記事公開日:2015/09/29

結成20周年作品「THE RIVER WITHOUT END」を10月8日にリリースする男泣きガッツメタル、MANIPULATED SLAVESのリーダーである蔭山 豊氏の特別インタビュー!!
MANIPULATED SLAVES

MANIPULATED SLAVES

Hiroshi“Candy”Abe (dr)
Akira Togano (b)
Yutaka Kageyama (g)
Tomohiro Hagi (g)
Eiji“Joe”Yabuki (vo)

MANIPULATED SLAVES:蔭山 豊
インタビュアー: 別府 伸朗

むしろ20周年だからこそ、その側面を特化してリリースしたというのが本音。今後はもう無い。

--- 今回の作品「THE RIVER WITHOUT END」は結成20周年記念作品とのことですが、リリースまでの簡単な流れを教えていただけますか?


蔭山:2012年に6枚目となるアルバム「LOVE&DEATH」をリリースしまして、「THE RIVER WITHOUT END」はその続編となります。因みにデモの段階ではありますが7枚目と8枚目のアルバム用の曲は出来上がっています。それをアレンジするには時間も掛かるから20周年の作品としてはリリースできない。アルバム「LOVE&DEATH」は最後に「Love And Death」というアウトロ曲を収録していて、その曲はワザと未完にしておいて、「まだ続きがあるぞ」と匂わせておきました。その曲の続きを今回どうしても作りたくってリリースに至りました。


--- アルバム「LOVE&DEATH」にはもう「THE RIVER WITHOUT END」のリリースは頭にあったのですか?


蔭山:リリースは考えていませんでしたが、曲自体はその時から構成はなんとなく頭の中にありました。「LOVE&DEATH」にはイントロとアウトロも入れると11曲収録していて、その後に20分もある曲を収録したらダルくなってしまうと。だからアルバムではその部分部分を抜粋して凝縮した未完の曲「Love And Death」を収録しました。その続きとなる完成形が「Flow Into The Endless Sea」という組曲になります。


--- 「Flow Into The Endless Sea」ってシンフォニックな部分に特化していますね。


蔭山:「LOVE&DEATH」の5曲目に「Eternal Loop」という曲を収録していてその曲の後半にシンフォニックなパートがあるのですよ。それを今回もっと膨らませてみたかったというのもあって。やり残したというのとはちょっと違うかもしれませんがそういったものを全部吐き出してみようと思ってリリースに向けて動き出しました。20周年ということもあったし、記念盤としてリリースするのもタイミング的にはピッタリなのかなと。(20周年の記念盤として)何かリリースしなくちゃとは思っていたし、続きをこのタイミングで出すのも面白いだろうなとも思ったし。


--- 20周年って節目だとも思うのですが、そこでMANIPULATED SLAVESのアグレッシブな部分を抑えて裏の顔とも言うべき部分を前面に出したのが面白いと思ったのですが。


蔭山:むしろ20周年だからこそ、その側面を特化してリリースしたというのが本音。今後はもう無いからここで出し切っておこうと。JOE君のクリーンヴォーカルも多いですよ。リスナーがMANIPULATED SLAVESにシンフォニックな部分やJOE君のクリーンヴォーカルを求めていないのは分かっているけれども、それでもやりたかったし、そのやりたかったことを区切りの年にこの作品でとにかく吐き出したかった。この作品のタイトルはメンバーの間では最初冗談で「SNAKE LEGS」って呼んでいたんですよ。日本語にすると「蛇足」(笑)。 でも完成した「Flow Into The Endless Sea」はMANIPULATED SLAVESそのものに感じましたけれどね。リスナーがどう思うかはさて置いて。


--- メンバーの中でこの作品をリリースすることに反対意見みたいなものは無かったのですか?


