2015年10月5日 更新

MANIPULATED SLAVES インタビュー

記事公開日:2015/09/29 - 結成20周年作品「THE RIVER WITHOUT END」インタビュー

1,659 view お気に入り 0
記事公開日:2015/09/29

結成20周年作品「THE RIVER WITHOUT END」を10月8日にリリースする男泣きガッツメタル、MANIPULATED SLAVESのリーダーである蔭山 豊氏の特別インタビュー!!
MANIPULATED SLAVES

MANIPULATED SLAVES

Hiroshi“Candy”Abe (dr)
Akira Togano (b)
Yutaka Kageyama (g)
Tomohiro Hagi (g)
Eiji“Joe”Yabuki (vo)

MANIPULATED SLAVES:蔭山 豊
インタビュアー: 別府 伸朗

むしろ20周年だからこそ、その側面を特化してリリースしたというのが本音。今後はもう無い。

--- 今回の作品「THE RIVER WITHOUT END」は結成20周年記念作品とのことですが、リリースまでの簡単な流れを教えていただけますか?


蔭山:2012年に6枚目となるアルバム「LOVE&DEATH」をリリースしまして、「THE RIVER WITHOUT END」はその続編となります。因みにデモの段階ではありますが7枚目と8枚目のアルバム用の曲は出来上がっています。それをアレンジするには時間も掛かるから20周年の作品としてはリリースできない。アルバム「LOVE&DEATH」は最後に「Love And Death」というアウトロ曲を収録していて、その曲はワザと未完にしておいて、「まだ続きがあるぞ」と匂わせておきました。その曲の続きを今回どうしても作りたくってリリースに至りました。


--- アルバム「LOVE&DEATH」にはもう「THE RIVER WITHOUT END」のリリースは頭にあったのですか?


蔭山:リリースは考えていませんでしたが、曲自体はその時から構成はなんとなく頭の中にありました。「LOVE&DEATH」にはイントロとアウトロも入れると11曲収録していて、その後に20分もある曲を収録したらダルくなってしまうと。だからアルバムではその部分部分を抜粋して凝縮した未完の曲「Love And Death」を収録しました。その続きとなる完成形が「Flow Into The Endless Sea」という組曲になります。


--- 「Flow Into The Endless Sea」ってシンフォニックな部分に特化していますね。


蔭山:「LOVE&DEATH」の5曲目に「Eternal Loop」という曲を収録していてその曲の後半にシンフォニックなパートがあるのですよ。それを今回もっと膨らませてみたかったというのもあって。やり残したというのとはちょっと違うかもしれませんがそういったものを全部吐き出してみようと思ってリリースに向けて動き出しました。20周年ということもあったし、記念盤としてリリースするのもタイミング的にはピッタリなのかなと。(20周年の記念盤として)何かリリースしなくちゃとは思っていたし、続きをこのタイミングで出すのも面白いだろうなとも思ったし。


--- 20周年って節目だとも思うのですが、そこでMANIPULATED SLAVESのアグレッシブな部分を抑えて裏の顔とも言うべき部分を前面に出したのが面白いと思ったのですが。


蔭山:むしろ20周年だからこそ、その側面を特化してリリースしたというのが本音。今後はもう無いからここで出し切っておこうと。JOE君のクリーンヴォーカルも多いですよ。リスナーがMANIPULATED SLAVESにシンフォニックな部分やJOE君のクリーンヴォーカルを求めていないのは分かっているけれども、それでもやりたかったし、そのやりたかったことを区切りの年にこの作品でとにかく吐き出したかった。この作品のタイトルはメンバーの間では最初冗談で「SNAKE LEGS」って呼んでいたんですよ。日本語にすると「蛇足」(笑)。 でも完成した「Flow Into The Endless Sea」はMANIPULATED SLAVESそのものに感じましたけれどね。リスナーがどう思うかはさて置いて。


--- メンバーの中でこの作品をリリースすることに反対意見みたいなものは無かったのですか?


蔭山:元からそういうのは無い。後でどこか居酒屋で言っているかもしれないけど直接言われたことは無いね(笑)。むしろ面白いって乗ってきてたと思う。JOE君はイキイキとクリーンヴォーカルを歌っているし、女性ヴォーカルとの振り分けもある程度は彼がやっていたし。僕が考えた歌メロや歌詞も幾つか変えてきてたからやる気満々と受け止めてましたよ。


--- 「Flow Into The Endless Sea」のコンセプトは人生についてなのですよね?


