記事公開日:2015/07/28

『I'm BACKINGER!』
Vorchaos(ヴォルケイオス)のギタリストである「リフ大好きバッキンガー」yuzo(ゆーぞー)が、 音楽を愛する皆さんへメタル・ラウドミュージックからちょっと違ったテイストの音楽まで、私の視点聴点で広くご紹介するコラムコーナー!

第9回目となる今回は、なんと、

『Vorchaos』(ヴォルケイオス)!!!

そう、私のバンドです!
本編長くなるので前置きは書きません!(笑)
これまで、レコーディングの様子やアートワークについて書いたことはありましたが、楽曲の中身については触れずにきました。
今回はVorchaosの経歴、そして先日2015年7月3日にリリースされたばかりの2nd アルバム「Singularity」(シンギュラリティー)の音源を通して、バンドの音楽性やメンバーについてご紹介したいと思います。

『Vorchaos』(ヴォルケイオス)

 (378)

Vorchaos are
淳 (Jun) - Vocal
Kaz - Guitar
yuzo - Guitar
Fuji - Bass
Masashi "USHI" Ushijima - Drums

バイオグラフィー

2010年結成。2012年より現メンバーにて本格始動。
多種多様な音楽シーンの中でメタル、ラウドロックをベースとし、無限の可能性を追求。
重さと鋭さを併せ持つ攻撃的なサウンドに、事象の持つ二面性や人間の持つ感情の渦を表現した歌詞を伴い、独自のサウンドスタイルを構築している。
国内のみならず海外での公演も行うなど、ジャンルや国の壁を越えて精力的に活動の幅を広げている。
2010年6月6日 吉祥寺CRESCENDOにて初ライヴを行う。
2010年10月 【LOUDNESS TRIBUTE TO MUNETAKA HIGUCHI】にてLOUDNESSのオープニングアクトを務める。
2011年4月 CLUB CITTA'で行われた【重音楽祭 -Benefit for OUR JAPAN-】に出演。
2011年5月 【轟音共鳴 TOUR ON TAIWAN 2011 SPRING】に日本からの3バンドの一つとして台湾へ遠征参加。
2011年6月 BALZAC & NEW ROTE'KAの【死闘!極楽!骨骨ピエロのロックンロールホラーショー!!東名阪頂上作戦】ツアーファイナル東京公演にオープニングアクトとして出演。
2011年8月 CLUB SEATAで行われた【轟音共鳴vol.250 Anniversary】に出演。
Hayato(Dr.)脱退。サポートにタクヤ(HONE YOUR SENSE / Takuya<takuyaboy-picasso>Nakata, ex.M.E.S.)を迎え活動。
2012年1月 1st シングル 「not ONLY ONE」を発表。吉祥寺CRESCENDOで行われたVorchaos初主催イベントでありレコ発イベントとなった【Vortex of chaos】ではチケットが完売となり大盛況にて終了した。このイベントを持ってYU(Ba.)が脱退。
2012年2月 Fuji(Ba.)加入。
2012年3月 Masashi "USHI" Ushijima(Dr.)加入。
2012年4月 新体制Vorchaosとして活動開始。日韓同時開催のMetal fest【Hell ride】に出演。
2012年6月 音楽雑誌「WeROCK」特典映像公開収録イベントに出演。(同年9月号の付録DVDにこのライブの模様が収録された。)
2013年1月 吉祥寺CRESCENDOにてモダンヘヴィネスバンド「Angers」との共同企画イベント【Angers vs Vorchaos】を開催。
2013年11月 11月8日に1st アルバム「Vortex of chaos」をリリース。それに先駆けた11月1日に原宿ASTRO HALLにて1st アルバムのレコ発イベント【Vortex of chaos vol.zero】を開催、満員御礼となる。
2013年12月1日 吉祥寺CRESCENDOにて1st アルバムレコ発イベント第二弾【Vortex of chaos vol.zero'】を開催、満員御礼となる。
2014年1月 吉祥寺CRESCENDOにて開催された【NonLinear Metal Dynamix 2014 Melodic Extreme Metal Special!】にGYZEとANOTHER STREAMら合計3バンドで出演、 チケットは完売となる。
2014年4月〜7月 青森を皮切りに始まった1st ツアー【Vortex of chaos 2014】は全国9ヶ所を廻り、7月11日に原宿ASTRO HALLにてツアーファイナルを迎え、大成功を収めた。
2014年8月 【YOKOHAMA ROCK FES.REVOLUTION ROCKS 2014】に出演、PATA(X JAPAN)擁するRa:in、山本恭司らと共演。
2014年11月8日 吉祥寺CRESCENDOにてバンド初のワンマンライヴを敢行。チケットは完売となる。