蔭山:元からそういうのは無い。後でどこか居酒屋で言っているかもしれないけど直接言われたことは無いね(笑)。むしろ面白いって乗ってきてたと思う。JOE君はイキイキとクリーンヴォーカルを歌っているし、女性ヴォーカルとの振り分けもある程度は彼がやっていたし。僕が考えた歌メロや歌詞も幾つか変えてきてたからやる気満々と受け止めてましたよ。


--- 「Flow Into The Endless Sea」のコンセプトは人生についてなのですよね?


蔭山:基本自分の人生を川に準えてるんだけど、もっと大きなことを言えば地球が誕生してから今までというのもある。僕の人生というのもあるし、ネガティヴな感情を中心に色々な意味も込めてある。生まれてきてしんどかったこともあるでしょ。身近なことで言えば、小さい頃なら近所の仲間とのメンコの取り合いで下手こいて次の日小学校に行くのが嫌になったり、大人になったらなったで毎日働かなくちゃいけないし。勿論もっとしんどいこともある。地球規模でみたら核戦争とかね。そういうのを置き換えて感情の揺れ動きを川の流れに例えてみました。サブタイトルの頭一文字を縦に読んでいくと「R.I.V.E.R.」になっていて、これはMORBID ANGELのアルバムタイトルからヒントを貰っているのですよ。(注:MORBID ANGELのアルバムタイトルの頭文字はABC順になっている)以前にリリースした「DEATH IN THE WILDERNESS」と「LOVE IN THE MYSTIC FOREST」の時にも同じ様なことをやっています。


--- そういったところも蔭山さんならではの拘りですよね?


蔭山:拘りというより遊びですよ。誰も気が付かないことも多いけどね。昔は歌詞カードを縦に読むと単語になってたりということもやっていて、変なところで改行しているからアレって気が付いてくれる人もいたり。気が付いた?僕ってアホでしょ(笑)。


--- 組曲以外にも2曲入れたのは?


蔭山:組曲はあまりにもシンフォチックでMANIPULATED SLAVESらしくないと当初は思ってたので。これまでの作品を聴いていた人ならいいけど、もしかしたらこの作品で初めてMANIPULATED SLAVESを聴く人もいるかなと。そういう場合も考えて「これぞMANIPULATED SLAVES!」って曲を2曲収録しました。


--- 「No Name Gravepost」は本当にMANIPULATED SLAVES節が詰まった曲なのですが、これはDEAD ENDの「Replica」の歌詞からインスパイアされた曲とのことですが。


蔭山:「お前の墓標に~、名前はいらない~♪」って、そこね。その歌詞からイメージを広げていってという感じの曲ですね。人々を守る為に戦い、そして志半ばで誰にも知られず死んでしまった戦士の歌です。そして僕が書いていた歌詞をJOE君が1/4位変えて。それはある亡くなった先輩のことを思って書いているらしいです。その方は音楽界の大先輩で、ジョー君はその方をイメージしたらしいのですが、音楽界に大きな実績や足跡を残した偉大な先輩に対して「お前の墓標に名前は要らない」は少し失礼かなとも思いますが、内容は100%リンクしている訳ではないので採用しました。音楽を愛して志半ばで死んでいったという部分ではリンクしているとは思いますが。


--- 「Mother」はBarbariancherryの曲なのですよね?


蔭山:元々はMANIPULATED SLAVES用に書いていた曲なんですよね。Barbariancherryの時にはお母さんの子供に対する歪んだ愛情といったテーマで僕が歌詞を書いています。アルバム全体のテーマが13日の金曜日のジェイソンをイメージしていたのもあって、Barbariancherryで使っても面白いだろうと思ってそのまま提供しました。それで今回MANIPULATED SLAVESのこの作品にも収録する際に、そのまま歌ってもらっても良かったのですが、JOE君から面白いテーマを思いつきましたと提案があったので歌詞を変更してもらいました。今回は子供からお母さんに対する歪んだ愛情といった逆の視点の内容になっています。こういった風に外部に提供した曲を自分たちで演奏するのは岡田有希子でいうところの竹内まりや作戦だね(笑)。


--- 他にも蔭山さんが同じ様に提供してMANIPULATED SLAVESでも演奏している曲というのはあるのですか?


