記事公開日:2015/01/26

BAT CAVEが復活第一弾作『GREAT CENTER MOUNTAIN TRENDKILL E.P.』を完成させた。音源をじっくり聴きながら、半ば信じられないような気分に陥りつつ、殺気立った轟音サウンドにシビれまくっている。これがもう、有無を言わせないかっこ良さなのだ! バンドは05年に解散し、09年にDisplaced personのKOUTALOW(G)を迎え、新5人体制で活動を再開した。そしてやっと完成した今作は、日本語詞と90年代のストリート臭をプンプン漂わせるラウド/ヘヴィ感がブレンドされたギンギンのBAT CAVE節である。J×I×B×I(Vo)にバンドの拠点になっている秋葉原でたっぷり話を聞いた。
BAT CAVE / J×I×B×I

BAT CAVE / J×I×B×I


BAT CAVE:J×I×B×I
インタビュアー:荒金良介

みんな忙しくて。このアルバムを録るために去年は殆どスタジオに入ってないんですよ。

J×I×B×I(Vo/以下同):僕の悪い癖で、エンジンかかり出すと話がどんどん脱線するんで、そういう時は首筋辺りをドン!とやってください。

--- わかりました(笑)。BAT CAVEの取材自体、10数年ぶりになるので聞きたいことは山ほどあります。最初に音源の感想を言うと、今作は最高にかっこいいですね!


J×I×B×I:マジっすか? 嬉しいですねえ。


--- 迷いも混じりっけもない、吹っ切れた勢いとパワー全開の曲ばかりですね。純度100%のBAT CAVEが詰め込まれてるなと。


J×I×B×I:ロードランナーにいた頃は、例えばトライバルな・・・SEPULTURA、マックス・カヴァレラがほんとに大好きで。今でもそうだけど、トライバル的な要素・・・もう古い言葉になるかもしれないけど、モダン・ヘヴィネスを追求していた時期があって。


--- わかります。BAT CAVEのレコ発ツアーにILL NINOを(02年2月・渋谷AX)を迎えたりしてましたよね。


J×I×B×I:そうですね。ILL NINOは同じ時期にロードランナーからデビューして、こんな凄い奴らがいるんだなって。当時はトライバルなものを求めていたけど、一度解散して復活して、何が一番変わったかと言うと、みんな無理しなくなった。前は無理していたわけじゃないけど・・・いや、無理してたかな。いい意味でも悪い意味でも、超ストイックでしたね。それがなくなって、みんな楽しくやれてるんですよ。知ってると思いますけど、ベースとドラムはほかの音楽の仕事をしてるし、ギターのKOTALOW君や俺も別で仕事を持ってるし、みんな忙しくて。このアルバムを録るために去年は殆どスタジオに入ってないんですよ。


--- えっ、そうなんですか?! スケジュールが合わずに?


J×I×B×I:それもあるし、その代わりに月1本ぐらいライヴはコンスタントに入れてました。良くも悪くも、練習しなくてもライヴはやれちゃうんですよ。みんな口を揃えて、「何とかなるっしょ!」みたいな奴らばかりだから。ライヴ前にリハーサルをやるじゃないですか。そこが重要で、貴重な練習場ですね。別に音楽をナメてないですよ(笑)。


--- ええ(笑)。


J×I×B×I:今回の曲自体は相当前からあったんですよ。3年前に元ネタはRYO-SUKEが書いて、出す出す詐欺って冗談で言ってたんですけど、なかなか音源を出せなくて。メンバーみんなの中間地点が秋葉原(*今日の取材場所も同場所)で、スタジオも秋葉原にあるんですよ。で、腰の重い俺たちがミーティングをやって、今年こそはって話をするけど、何も進まなくて。サポートしてくれているBLACK FLYSのBOSSにディスクユニオンの方を紹介してもらえて、今回出すことになったんですよ。出すまでに時間はかかったけど、今回の音源は無理なく、自分たちが一番得意なことをやれましたね。5曲目に収録されてる「Vain」は復活した一発目のワンマンで無料配布した曲を録り直したものです。ほかにもヘイトブリードみたいな曲とか何曲かあったけど、みんながしっくり来たのがこの5曲だったんですよ。