2015年7月 7月3日に2nd アルバム「Singularity」をリリース。
7月10日渋谷CYCLONEでのレコ発ワンマンライブを皮切りに「Singularity」リリースツアーをスタート。年末に向けて、ツアーと並行して、フェスへの出演、次のワンマンライブなども予定している。
(Official Website "Biography""History"参照)

楽曲について

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「Singularity」(シンギュラリティー)
2015/07/03 Release
価格:¥2,000(税抜)
VORC-0003 (Technobreak Records)
track.1「Singularity」
track.2「lm!」(lumen)
track.3「-Black Star-」
track.4「零れ星」
track.5「Alien」
track.6「光溢れる場所」
track.7「G.Y.A.H.」
track.8「-Zero-」
「オーセンティックでモダン、エクストリームでキャッチー。」
バンドが出しているサウンドはこれまでの時代の先駆者達が生み出してきた「王道的」なフレーズや雰囲気を醸し出しながらも、それだけに留まらず、「モダンでメインストリームなロック」を感じさせる音や曲構成、表現等を混在させている。それらの楽曲は一つのジャンルに囚われることはなく、むしろ自分達でそのジャンルの枠を取り払っている。
激しく疾走し、淳(Vo.)が叫び上げるスラッシュメタルナンバーがあったかと思えば、スローでメローなバラードナンバーがあったりと、幅広く「ロック」を表現している。
また、全ての楽曲は「事象の持つ二面性や人間の持つ感情の渦を表現する」というバンド結成時からのコンセプトを基に作られ、それぞれのストーリーを持っている。それは歌詞における言葉の表現だけでなく、各楽器隊が放つサウンドにも込められている。
1st アルバム「Vortex of chaos」には、バンド結成時から演奏している曲を全て収録し、これまでに在籍していたメンバーも含めたそれぞれの魂や想い、そしてバンドが歩んできた歴史を詰め込んだ。
持っている全てを出し切り、「無」の状態から新たなスタートラインに立った5人が「一(イチ)」から造り上げたもの、それがこの2ndアルバム「Singularity」だ。
ビッグバンのように「無」の状態になったことは、同時に新たな何かの「始まり」を意味する。
「Singularity」は直訳すると「特異点」。「基準が当てはまらない」ということだ。
「表と裏」「誕生と消滅」。これらのような「事象の二面性」にも当てはまらない「その他、一(イチ)」「唯一無二」の存在でありたいという思いも込められている。
バンドの新たな思いや意気込みは、アルバムタイトルにもなっている表題曲のtrack1.「Singularity」に詰め込まれている。
サビメロから始まるこの曲は、前作以上にキャッチーかつポップな印象から「Vorchaosもアプローチの仕方が変わったな」と一瞬思わせるが、その後のAメロでは「おぉ、いつものVorchaos!」と感じさせるメロディックで歯切れの良いギターリフが登場。ツインギターを活かしたハモリも爽やかな印象を与える。
Bメロではハーフテンポの重さを出しつつも、曲が持っている明るい印象から暗過ぎず程良くヘヴィーである。
曲によってジャンルが違うように聴こえるVorchaosの楽曲の中でも、この「Singularity」は一曲の中にさまざまな音楽性が見られ、バンドにとって新たな性質を持つ一曲となった。
耳に残るメロディーラインに乗せた淳の歌詞も、「気持ちをストレートに伝えたい」というこだわりから日本語詞になっている。ライヴにおいても使い慣れた言語で歌うことで、詞に込められた思いや感情が出しやすいようだ。
尚、本作収録のほかの曲も全て日本語詞となっている。

【Vorchaos】Singularity【MV】

【Vorchaos】Singularity【MV】 2015年7月3日発売の2nd Album「Singularity」に、表題曲として1曲目に収録。 Vorchaos's 1st music video from album "Singularity". Vorchaos Vo.淳 Gt.Kaz Gt.yuzo...
本作のド頭で「ポップで爽やか過ぎるけど、これまでのVorchaosはどこ行っちゃったんだ?」と疑問に思う方も少なくないだろうが、そんな疑問を払拭させるのがtrack.2の「lm! (lumen)」。ヘヴィー且つスラッシュなリフを随所に入れ込んだメタル小僧yuzoによる一曲である。
「ライヴで皆で騒げる曲」「聴いていて自然と体が動いてしまうような、ロック且つメタルなノリがある曲」をテーマに、「頭を振りやすい」「ジャンプがしやすい」等、プレイヤーやフロアをイメージしながら、テンポや曲構成を何度も組み直した一曲。