蔭山:Carmine-Bって覚えてる? 数年前にCarmine-Bという刺青入った女性メンバー5人組のデスメタルバンドをプロデュースしたんだけど、そのバンドに提供した2曲を「LOVE&DEATH」に収録しています。そのCarmine-BヴァージョンはLights Out RECORDSのコンピレーションに収録しています。その時も何かでインタビューされて竹内まりや作戦って同じこと言ったかも?(笑)


再プレスもする気もありませんので売り切れたら永遠に闇の中へ葬り去られます。

--- 今回の作品のジャケットは今までの作品のテイストとは違いますよね?


蔭山:イラストは、僕のレーベルSLUMBER RECORDSから9月にリリースしたHAMMERHEADってバンドのアルバムジャケットを描いている人なんだけど、メンバーがその人を紹介してくれたんですよ。その人はHAMMERHEADのジャケットだけでなく、中の挿絵も沢山描いていて、それを見てとても興味がわいたので訊いてみたらHAMMERHEADのベースの友人だと。ちょっと変わった世界を持った面白い絵を描いていたし、もしストックがあって良さそうなのがあったら使いたいと思って。それからコンタクトしたら、歌詞のテーマ教えてくれたら描き下ろしますと言ってくれて。それで出来上がったのがあのジャケットの絵になります。その絵を描いてくれた人がどこまでイメージしてくれたのかはまだ訊いていないのですが、全体的に見れば川の流れをイメージした雰囲気の作風でお母さんと女神をミックスしたものが中心にあってと、僕はそう捉えています。


--- もうジャケットを見た人もいるかと思うのですが、反応はどうですか?


蔭山:賛否両論ですね。賛の意見が多いですが、否の意見としては、ちょっと秋葉原のアニメや同人誌っぽい雰囲気もあるでしょ?その辺がMANIPULATED SLAVESっぽくないって若干言われたかな。でもMANIPULATED SLAVESにそんなにアニメに詳しい人がいないから。エヴァンゲリオンのエの字も知らない人ばかりだから(笑)。だから余計にこういったテイストのジャケットも面白いかなと。あと僕からは目だけは白目にしてよとリクエストしました。それは黒目にしてしまうと怒っているとか泣いているとか表情が出てしまうから。白目だったらこの作品を聴いた人がこのジャケットを見てこの人物が怒っているのか悲しんでいるのか色々とイマジネーションを膨らませると思うのですよ。だから白目にして表情は隠してくれと言いました。それ以外は全てお任せしましたが、とてもユニークで気に入っています。 またお願いすると思います。


--- 組曲「Flow Into The Endless Sea」の話に戻りますが、これだけシンフォニックな作品だとライブでの再現も色々と考えないといけないのではないですか?


蔭山:この組曲は第一章「Resistance」から第五章「Remembrance」まで全て通してやれないのであればやりません。各章単体での再現はやりません。だからこの組曲全てがプレイできる環境で無ければ再現が出来ないのですよ。でもせっかくですから来年の1月に組曲全てを演奏するツアーを東名阪(1/10名古屋、1/11大阪、1/25東京)で考えています。 MANIPULATED SLAVESらしい曲をやってからこの組曲をやろうかと構想しています。これが最初で最後の再現になるかも知れません。


--- この「Flow Into The Endless Sea」を演奏するにあたって何かシンクロさせようと考えていることはありますか?


蔭山:タキシードを着用だね(笑)。それは冗談だけどやっぱり衣装かな・・・、それともオーケストラみたいに座って演奏するか。これはいつもとは違うMANIPULATED SLAVESの別の顔なんだってことを見せなくちゃと思っているので、そこは考えています。ただ結局準備する時間が無くなって普通にやってしまう可能性もありますけど。そうなった時はいつもと違うシェイプのギター、例えば僕ならレスポールやストラトで弾くとかはすると思います。


--- この作品の位置づけって少し難しいですよね。


蔭山:そう、だからEPという形でのリリースなんですよ。再プレスもする気もありませんので売り切れたら永遠に闇の中へ葬り去られます。売り切れたら持っている人だけが楽しんでくれたらいいと思いますので。


--- ここで吐き出したシンフォニックな部分はもう封印されるのですか?