--- 全5曲、とにかくサウンドの極悪感が半端じゃないですよ。


J×I×B×I:ほんとですか? さすがにみんなおっさんなんで、練習もしないで普通に録っただけなんですけどね(笑)。


--- 曲調から"ブッ殺してやるオーラ"が溢れてます。


J×I×B×I:ははははは、俺もそう思います。まだこんなこと言ってるのは俺たちぐらいかもしれないけど、90年代のロードランナーのバンド、MACHINE HEADやBIOHAZARDで止まってるんですよね。メンバーとも話したけど、今のMACHINE HEADはヨーロッパを意識しすぎちゃって、新作のロブ・フリンの歌とか聴けないですもん、恥ずかしくて。やっぱりMACHINE HEADの1stや2ndアルバムの頃のストリート感が大好きですね。NUMBのSENTA君とも前に話したけど「やっぱり90年代のロードランナーっすよねえ」って。


--- そういう意味でも今作は自分の体に染み込んだルーツ音楽に回帰して?


J×I×B×I:そうっすね。いろんな音楽を聴くけど、激しい音楽で何が好きと聞かれたら、その辺が一番グッと来るんですよ。この次にアルバムを出すとしたら、気持ちは変わらず間違いなくそういうものを、BAT CAVEのフィルターを通して作り続けたい。90年のロードランナーの極悪なクロスオーバー感・・・ハードコアとメタルとスラッシュが混ざり合った音がたまんないですね。BIOHAZARDにしてもドラムのノリがヒップホップぽかったりするじゃないですか。そういうのが好きなんですよ。ぶっちゃけ、今の若い子がやってるメタルコアは何故かダメなんですよ、全然。こないだもほかのインタビューで言ったけど、今の子たちの音はファッションにしか見えなくて。まあ、時代も違うんだろうし、今はライヴハウスが怖くないじゃないですか? 俺らの時代はライヴハウスに行くのが怖かったですからね。それはやってる奴らの音にも出ると思うんですよ。


俺らの時代はライヴ中ベロベロで、アンプの裏でゲロ吐いたりしてましたからね。

--- 今ラウドシーンは盛り上がってますが、J×I×B×Iさんにはどう映っているのか、聞きたかったんですよ。


J×I×B×I:俺は全く別物だと思ってる。拒否してるわけじゃなく、今の若い子たちの音楽なんだなって。どっちがいいという話じゃなく、時代がありますからね。一緒にやっても、俺らは俺らのライヴをやるだけなんで。最近WU-CHYなんて、まともに演奏してなくて。演奏中だけど、「立ち飲みと間違えてない?」と思うくらいで。マジ弾いてないんですよ。何ならアンプの上に日本酒とか普通に置いてるんで(笑)。


--- ははははは。


J×I×B×I:こないだも悪ノリで、HONE YOUR SENSEのレコ発に出た時には到着と同時に俺たちは酒飲んだりしてベロベロ(笑)。なのに、彼らはツアー・ファイナルで超マジメにやってるのに、俺らは演奏中に日本酒を持ってステージに上がってガンガン飲ませてるんですよ。しかも何回も(笑)。


--- さすがに嫌がられませんでした?


J×I×B×I:「嬉しいっす!」とか言ってたけど、苦笑い気味でした(笑)。こないだもRYO-SUKEなんて、あと5分後にステージ出る時に楽屋で一升瓶3分の2くらい一人で空けてましたからね(笑)。俺らの時代はライヴ中ベロベロで、アンプの裏でゲロ吐いたりしてましたからね。それも先輩たちから伝承したというか、そういう時代だったんですよ(笑)。昔は新宿アンチノックで監禁ライヴとかあったじゃないですか? ライヴハウスはスリリングな遊び場だったんですよ。アンチノックの前で一歩階段を下りたら、マッドマックスの世界みたいな。俺はそういうのに何これ?!って衝撃を受けましたからね。プレイヤーだったら、絶対そういう空気感が出るんですよ。買ったばかりのおでんを食おうと思ったら、伝説のジャパコアのモヒカンの人にちょうだいって取られたりとか。


--- ははははは。


J×I×B×I:いや、そういうことがほんとにあったんですよ。


--- (笑)音源の話に戻すと、今作は丸くなるどころか、ひょっとすると解散前よりもエッジ度やグルーヴ感が増してる印象を受けました。


J×I×B×I:それはあるかもしれないですね。みんなちゃんとやらせたら上手いんで。しっかり録音できたし、自分はギリギリまで歌詞を書いてましたけどね(笑)。


--- レコーディング自体も相当久しぶりだったわけですよね?


