2015年10月30日 更新

宮尾敬一(SABBRABELLS)インタビュー

記事公開日:2015/10/30 - ANTHEMの30周年を記念するHEADSTRONG FESにSABBRABELLS featuring DIOKENとしてステージに立った経緯、そして思い出話を今回再結成に向けてバンドを引っ張った宮尾敬一氏のインタビュー。

7,663 view お気に入り 0
記事公開日:2015/10/30

もう二度とありえないと思っていたライブ。それが目の前で展開されている。ANTHEMの30周年を記念するHEADSTRONG FESのステージに立ったSABBRABELLSを見てそう思ったファンも多いことだろう。残念ながらバンドの顔であり最後までSABBRABELLSと共に戦った高橋喜一氏の姿はそこに無かったが、その代わりとしてステージに立ったDIOKEN氏の素晴らしいパフォーマンスに酔いしれたことだろう。SABBRABELLS featuring DIOKENとしてステージに立った経緯、そして思い出話を今回再結成に向けてバンドを引っ張った宮尾敬一氏にインタビューしてみた。そしてファンが一番気になっているであろう「あのこと」も…。
SABBRABELLS

SABBRABELLS

宮尾敬一氏

SABBRABELLS:宮尾敬一
インタビュアー:別府伸朗

あそこで「ウワッ」っという歓声を聞いて、歓迎してくれているんだなって思えましたから。

--- SABBRABELLSの再結成は実はHEADSTRONG FESの前からあったのですか?


宮尾:ここ数年、何度か高橋喜一と会う機会があって、「また昔のメンバー何かできたら楽しいかもね」みたいな話で盛り上がったことはありました。でも、具体的にSABBRABELLS再結成するような話には至っていませんでした。みんなで集まって気楽に音でも出せたら楽しいかなくらいの感覚ですかね。そしたら突然、直人さん(注:ANTHEMの柴田直人氏)から「宮尾ちゃん、SABBRABELLSは絶対不可能?」って話が来たんですよ。「喜一とそのうちみんなで集まれたら楽しいかもね。なんて話もあったんで可能性はゼロではないかも」って話をして、メンバーに連絡しました。喜一以外の3人からはOKが出たんだけど、喜一からはNOとの返事でした。それでその後、オレと直人さんとで喜一を説得したんですよ。それに3~4ヶ月かけて。最終的に直人さんが喜一と直接会ったんだけど、結論的にはダメだった。それで俺も喜一に「やっぱりダメなんだよね?」って電話したんだよね。それで「分かった、もうこの話は一切しないから」って。それで直人さんには「ヴォーカルに喜一でなくDIOKENなんて引っ張り出すわけにもいかないしね」って冗談を言って、笑って話は一度終わったんです。それから2~3週間後に直人さんからまた電話があったんですよ。「宮尾ちゃん、この前DIOKENでもなんて話したじゃん。それでSABBRABELLSはできないかな」って話になって。俺は「え~!」ってなって、「直人さん、それはまずDIOKENに話をしてからでないと」って。「それに俺の中でも整理しなくちゃいけないこともあるから待って」と話をして。そこでその話を俺の中で1ヶ月くらい考えたんですよ。他のメンバーにも話をしないで、これはアリなのかなって悩んで。


HEADSTRONG FES

HEADSTRONG FES

ANTHEM「HEADSTRONG FES.」
ANTHEM 30th ANNIVERSARY
■PROLOGUE 3■

ANTHEM(アンセム)/
OUTRAGE(アウトレイジ)/
DOUBLE DEALER(ダブルディーラー)/
SABBRABELLS(サブラベルズ)featuring DIOKEN

2015年7月25日(土)
OPEN 15:00 / START 16:00

http://clubcitta.co.jp/001/anthem-30th/

--- それは難しいですよね。


宮尾:それで一人で悩んでいても仕方がないので他のメンバーに相談したら、色々問題もあるしそのANTHEMのイベントに出なかったら二度とSABBRABELLSは無いかもしれないんでやってみようかという結論になって。直人さんには喜一がいないSABBRABELLSをやるのは不本意なところもあるから、そこの問題も上手くクリアできたらって。とりあえずまずはDIOKENに話をしてみるけど、そこでDIOKENから「NO」と言われたらそこでナシでと。その後、DIOKENに電話をして話をしてみたら彼もすごくビックリして。それでDIOKENも「宮尾さんと柴田さんの誘いなら参加はしたい気持ちはあるけど・・・」と色々と悩んで。重たい話だし、彼は凄くプレッシャーを感じていたと思う。でも「やりたくない」とは言っていなかったんだよね。それで直人さんと話をしていた時に「宮尾ちゃん、DIOKENに会いに行こう」ってなって。それで3人で会ったんですね。DIOKENは直人さんに対して恐いイメージがあったらしいんですよ。直人さんは体育系で「恐い人」「厳しい人」という世間での誤解もあるみたいだから(笑)。そういった恐さもあったらしいけど、実際に会ってみたらそんな誤解も解けて(笑)。それで悩んでいるDIOKENを半強引的に説得して動き出すことになりました。


--- SABBRABELLSは伝説になっていた部分もありましたよね。幻の1stも再発されて昔の音源に触れてこんなバンドがいたんだなって知ったファンもいるでしょうし。