生きている中で、落ち込むことや絶望を感じること、立ち直れないような辛いことは沢山ある。また逆に、幸せを感じたり、前向きに進んで行こうと明るい気持ちでいることも多くある。
自分がどんな状況になっても、応援してくれる、後押ししてくれる、見守ってくれるような、大事な人や家族、また好きなことなど、自分を前へ導いたり奮い立たせてくれる「光」となる存在やモノが、人それぞれに必ずあるはず。
その「光」を感じて前を向いていこう、頑張っていこう。そして、感謝しよう。

とそんな想いを込めた応援ソングだ。
タイトルの「ルーメン」とは、よく照明器具等にも「◯◯lm(ルーメン)」と記されている光の単位のことで、前述の「光」というワードにも掛けられている。
また「lm!」という表記はパッと見たときに、メタルでよく掲げられるメロイックサインに見えるようにした。
これは私yuzoにとっての「光」はメタルという音楽であるということを表したかった為である。
曲を聴いたイメージは激しくガツガツ向かって行くようにもとれるが、曲から感じ取って欲しい想いは「望み」である。
宇宙をイメージさせる幻想的な雰囲気のtrack.3「-Black Star-」を経て、曲はそのままtrack.4の「零れ星」へと繋がっていく。
前作もそうであったが、アルバム中のSEはFuji(Ba.)によるものである。今回の「-Black Star-」は作り込んだSEでは無く、Fujiとyuzoの演奏によるもので、ライヴでもこの雰囲気をSE的に活用している。
track.4「零れ星」はこれまでのVorchaosには無かった「柔らかさ」と「流れ」を持っており、ある種バラードと感じられる一曲である。
「lm!」とは打って変わり、ライヴ感というよりも、曲の世界に浸り、入り込んで聴いて欲しい一曲だ。
孤独な気持ちの表れ、自分に対する問いかけや葛藤。
歌詞中盤に出てくる、「感情を忘れた」というフレーズが個人的にとても印象的で突き刺さる。
また、この手のハードな音楽をやっているバンドとは思えない、物凄く哀愁漂うブルージーなKazのギターソロは歌詞の内容とリンクするように枯れていて、今にも壊れそうな繊細さすら感じる。彼の持ち味が最大限に詰め込まれたギターソロから、彼のバックボーンを感じとることが出来る。
帰国子女のUSHI(Dr.)の英語から始まるtrack.5「Alien」は、人間への警告が歌われている。我々人間がエイリアンと呼んでいるのは、実は異星人ではなく、近い未来の自分達「人間」なのかもしれない、といった内容のメッセージだ。
この曲は、Kazがある特殊なギターを手にしたときに、その構造を駆使して独自のプレイスタイルを編み出したことがきっかけでできた曲だ。そのプレイは1番、2番ともAメロ直前で聴こえるウネウネしたサウンドだ。その後ろでUFOが飛び回っているかのような音をyuzoが発している。1stアルバム収録の「Give a cry」以来となるギターソロの掛け合いがあるのも一つの特徴。曲の最後にはUFOが飛び去っていくさまをサウンドで表現。乗っているのは近未来人なのか。そんな解釈も有りの一曲。ヘヴィーロックサウンドで、ライヴで頭を振りやすい曲だ。
UFOが飛び去った後は、これまたバラードソングととれるtrack.6「光溢れる場所」。
この曲はFMうらやすのラジオ番組「exSTRAM DEAR」のエンディングテーマとしても採用されている。ロックが苦手な人もVorchaos入門編として是非聴いていただきたい。
タイトルからも感じられるポカポカとした温かなイメージが曲にマッチしている。作詞が淳ではなくギタリストのKazによるものである点も一つのポイント。身近な存在に向けた「感謝」の気持ちを歌っている。同じバラード調でもtrack.4「零れ星」とは違い、シャウトが無いのもこの曲の特徴で、最後まで優しさを保った歌い方だ。
最後のサビの後のKazのギターソロは、どこか物哀しい空気感を漂わせ、聴くとスーッと肩の力が抜けていく。
これまでのVorchaosでは出して来なかった新たな一面を見せる一曲である。
バンド演奏のラストを飾るのはtrack.7「G.Y.A.H.(ギャー)」!
ストレート過ぎるタイトル通り、勢い重視の曲。ストレス発散ソング!(笑)
歌詞の内容も前向きで、track.2の「lm! (lumen)」と同様に、こちらも皆の応援ソングと言えよう。
中盤でドラムソロが入っていたり、ワウでペンタトニック全開のギターソロが入っていたり、サビは皆で「HEY!!」やら「Wooow!!」やら叫んでいたりと、ひたすらドンチャンしていて、これまでライヴでの不動のラスト曲として構えていた「Give a cry」の座を奪いそうな勢いだ。
このパワフルさ、気持ち良さはメタルどうこうというよりも、ロックしてる!!と感じられる曲だ。
全てを終えた後、SEのtrack.8「-Zero-」が流れる。
Fujiによる「0→1 birth」というキーワードはこのアルバムコンセプトを意味する。本来アルバムの一曲目に位置すべきこの曲は、オールリピートで一曲目の「Singularity」へと繋がるようにした。これは「終わり」は「始まり」の象徴であることを意味づけたFujiのこだわりを感じるナイスなSEである。
このように、それぞれ役割を持った8つのtrackが一つとなって、この2ndアルバム「Singularity」が完成した。
前作にも増してVorchaosの広い音楽性を感じられるこのアルバムを、是非一度聴いていただきたい。