蔭山:基本自分の人生を川に準えてるんだけど、もっと大きなことを言えば地球が誕生してから今までというのもある。僕の人生というのもあるし、ネガティヴな感情を中心に色々な意味も込めてある。生まれてきてしんどかったこともあるでしょ。身近なことで言えば、小さい頃なら近所の仲間とのメンコの取り合いで下手こいて次の日小学校に行くのが嫌になったり、大人になったらなったで毎日働かなくちゃいけないし。勿論もっとしんどいこともある。地球規模でみたら核戦争とかね。そういうのを置き換えて感情の揺れ動きを川の流れに例えてみました。サブタイトルの頭一文字を縦に読んでいくと「R.I.V.E.R.」になっていて、これはMORBID ANGELのアルバムタイトルからヒントを貰っているのですよ。(注:MORBID ANGELのアルバムタイトルの頭文字はABC順になっている)以前にリリースした「DEATH IN THE WILDERNESS」と「LOVE IN THE MYSTIC FOREST」の時にも同じ様なことをやっています。


--- そういったところも蔭山さんならではの拘りですよね?


蔭山:拘りというより遊びですよ。誰も気が付かないことも多いけどね。昔は歌詞カードを縦に読むと単語になってたりということもやっていて、変なところで改行しているからアレって気が付いてくれる人もいたり。気が付いた?僕ってアホでしょ(笑)。


--- 組曲以外にも2曲入れたのは?


蔭山:組曲はあまりにもシンフォチックでMANIPULATED SLAVESらしくないと当初は思ってたので。これまでの作品を聴いていた人ならいいけど、もしかしたらこの作品で初めてMANIPULATED SLAVESを聴く人もいるかなと。そういう場合も考えて「これぞMANIPULATED SLAVES!」って曲を2曲収録しました。


--- 「No Name Gravepost」は本当にMANIPULATED SLAVES節が詰まった曲なのですが、これはDEAD ENDの「Replica」の歌詞からインスパイアされた曲とのことですが。


蔭山:「お前の墓標に~、名前はいらない~♪」って、そこね。その歌詞からイメージを広げていってという感じの曲ですね。人々を守る為に戦い、そして志半ばで誰にも知られず死んでしまった戦士の歌です。そして僕が書いていた歌詞をJOE君が1/4位変えて。それはある亡くなった先輩のことを思って書いているらしいです。その方は音楽界の大先輩で、ジョー君はその方をイメージしたらしいのですが、音楽界に大きな実績や足跡を残した偉大な先輩に対して「お前の墓標に名前は要らない」は少し失礼かなとも思いますが、内容は100%リンクしている訳ではないので採用しました。音楽を愛して志半ばで死んでいったという部分ではリンクしているとは思いますが。


--- 「Mother」はBarbariancherryの曲なのですよね?


蔭山:元々はMANIPULATED SLAVES用に書いていた曲なんですよね。Barbariancherryの時にはお母さんの子供に対する歪んだ愛情といったテーマで僕が歌詞を書いています。アルバム全体のテーマが13日の金曜日のジェイソンをイメージしていたのもあって、Barbariancherryで使っても面白いだろうと思ってそのまま提供しました。それで今回MANIPULATED SLAVESのこの作品にも収録する際に、そのまま歌ってもらっても良かったのですが、JOE君から面白いテーマを思いつきましたと提案があったので歌詞を変更してもらいました。今回は子供からお母さんに対する歪んだ愛情といった逆の視点の内容になっています。こういった風に外部に提供した曲を自分たちで演奏するのは岡田有希子でいうところの竹内まりや作戦だね(笑)。


39 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

Barbariancherry インタビュー

Barbariancherry インタビュー

記事公開日:2015/08/08 - 最新作「BLOODY ZOMBIE APOCALYPSE」のインタビュー。話し手に全メンバーからBazooka Barbarian <Ba>, Tomahawk Barbarian<Vo>, Sword Barbarian<Dr>, Naplm Barbarian<Gt>, Tank Barbarian<Gt>とプロデューサーの蔭山豊氏。
別府伸朗 | 970 view
宮尾敬一(SABBRABELLS)インタビュー

宮尾敬一(SABBRABELLS)インタビュー

記事公開日:2015/10/30 - ANTHEMの30周年を記念するHEADSTRONG FESにSABBRABELLS featuring DIOKENとしてステージに立った経緯、そして思い出話を今回再結成に向けてバンドを引っ張った宮尾敬一氏のインタビュー。
別府伸朗 | 7,663 view
第3回:HELL BOUND

第3回:HELL BOUND

記事公開日:2015/10/29
別府伸朗 | 2,353 view
OUTRAGEインタビュー

OUTRAGEインタビュー

記事公開日:2015/10/24 - ニューアルバム「GENESIS Ⅰ」のインタビュー。話し手は丹下眞也氏(drums)。
別府伸朗 | 6,340 view
第四回ゲスト:齋藤靖氏(株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長 / B.T.H. RECORDS)× 荒金良介氏(音楽ライター)

第四回ゲスト:齋藤靖氏(株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長 / B.T.H. RECORDS)× 荒金良介氏(音楽ライター)

記事登録日:2015/10/22 - 第四回目のゲストは株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長並びB.T.H. RECORDS担当の齋藤靖氏と当サイトでもインタビュー等でご協力いただき他著名音楽雑誌媒体等でご活躍の音楽ライター荒金良介氏を迎えた。
別府伸朗 | 3,542 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

別府伸朗 別府伸朗