もよりスパルタンでアグレッシブなメタルを求め、モダンヘヴィネス、エクストリームな方面へとシフトするようになる。

2008 年にシングル “THIRSTY” (DOZRX-6901) をリリースし、YAMAHA 主催のバンドコンテスト「バンドサミット 2008」に出場。「激しいのは MR.BIG まで」と自戒する YAMAHA のコンテストでありながら、決勝ライブに進出し (応募総数721、決勝進出12バンド)、審査員の ROLLY 氏より「演奏力は出場者中抜群。不協和音さえも心地よい」と高評価を受ける。

2009 年にアルバム “ENGRAVED” (DOZRX-6902) をリリース。

2012 年にバンド史上初の女性ボーカルとなる U が加入。
シングル “BRIGHT DARKNESS” (DLSTW- 6903) をリリース。

2013 年には YouTube 限定公開の MV “DISILLUSION” を書き下ろす。
その後 MASATO (Dr.) が加入し現行メンバーとなり、2014 年10月に本作「Corridor To The Frozen Sky」をリリースした。

楽曲について

XECSNOIN / Corridor To The ...

XECSNOIN / Corridor To The Frozen Sky

<CD収録曲>
1. Leaving Saudage
2. Take Away My Pain
3. Remaining
4. Ragnarok
5. Light My Fire
6. Diaspora
7. Follow Me
8. Hands On Wheel
9. Along The Borders
10. Disillusion(CTTFS Mix)

2014年10月24日(金)発売  
Black-listed Records
BLRC-00075 ¥2,381 (税抜)
Vo.U女史が加入して第一弾となるAlbum「Corridor To The Frozen Sky」についてご紹介させて頂きます。

オープニングを飾るはインストゥルメンタルナンバー「Leaving Saudage」。
楽器陣が奏でる、「これから何かが始まる」感満載の一曲。
ハモリのギターフレーズや、追い打ちをかけるかの様に叩き込んでくるリズムから本編が開幕する。
そして音の鳴り止む間もなく、U女史のカウントともとれる雄叫び、track.2「Take Away My Pain」のタイトルコールから攻撃的撃音がスタート。
最前列はheadbang、フロアはサークルピットが渦巻いている様子が完全に想像出来る様な激烈Thrash Riffでの激しい幕開け。
生で爆音を浴びるに超した事は無い。
U女史の唸りの後ろでは揃いに揃った絶品最高級ツインギターが、綺麗な旋律から暴力的ミドルまでを操りまくる。
そして図太いリズム隊がボトムを支え、且つ攻撃してくる。
この洗練された演奏形態はXECSNOINが持つ最大の武器で有り、全編通じて言える事である。
また激しいボイスを駆使したThrash調からメロウなサビへと移りゆく流れもXECSNOINらしいと感じるポイントである。