J×I×B×I:めっちゃ久しぶりですね。でも録りは早かったです。みんな2テイクぐらいで終わりましたからね。


--- そうなんですか!


J×I×B×I:ハマらなかったし、すんなりいきましたね。


なぜこの曲はかっこいいのか、裏の裏まで読んだりしちゃって、もう頭がおかしくなってましたね。

--- 解散前の7年間の活動を踏まえ、昔と今では何が一番違うと思います?


J×I×B×I:ライヴ以外、中々顔も合わせないんだけど、集まるとみんな楽しいんですよね。そこが違うんじゃないですか。昔は視野が狭くて、ピリピリしてましたからね、特に俺が。


--- J×I×B×Iさんが一番ストイックだった?


J×I×B×I:俺、器用じゃないんで。最初の方に名前が出たILL NINOとかもヤバイじゃないですか。なぜ同じ人間なのに、言葉が違うだけなのに、アメリカやヨーロッパのバンドはかっこいいんだろうと。日本ならUNITED、OUTRAGEとかスラッシュで凄い人たちはいるけど、90年代のモダンなメタルでかっこいい奴がなぜ日本に少ないのかなって。それが嫌で、俺は絶対負けねえと思ってました。そこで俺が取った手段はストイックしかなかったんですよ。できないならやめればいいじゃん、今すぐやめろよ、帰れよって。それで辞めたメンバーもいますからね。『BATNESS』の頃のPONCHIとか泣きながら曲を作ってました。今でも彼とは仲がいいんですけど、「あの時のJ×I×B×I君、半端じゃなかったもんねえ!」って、PONCHIに言われます。『BATNESS』の頃なんてストイック過ぎて、12曲録るために55曲ぐらい作りましたからね、歌詞も全部入れて。


--- へぇー!!


J×I×B×I:それらを全部フルイにかけて・・・狂ったことをやってましたね。週6日とかでやってましたからね。働いてたら時間が限られるし、絶対勝てねえだろって。だから、金はなかったです(笑)。今だから話せるけど、超ノイローゼ状態でやってた時もました。なぜこの曲はかっこいいのか、裏の裏まで読んだりしちゃって、もう頭がおかしくなってましたね。でもそういう時期があるからこそ、今があるのかなって。


--- とことん突き詰めた時代があったからこそ、ですね。


J×I×B×I:調子乗ってるとかじゃなく、ほかの人たちに負ける気がしないですもん。あと、バンド始めた頃は自信がなかったし、歌えばすぐに喉が潰れてたけど、絶対負けたくないと思ってやってましたからね。まあ、これは他でも言ってるから書かなくてもいいんですけど、BAT CAVEの1stシングルを出した後ぐらいに大谷さんにUNITEDのヴォーカルに誘われたんですよ。


--- それはいつ頃ですか?


J×I×B×I:稲津がやめた頃ぐらいですね。超嬉しかったですよ! 俺、認められてるのかなって。でもちゃんと言ってくれたんですよ。「J×I×B×Iは荒削りだけど、他の奴に持ってないものを感じるから」って、「マジすか!」って。横さんも電話くれたけど、俺は超尖っていたから、「絶対俺らの方がかっこ良くなるんで、UNITEDに引導渡すようなバンドになります」と言って断ったんですよ。


--- まだ1stアルバムを出す前ですよね?