蔭山:MANIPULATED SLAVESではこれ以上シンフォを追求する事は無いです。アルバムの色付け以上は今後登場しません。なのでMANIPULATED SLAVESとは別のプロジェクトでやろうかなとは考えています。海外の誰々みたいなシンフォニックメタルバンドにする気はなくて、出発点はシンフォニックにしようって始めるけど着地点は全く決めて無くて。例えばギター二人でベースとギターを録音し、ドラムは打ち込み、ヴォーカルは音大でレッスンした様な人でライブはやらないで音源だけをリリースするのでもいいかなと。このプロジェクトも「Flow Into The Endless Sea」を制作し、構想から少しだけ先に進んだかなとは思います。実はそういうプロジェクト自体はぼんやりと20年前から考えてはいました。MANIPULATED SLAVESとシンフォニックな部分がリンクしてもいいかなと思ったこともあったのですが、こうしてEPをリリースしたら別でやったほうがベターだと思うようになってきたのですよね。MANIPULATED SLAVESの他のメンバーは皆、別にバンドをやっているから僕だけ寂しいし(笑)。それにMANIPULATED SLAVESが精神的にしんどくなったらプロジェクトという逃げ場もあるといいなって、ストレス解消にもなるし(笑)。


今のスタンスはアルバムを出してそのプロモーション的なツアーを3ヶ月なら3ヶ月やってそれで休む。

--- 20周年となると色々と山あり谷あり色々とあったと思うのですが。


蔭山:山あり、谷啓な(笑)。DASREICHってバンドを17歳に始めてそのバンドが21歳の時に解散したんですよ。就職するってメンバーがいて。その当時の世間はバンドをやるか就職するかどっちか選べって雰囲気になっていて。それでやる人だけで新しいメンバーを入れてバンドを続けようと思っていたのですが、今度は僕がバイトで手を怪我してしまって手が動かなくなってしまったのですよ。それでドクターストップがかかって21歳の時にバンドを解散して音楽活動も止めました。日常生活もままならないくらい不自由でしたので。でも暫くするとやっぱりやり残したことがあると思うようになってきたんですよ。手も少しだけ動くようになってきて、その時にあるパンクのバンドがメタルと違って速弾きは必要ないしコード鳴らすだけでいいからやってくれないかって誘っくれて。彼らが言ったのはパンクだから簡単って意味じゃないですよ。そのバンドってGARGOYLEの与太郎さんがGARGOYLEを辞めた後にやっていたバンドで、その後彼はまたメタルをやるってVICIOUSって新しいバンドを作るんです。それで与太郎さんが抜けた後を僕が手伝うことになったんです。それで毎週2~3日スタジオへギターを弾きに行ってたら知らない間にバンド名も新しくなってて僕はメンバーになっていて(笑)。そしてそのバンドを2年くらいやっている内に段々と手が動くようになって、そうしたらまたメタルをやりたいって気持ちになっていってDASREICHの再結成としてMANIPULATED SLAVESを結成したんですね。それからはもうMANIPULATED SLAVESが解散したらバンドを辞めようって気持ちでやってます。余談ですが、そのパンクバンドに提供した曲をもう一度キチンと制作する為にBarbariancherry を作ったんです。


--- 今はメンバーが固定していますがそれまで苦労されていましたよね。心が折れたりしませんでしたか?