また、それぞれの歌詞に関係した背景画や、このアルバムのコンセプトや意味を随所に組み込んだyuzoによるアートワークにも是非ご注目を。

以上で、2ndアルバム「Singularity」を発売したばかりの『Vorchaos』の紹介を終えます。
自分のバンドということで力が入りました!
でも伝えたいことが沢山詰め込まれた作品であることを皆さんに知って欲しかったのです。
この記事を読んで、「Singularity」や、バンドそのものに興味を持ってくれる方がいれば幸いです。

今後もVorchaos共々、宜しくお願いいたします。

ということで『I'm BACKINGER!』ご覧くださりありがとうございました!
次回も素晴らしいアーティストさんを判りやすくご紹介出来るように努めます。
ではではアディオス!!
lm!

Vorchaos yuzo(G.)

yuzo

yuzo

ex.魔蟲-MAMUSHI-、ex.Friday-13
1987年青森市出身。高校在学中に結成した「Friday-13」のギタリストとして活動し、「鋼鉄の集い」に参加。先輩達にメタラーとして育てられる。自らを「リズム隊」と名乗るほどのバッキング好き。現在はVorchaosの下手ギターとして、都内を拠点に活動中。Vorchaosの重低音をガッチリ支え、魂のシャウトコーラスを担当。

Vorchaos ライブスケジュール

○2015年8月1日(土)心斎橋SOMA / JUZA
Matsubai Pre.[BURST LIMIT]
OPEN 15:30 / START 16:00
前売:3,000円 / 当日:3,500円
【SOMA STAGE】
GxSxD, illuminati, KiM, NoLimitedSpiral, SURVIVE, UNDERCREW, Vorchaos, バミューダ★バガボンド
【JUZA STAGE】
AlReady Yours, LastScreamDayz, MEGASTOPPER, PhantomKiller, ShatterSilence, TheMiseryInAugust, WHEEL
DJ:Maiden(SOUNDWITCH),日常こまつ(RED STYLE)
LIVE PAINT:HUMMER
○2015年8月2日(日)京都MOJO
『METAL PASSION vol.43』
OPEN 15:30 / START 16:00
前売:2,000円 / 当日2,500円
出演:Vorchaos, Rosario Ark, WILD ONE, FAIRY MIRROR, HEAT ISLAND, Master of Embryo, MOTORBREATH, Bring Me The Hozonshoku
○2015年8月8日(土)横浜THE CLUB SENSATION
Vorchaos 2nd Album Release Tour “Singularity”(One-Man)
OPEN 18:30 / START 19:00
前売:2,500円 / 当日:3,000円
出演:Vorchaos
○2015年8月20日(木)渋谷THE GAME
『Lächeln(レッヒェルン)』 vol.2』
OPEN / START:TBA
前売:2,000円 / 当日:2,400円
出演:Vorchaos, ive Age, オーン, and more…
○ 2015年8月29日(土)横浜新山下 BAY HALL
THE CLUB SENSATION presents
YOKOHAMA SUMMER ROCK Fes. Revolution Rocks 2015 “5th Anniversary”
OPEN 12:00 / START 13:00
前売:4,500円 / 当日:5,000円
出演:Ra:IN (PATA, michiaki, DIE, 西田竜一), bulb(バルブ), VooDoo Hawaiians (中山加奈子), electro53(五味孝氏”T-BOLAN”), 湾岸の羊, Vorchaos, NEVER N(from Hong Kong 香港), QUORUM, SLAVE SISTERS, The Waits, HELL HEAD
○2015年9月12日(土)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
OPEN / START:TBA
前売 / 当日:TBA
出演:Vorchaos, and more…
○2015年9月26日(土)吉祥寺CRESCENDO
RYUMEI Presents nonLinear Metal DynamiX 2015
9 DAYS SPECIAL – 8th DAY- Metalcore Super Special ! – (2マン!)
OPEN / START:TBA
前売:3,000円 / 当日:3,500円
出演:Vorchaos, 激情★めたりっちぇ
○2015年11月8日(日)吉祥寺CRESCENDO
Open 17:00 / Start 18:00
前売:3,000円 当日:3,500円

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