J×I×B×I:シングルしか出してなかったですね。なんか自信があったんですよねえ。マジ調子乗ってました、ははははは。


ライヴで勝負すればいいじゃん、どっちかヤベエかわかるぜ、というスタンスだったから。

--- さきほどJ×I×B×Iさんが言ってたようにUNITEDやOUTRAGE以降、日本のラウド/ヘヴィシーンを担う日本人バンドはたくさん出てきましたけど、なかなか突き抜けられない壁みたいなものはありましたよね。


J×I×B×I:そうですね。


--- BAT CAVEは日本のラウド/ヘヴィ・バンドの中でトップに立ちたい、俺らが先輩たちの意志を受け継いでシーンを盛り上げよう、みたいな使命感はありました?


J×I×B×I:いや、別にそういうのはなかったんですけど、とにかくかっこ良くなりたかったんですよ。それだけですね。


--- あるいは、海外のSEPULTURA、ILL NINOを打ち負かすぐらいのバンドになりたかった?


J×I×B×I:う~ん・・・まあ、ぶっちゃけ、なりたかったですね。今はそんな意識はないけど、当時は勝手にライバル視してました(笑)。ただ、SEPULTURAのデリック・グリーンが俺らの渋谷クアトロのライヴを観に来てくれて、「ナンバーワン・フェイバリットバンドはお前らになったわ」って言ってくれたのは嬉しかったですね。勝ってないかもしれないけど、爪痕は残せたのかなと。あと、俺たちって誰にも媚びなかったんですよ。国内のバンドでも俺たちのことを良く思わないバンドはたくさんいたと思う。ライヴで勝負すればいいじゃん、どっちかヤベエかわかるぜ、というスタンスだったから。当時は嫌われてましたと思う(笑)。


--- 自覚はあるんですね?


J×I×B×I:ありますあります(笑)。俺たち以外でも同年代で周りに負けたくねえ、という気持ちはみんな持ってたんじゃないかな。


--- 根拠のない自信って、ある意味大事ですもんね。


J×I×B×I:そうっすね。それもすごくパワーになると思うんですよ。何かわからないけど、負ける気がしないって心から思えてる時は限界までやれるんですよね。やる気はあるけど、勝てないかもと思っていたら、絶対に勝てないから。


体は正直ですね。これだわ!って(笑)。やっぱりBAT CAVEは特別なんですよ。

--- 話をまた変えますけど、BAT CAVEはわりとあっさり解散した印象があるんですよ。


J×I×B×I:ああ、そうっすね。そのときはあのメンバーがベストだと思ってたんですよね。


--- そこもストイックですよね。続けようと思えば、メンバーを替えてもやれたと思うんですよ。


J×I×B×I:やれたかもしれないけど、PONCHIが違うジャンルにどんどん興味を持ち始めたんですよね。次のアルバムに入れようと思って、曲も作ってたんですよ。それも超かっこ良くて。でもBAT CAVEではないですね。DEFTONES、P.O.D.、あとINCUBUSみたいな曲もあったり、歌ものですね。目を瞑ると、朝の海がイメージされるような・・・。


--- まさにINCUBUSの『MORNING VIEW』みたいな作風ですね?


J×I×B×I:当時大好きでした(笑)。YOUTH-K!!!もツーバスをほとんど踏んでなくて、ドシドシの8ビートで。


--- J×I×B×Iさんは歌い上げているんですか?


J×I×B×I:歌ってますね。俺、実はヒップホップもやってて、DJが●●られちゃったから、音源はお蔵入りになりました(笑)。その頃から歌ったり、ラップしてたんですよ。音楽性の幅がどんどん広がって、PONCHIがやりたいことと違うんですよね、と言い出して。じゃあ、解散しようぜって。WU-CHYは最後までちょっと待ってよ、と言ってましたけどね。俺はこのメンバーがベストだと思っていたから、一人でも欠けたらないでしょって。で、解散したら復活する気も全然なくて。そういうのはかっこ悪いと思ってたんですよ。まあ、今は復活して良かったですけどね。


--- 復活したきっかけは?


J×I×B×I:俺とWU-CHYとYOUTH-K!!!はpropagandizという新しいバンドをやってたけど、それもギター弾いてた奴が●●られて、なくなったんですよ。その後にちょっと音楽から離れてました。で、大好きだったDisplaced personのKOUTALOW君に初めて電話をしたら、「ベースが抜けて、ドラムと二人でMETALLICAのコピーやってるから、歌いに来てよ?」と言われて。その3人で10曲ぐらい作ったんですよ。ENTOMBEDの『WOLVERINE BLUES』みたいな。


--- デス&ロールですね?