蔭山:今のメンバーで10年だね。それまでは心折れまクリスティーだよ(笑)。僕は5年先、3枚先だけで着地点は考えないでずっとやっていて。僕の中でカッコいいということを、メンバーとともに音源とかライブで発表して、1人でも多く共感してカッコいいと思ってくれたらいいなと思ってずっとやっています。自分達のアイデンティティに正直に活動したいから、メンバーからちょっとブレた意見が出たりしたら衝突することもありましたけどね。例えばTESTAMENTの来日公演を見に行って感動して彼らみたいなテンポの曲も作りましょうよって言われた時に、僕たちのアイデンティティーにそういったものは無いでしょって。そんなブレたことを言い出すとバンドの雰囲気が悪くなり脱退ってなるよね。まぁあとは・・・、9割がそこだけど内緒(笑)。もうアカンって言ってるのに、以上!(爆笑)


--- そうしてメンバーが抜けた時に解散ってのは頭に無かったのですか?


蔭山:一瞬は思うけど、それはメンバーが辞めるって聞かされて凹んでいる時だけ。その時は凹んで(バンドを)止めようと思うけど、すぐにクソッと思って新しいメンバーを探そうってなる。常にやり残したことがあるんでね。例えばアルバムは最低でも10枚出さなくちゃ、とか。そのタイトルもほぼ決まっているし。何でバンド止めようってならないんだろうね?そこをちゃんとカッコよく言えばいいんだろうね・・・、う~ん。(少し考えて)やっぱりバンドが生活の一部で当たり前のことになっているからだろうね。バンドが無くなった時のことが考えられないしね。そうは言っても生活は少しづつ変わって来ているけどね。結成から10年位まではスタジオも週に何日も入ってて、ライヴも地元でも遠征でもジャンジャンしていたし、赤字も平気でやるぜって感じでした。それが年を重ねてくると身銭切ってやる価値があるのかっていう意見も出てくる様になって。だから今のMANIPULATED SLAVESのスタンスはアルバムを出してそのプロモーション的なツアーを3ヶ月なら3ヶ月やってそれで休むという風になっている。みっちりやってバンドへの情熱の糸が切れそうになったら緩める様にするとメンバーが変な辞め方することが無くなりました。ツアーが終わったら暫く顔を合わさないようになるし、また活動再開の時は夏休み明けの中学生みたいに色々話しが盛り上がって楽しいですよ。それまではライブして打ち上げでベロベロ飲んで帰って・・・、目が覚めたら結局昨日は何をやっていたんだろうってことが多かったからね(苦笑)。今はメンバーが辞めることも無くなったし、僕の中ではいい感じで活動ができているのでこのスタンスでいいと思います。生活と向き合わなくちゃいけない人もいるしね。まぁ、バンドは楽しいってことで。


--- 20周年の企画はどういった形で行われるのですか?


蔭山:KISAKIってヴィジュアル系で神って呼ばれてる男がいるんだけど、彼が仕切ってくれます。KISAKIとはライターの土屋京輔さんが蔭山君と気が合うと思うよと引き合わせてくれたのが付き合いの始まりです。一緒に飲んでいても面白いヤツでとにかくバイタリティがある人物です。去年OUTRAGEの前座を大阪でやった時に遊びに来てくれて、僕 実はOUTRAGEが大好きなんですよってね。それで丹下さんと話がしたいって言うので、紹介したら自宅から持ってきたDVDにサインまでもらってました(笑)。ちょっと脱線したけど、その時のライブの後で一緒にご飯を食べに行った時にMANIPULATED SLAVESって来年20周年ですよねって話しになって。イベントとかどこでやるんですかって訊かれて、そんなものは恥ずかしいからやらないって答えたんですよ。そうしたら彼が是非僕に仕切らせてくださいって言ってきてくれて。もう二つ返事でお願いしますって(笑)。


--- そのイベントでは殆どのバンドに女性メンバーがいるのですよね?