XECSNOIN - TAKE AWAY MY PAIN (OFFICIAL VIDEO) - YouTube

フィメールボイスメタルシーン"最後の刺客"! XECSNOIN (ゼクスノイン) の 2014 年 10 月 24 日発売のニューアルバム Corridor To The Frozen Sky から、最速チューンを映像化! アルバム購入は、ライブ会場、CD ショップ、iTunes 等にて! Tokyo-Based...
track.3「Remaining」はアップテンポでグイグイ突進してくる曲。
曲中盤ではこれまた「これぞXECSNOIN!」と言わんばかりの全楽器陣がミュートをふんだんに使ったheadbangポイントを迎える。聴いていてとても気持ちが良いポイントだ。
そしてギターソロへと繋げる。
一度ブレイクを挟んだ後、Arch Enemyを彷彿とさせるミドル四打ちでのギターソロへの展開。決して激しすぎる訳では無いが、ミドルのソロ刻みがとてもアツい。
track.4「Ragnarok」はギター教則に出てきそうな印象的テクニカルフレーズからのスタート。
この曲はかなり独特の空気感を出しており、童話の世界に迷い込んだかの様な錯覚に陥る。
どこか怪しげで、どこか悲しげで、何かがおかしいと感じさせる。
vo.U女史の語りかけるかの様な声が更に曲に色を付ける。しかし、セピア色だ。
極上のThrash Metal、Melodic Death Metal調を奏でるバンドがこの様な不可思議な空気感を持った曲を作り上げた事がとても驚きである。
曲終盤のリフを聴く頃には、体が自然と手を握り込み、何かに立ち向かおうとしたくなるこの謎の感覚。是非聴いて頂きたい一曲である。
track.5「Light My Fire」はtrack.3と類似したリズム感・テンポ感を持った牽引系の曲である。
またこの曲もサビのキャッチーさがかなり際立っているが、これはおそらくVo.U女史のメロディーによるものだろう。
また、ギターソロのバックのリフがMelodicで叙情的で、聴いていてとても気持ちが良い。
この様なバッキングリフが出てくる発想力が素晴らしい。
track.6「Diaspora」はギターのミュートフレーズからの静かな始まり。バックでは他の楽器陣によるミュートをふんだんに使ったザグザグのリズムの塊が迫ってくる。
このパターンもXECSNOINならではの構成と言え、前作album「ENGRAVED」でも耳に残った事を覚えている。
実際にライブハウスで演奏を聴いた時には、楽器陣のミュートのタイミングの揃いが抜群だからこそ生み出る、体に当たってくる様な音圧を体感出来るだろう。
この曲はこの構成がベースとなっているが、途中倍テンポになり聴くものに程良い緊張感を与える。
Vo.女史氏の声も、クリーンとデスボイスのミックスボイスの様な表現もあり、track.4の「Ragnarok」に続いて特徴的な一曲に感じる。
track.7「Follow Me」はミドルテンポが心地良いギターインストソングだ。
思わず拳を振りかざしたくなる様な、ポジティブ感が滲み出る一曲。
しかしながら、同じフレーズでもイントロとアウトロで「静と動」の違いの様に、良い意味で聴こえ方が変わる曲の展開力により、様々な感情が詰め込まれている様に思われる。作者の曲に込めた想いはどの様なものなのか、機会があったら聞いてみたい。
そして、この曲の後半部分では、とても美しいベースの音が聴く事が出来る。要チェックです。
本作中でもトップクラスの激しさを誇るのはtrack.8「Hands On Wheel」だ。
ギタリスト必見の刻みに刻んだバッキングリフは聴くものの心を揺さぶるだけで無く、弾いている側も絶対楽しいと感じるであろうリフだ。
歪んだ音をバッサバッサと素早く切り刻んだ迅氏と雀蕗氏双方のバッキングはとてもタイトで安定しており、そこを更にグイグイとえぐるJUN氏のベースラインがバスドラとマッチングし音塊を作り上げる。その上でVo.U女史の叫びが唸る。
まさにXECSNOINサウンド。五人が与える破壊力が凄まじい。
私の解説どうこうよりも是非聴いて頂きたい。
track.9「Along The Borders」はスローなメローソングだ。
Aメロでは他の曲では無い程の静けさの中でVo.U女史が言葉を口ずさむ。
サビは懐かしいJ-POP感を感じる。そういう感じだからこそ歌詞の意味が染み込む。
とても綺麗なサビメロが印象的な一曲。楽器陣の奏でる音からは爽やかさすら感じる事が出来る。
聴きながら言葉の意味を自分へ問いたくなる、そんな曲だ。
私自身とても気に入っている曲の一つ。
そして本作ラストを飾るtrack.10「Disillusion」はサークルピット必須、headbang必須の一曲。こちらも本作中でトップクラスの激しさを誇るだろう。
イントロからの倍テンポフレーズ~Aメロスタートの流れが、会場に自然と渦を発生させるだろう。
この曲はダーク感漂うフレーズが大部分を締めるが、この「暗」な部分があるからこそサビとのメリハリが生まれ、サビでの聴き易さをより感じるのだと思う。
そしてそれにより、「暗」部分がより強調されダーク感が増す、相乗効果がグルグルしている、といったところだろうか。

さて、私が聴いた感想と皆さんが聴いた感想、比較してみて下さい。
同じものを聴いても、人によって聴こえ方が違っても当たり前。捉え方は人それぞれです。
だからこそ作るのが難しいです。
そこを、いかに自分達が表現したい事を形にするか。
それがバンドです。
今回紹介させて頂いた『XECSNOIN』さんは、幾度かのメンバーチェンジを経て現体制になっていますが、バンドの軸が全くブレず、ただそんな中でもその時の『XECSNOIN』が表現すべき事を本人方が理解し表現している、そんな風に感じます。
演奏技術、アイディア、バンド方針、そしてメンバーの方の士気等、私バッキンガーyuzoが学ぶべき事を行動で示して下さる身近な先輩と感じております。
皆さんも楽曲のみならず、音楽に対する姿勢も含め、是非『XECSNOIN』を身近に感じて下さい。 
こんな感じで第2回も書かせて頂きました!ありがとうございました!
また次回も素晴らしいアーティストさんをわかり易くご紹介出来る様に努めます。

[PV] DISILLUSION - XECSNOIN [HD] - YouTube

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Vorchaos yuzo(G.)

yuzo

yuzo

ex.魔蟲-MAMUSHI-、ex.Friday-13
1987年青森市出身。高校在学中に結成した「Friday-13」のギタリストとして活動し、「鋼鉄の集い」に参加。先輩達にメタラーとして育てられる。自らを「リズム隊」と名乗るほどのバッキング好き。現在はVorchaosの下手ギターとして、都内を拠点に活動中。Vorchaosの重低音をガッチリ支え、魂のシャウトコーラスを担当。

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