J×I×B×I:まさにそうです! だけど、ドラムがグラインド・スタイルなら半端ないけど、ドシドシは無理だったんですよ。で、WU-CHYが電話してきて、「そろそろ復活してもいいんじゃない?」と言ってきて。「いや、俺は絶対やらないよ」と返したけど、「でもさ、そんなに意地張らなくても・・・終わらせちゃダメだよ」って。で、一度KOUTALOW君を連れて、スタジオに入ったら、ヤバかったんですよ! それで決まりです。


--- あっさりと(笑)。


J×I×B×I:体は正直ですね。これだわ!って(笑)。やっぱりBAT CAVEは特別なんですよ。YOUTH-K!!!曰く仕事でいろいろ溜まってるけど、BAT CAVEなら好きなことをやれると。


--- J×I×B×Iさん自身はどうですか?


J×I×B×I:俺もそうですよ。ほかにもやってみたい音楽はあるんですけど・・・。


--- 例えばどんな音楽ですか?


J×I×B×I:DEFTONESみたいな音楽がやりたっす。『ツインピークス』のサントラわかります? ああいうバックにしっかりしたドラムが入って、ずっと歌っていたいですね。なんか、二度寝しそうな目をしながら(笑)。


--- そういう音楽もやれるんじゃないですか?


J×I×B×I:時間がないんですよ。やるとなったら、とことんやらないと気が済まないんで。ヒップホップをやってた頃も・・・俺らの時代って、ANTHRAXがPUBLIC ENEMYと、AEROSMITHがRUN-D.M.C.とやったり、あと、『JUDGMENT NIGHT』というサントラもあったじゃないですか。ドンピシャなんですよね。BEASTIE BOYSも昔から大好きで、ヒップホップやってた頃は週5でやってました。


--- それも凄いですね。


J×I×B×I:日本の有名なラップの人にも気に入ってもらったりして。THA BLUE HERBが出るイベント何かにも誘われた事もあります。今、それをやっちゃうと、離婚されちゃいます。


--- はははは。DEFTONESのチノ・モレノも3、4つサイド・プロジェクトをやってるじゃないですか。


J×I×B×I:あの人たちはいいじゃないですか、歌えばお金が入ってくるんだから。俺はペンキ塗らないと、お金が入らないんですから。


--- (笑)今はJ×I×B×IさんにとってBAT CAVEは生き甲斐ですか?


J×I×B×I:そうっすね。ライフスタイルになりました。


--- 雑念みたいなものは完全に取っ払えた?


J×I×B×I:前はバンド内の空気が超ヘイトでしたからね。


--- それは解散直前ぐらいですか?


J×I×B×I:いや、もうずっとですよ。ロードランナーに入ってから、俺のスイッチイがガチャン!と入ったんですよ。絶対負けないよ、外国人にはって。


--- ああ~、なるほど。


J×I×B×I:ライヴ終わった瞬間、みんなトイレで吐くぐらいステージで動いてましたからね。WU-CHYも痛み止め2本打ったりして、ステージに上がってました。さんざんそういうことをやって来たから、もうそこはいいかなって。


--- 今は心から音楽を楽しめるようになったと。


J×I×B×I:そうですねえ。ここまで長かったですけどね(笑)。まあ、今回の音源もメンバーみんな気に入ってるんですよ。


泥臭え、この人たちが一番足が臭そうって言わせたいですもん。いや、マジで。

--- 今回は「Cockroach Kill」をリ・レコーディングしてますね。


J×I×B×I:はい。英語が喋れないのに、英語で歌うことがいかに意味がないことなのか、わかったんですよ。日本語って乗せるとダサくなるじゃないですか? それをいかにダサく聴こえないようにするか。それはヒップホップやってて良かったなと。こうすれば日本語でも引っかからないんだなって。『コウモリの唄』の頃に日本語にトライしたけど、その頃はよくわかってなかったんですよね。「Cockroach Kill」も前は英語で歌っていたけど、日本語でもすんなり聴けると思うだろうし、今回の方が絶対いいねとみんな言ってくれるんですよね。あと、意味がわかるじゃないですか。英語で歌えばロックになると思いがちだし、俺もそう思っていたけど、そうじゃないですよね。言いたいことをうまく伝えられるようにならなきゃダメだなって。