蔭山:DEAD STOCK Co.はMEDUSA、MOTHER OF SOUL、GUILTY VICE、夜叉、SHOTGUN MARRIGEといったバンドにいたメンバーが在籍している先輩バンドでそこには女性メンバーはいません。あとゲスト出演してくれるKISAKIの在籍する凛もね。他のバンドは偶然か必然か女性メンバーが1人は必ずいますね。因みにAmiliyahは打ち上げで飲んでいた時に20周年のライブがあるって話しになって彼らも出たいって言うので、その場でKISAKIに電話して出演が決まりました。後のバンドは全部KISAKIがセレクトしてくれました。だから女性メンバーがいるバンドばかりになっているのはナゾですが、頭の良い彼の事ですからMANIPULATED SLAVESのあきら嬢の事とかも考えての事だと思いますよ。


--- 面白いセレクトになりましたよね。


蔭山:初めて共演するバンドもいるから面白いよね。仕切りはKISAKIなんだけど主催がMANIPULATED SLAVESなっているから赤字になったらどうしようって(笑)。それは冗談だけど。実はその20周年のイベントの日にライブ盤を会場限定でリリースします。それは普通のライブをライン録りしたブートっぽいものではなくて、出来るだけキッチリした作品になります。ちゃんと編集もして(笑)。選曲もベスト盤みたいになります。昔の曲の中には今とメンバーの違うのもあるし、JOE君が歌詞を変えているのもあるし。タイトルは「HIDDEN IN THE SAND STORM」です。「砂の嵐に~、隠された~♪」ってバビル二世だね。タイトルはいつもそんな感じ。4枚目のアルバムの「OATH IN BLACK TEARS」は「涙の誓い」、アリスですよ(笑)


--- 最後にMANIPULATED SLAVESを20年間続けられた原動力ってなんですか?


蔭山:他にやることがなかったからだね(爆笑)、ウソウソ。やっぱり好きなことだしさっきもやり残したことがあると話したけど、5年先の3枚目先まで常に考えているからもう止めることはできないのですよ。アイデアも常に出てくるし考えているし。でも人間は25歳までに覚えたことを応用していくと言われているから僕は25歳までに聴いた音楽から進化することはできないんだとは思います。曲のアイデアはとっくにに枯れているという事になりますが表現したいテーマは次々と出てくるのですよ。だからそのテーマを僕が25歳までに貯めてきた音楽的アイディアを使って表現しているのがMANIPULATED SLAVESです。もちろんメンバーのインプットも大きいです。そしてテーマが尽きない限りは止めることは無いし、止めるってことは今のところ頭には無いんですよ。もしここまでやったら終わりって着地点を決めていたらもう解散していたかもだけどそれも考えていないし。20年間続けられた原動力の話しに戻るけど、人間はいつどうなるかも分からないしね、このインタビューの直後に僕が死んでいるかもしれないし。その死ぬ時に自分がどう思うか、後悔せずに死ねるかとかも含めて今MANIPULATED SLAVESを一生懸命やっています。それにどこかでMANIPULATED SLAVESの作品を待ってくれているファンもいると思うし。そういったファンの人の為にもやっているし、その人に何かを与えられたらミュージシャン冥利にも尽きますからね。


MANIPULATED SLAVES 結成20周年作品

MANIPULATED SLAVES / THE RI...

MANIPULATED SLAVES / THE RIVER WITHOUT END

MANIPULATED SLAVES (マニピュレイテッド・スレイヴス)/ THE RIVER WITHOUT END(ザ・リヴァー・ウィザウト・エンド)
2014年10月8日(水)発売
プロデュース : Yutaka Kageyama(蔭山豊)
SLUMBER RECORDS
SRCD-013 1,500円+税

<収録曲>
1. NO NAME GRAVEPOST
2. MOTHER
3. FLOW INTO THE ENDLESS SEA
 Ⅰ: Resistance
 Ⅱ: Innocence
 Ⅲ: Violence
 Ⅳ: Emergence
 Ⅴ: Remembrance

MANIPULATED SLAVES ライブ情報

FLOW INTO THE ENDLESS SEA TOUR 2014
2014/9/26(金)名古屋・HOLYDAY NEXT
2014/9/28(日)心斎橋・soma
2014/10/4(土)WildSide Tokyo
2014/10/5(日)WildSide Tokyo

MANIPULATED SLAVES 20TH YEARS ANNIVERSARY EVENT 「HELL ON EARTH 2014」
2014/11/16(日)大阪・MUSE

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