--- 今作で自分が大好きな90年代のヘヴィ・サウンドに日本語をしっかり融合させることができたと。


J×I×B×I:うん、やっといい感じでできました。もちろん次のアルバムを出すとなったら、全部日本語でやろうと思うし。


--- 曲調からはPANTERAやSLAYERなどのテイストも滲み出てますが、作品トータルではBAT CAVE以外の何者でもない音に仕上がってますよね。


J×I×B×I:嬉しいですね。日本語自体がオリジナルじゃないですか。日本語を使ってるのは日本人だけですからね。だから、うまく使えばすごい武器になるんですよ。やり続けて良かったですね。


--- あと、今回の歌詞を通してJ×I×B×Iさんが伝えたいことは?


J×I×B×I:「Cockroach Kill」は今こんな時代だし、政治家も狂ってるし、原発の問題もあるじゃないですか。クソみたいな政治家死ねとか言ってます。「Drunken Angel」は自分が好きなBAT CAVEのスタイルを歌ってます。セックス、ドラッグ、ロックンロール。まあ、酒と煙と音を歌ってます。「World Death Choice」はシリアとか、生まれながらにどうすることもできない運命を抱えた子供たちがいるじゃないですか。最近も少女が自爆テロを起こして、何十人も死んでますよね。それが日常茶飯事で行われていて、逃げることもできない。その子を助けるためにどうこうじゃなく、そういう現実があるけど、どうしますか?って。それは速くてクレイジーな音で届けたくて。これは不快に思う人もいるかもしれないけど、最初のイントロは実際の爆弾を落とした音です。あと、「Vain」は眠れる獅子を起こしたな、みたい曲です(笑)。


--- 今作を聴いて、次の音源もめちゃくちゃ楽しみです。


J×I×B×I:いやあ、嬉しいですね。お利口なおぼっちゃんたちが「頭、触れますか?」とかみんな同じ様な事を言ったり、ステージングしてるじゃないですか。イケメンになりたいのか、極悪な音楽をやりたいのか、どっちなんだよって。わかります、言ってる意味? 書けないですかね(笑)。


--- J×I×B×Iさんらしい発言で最高です。


J×I×B×I:泥臭え、この人たちが一番足が臭そうって言わせたいですもん。いや、マジで。


--- ははははは。


J×I×B×I:作られた感のある音楽は寒いんですよ。誰でも買えるお薬みたいな音楽じゃキマらないんですよ!(笑)


BAT CAVE最新リリース情報

BAT CAVE / GREAT CENTER MOU...

BAT CAVE / GREAT CENTER MOUNTAIN TRENDKILL E.P.

BAT CAVE(バット・ケイヴ)/ GREAT CENTER MOUNTAIN TRENDKILL E.P.(グレイト・センター・マウンテン・トレンドキル・EP)
発売日:2015年1月21日(水)  
レ-ベル::B.T.H. RECORDS
フォ-マット:CD
定価:¥1, 800(税抜価格)
規格番号:BTH-057

<収録曲>
1. DDT (intro)
2. Cockroach Kill
3. Drunken Angel
4. World Death Choice
5. Vain

BAT CAVE NEW E.P. Trailer 2014/12/23 - YouTube

GREAT CENTER MOUNTAIN TRENDKILL E.P. 1. DDT (intro) 2. Cockroach Kill 3. Drunken Angel 4. World Death Choice 5. Vain 2015.01.21 RELEASE / ¥1,944 (Tax in) / B...

BAT CAVEライブスケジュール

2015/2/28(土)名古屋CLUB ZION
2015/3/22(日)東京大塚Deepa
2015/4/18(土)大阪梅田Zeela

J×I×B×I(BAT CAVE)

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