宮尾:正直、(HEADSTRONG FESは)あんなに盛り上がるとは思ってもいなかった。完全にアウェイの気持ちでステージに立ったから。殆どANTHEMのファンでSABBRABELLSのファンなんて100人もいるのかなって気持ちがありましたし(笑)。でも、ANTHEMのファンの人たちが暖かく迎えてくれて本当に感激しました。


--- 僕の周りではSABBRABELLSを目当てで行ったって人が多かったですよ。


宮尾:蓋を開けてみたら俺たち目当てって人も結構来てくれてたみたいで嬉しかったですね。


 (8239)

--- オープニングからしてガッチリとファンのハートを掴みましたよね。あのライティングがあってSEが流れてというのは鳥肌立ちましたから。


宮尾:直人さんの前説のおかげですかね。あれでファンの人たちがまず温まりましたよね。こっちも幕の後ろで結構笑ってリラックスできましたので(笑)。直人さんが煽ってくれたからファンが「ウワッ」となった部分もあったから、ありがたかったですね。本当に自分の中でアウェイ感が強かったんですよ。あそこで「ウワッ」っという歓声を聞いて、歓迎してくれているんだなって思えましたから。


--- 掴みから本当に良かったですよね。SABBRABELLSが見られるんだって。そういった演出があって1曲目が「Metal Sabre」でしたから。ヘヴィメタルのオープニングの理想みたいな流れでしたよね。


宮尾:トップバッターというのも大正解だったと思います。お客さんがフェスへの期待で盛り上がっていて、耳もできあがっていない一発目にドカンといけたから。順番も直人さんの狙い通りだったと思います。直人さんの「SABBRABELLSに恥をかかせたくない」って気持ちも伝わってきたし。何より直人さん本人がSABBRABELLSを本気で観たかったらしいから(笑)。SABBRABELLSは喜一と佐野が中学の同級生で、喜一と俺が高校の同級生で。松川とはバンドを始めてから知り合ったけど、浦和の楽器屋でたまに顔を合わせていたんですよ。関口とは高校を卒業した辺りから地元のバンド仲間と一緒にライブやったりしていた仲で。本当にガキんちょの頃からつるんでいた仲間なんですね。だから今でもメンバー同士でやり取りがあるから。当時のジャパメタのバンドってメンバーをあちこちから集めてきて、解散したらそこで終わりというのが大半でしょ?俺たちはガキの頃からの遊び仲間で作ったバンドだったから。ガキの頃から一緒に青春を過ごしてメジャーまで行って、ジャパメタ界では珍しい存在なんだと思う。それでバンドが無くなった今でも繋がっている。喜一とはSABBRABELLSを脱退する頃はあまりいい関係ではなくなっていたけど、それが数年もすれば嫌だったことも良い思い出になって、もう高校生の頃からの仲の良かった友人に戻っていたから。だから俺は喜一ともまた何かやれたらなと思ってる。(しみじみと)昔の仲の良かった連中と楽しかった頃に戻って、何かパッとやりたいなって気持ちが本当に強い。


それが最終のリハの時に事件があったんだよ。

--- こんなことを言ってしまうと失礼かもしれませんが、元メンバーの石橋さんは亡くなってしまいましたし(注:2010年5月に永眠)、皆さんそれぞれ年齢も重ねていますから。


宮尾:石橋はもう逝っちゃったけど、こう言ったら何だけどまだ昔の仲間の関口がいるからね。石橋にはどうこというのは全く無いし悪いけど、関口との付き合いはさっきも言ったけどガキの頃からのものだから。ある時喜一が遊びに来て「ヒロちゃん(注:佐野氏)がバンド作りたがっているんだけど、宮尾ちゃんベース弾かない?」って。それで喜一がもう1人のギターとドラムを連れてきたんだよね。それで演奏陣は揃ったけどヴォーカルがいなかったんだ。その時、喜一はシャケ(注:木暮武彦氏、元レベッカ、レッドウォリアーズetc)とストレートってバンドをやっていて、そのバンドでベースをやっていたんだよね。俺たちはヴォーカルどうしようって時に喜一が、「ヴォーカルが見つかるまで取りあえず歌うよ」って。そんな感じで最初は助っ人のノリで入ってきたんだよね。それでスタジオ入ったら喜一が曲を作って持ってきて。それが「束縛」と「破壊」、その2曲だった。その後に、当時銀座にローディープラザ(注:オーディオメーカーの日立が展開していたショールーム。ここでライブや録音会が行われていた)っていうのがあって、そこでSABBRABELLSに改名する前のREADINGってバンド名で3曲位で初ライブをやりました。友達とか来て皆カセット持ってきて録音して、ライン録りのとんでもないものができてたよ(笑)。それ1回でそのメンバーでのバンドは止まっちゃて。その頃、浦和の柏屋楽器店で松川と彼の友人のドラマーがコンビでいたんだよね。それでたまたま俺と喜一がそこで二人と知り合って、暫くしたら喜一が「ねぇ宮尾ちゃん、ギターとドラムをあの二人にしようと思うけどどう思う?」って言ってきて。ドラマーはその頃浦和の東口に住んでいて、今は無いけど電気屋の息子だったんだよね。そこで音は筒抜けだったけど、そこでドラムの練習をしていたんだよ。喜一が「そこでタダで練習できるでしょ」って言ってきて、俺は「それは良いんじゃない」って(爆笑)。それで松川と関口の前任のドラムが加入したんだよね。


44 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

第3回:HELL BOUND

第3回:HELL BOUND

記事公開日:2015/10/29
別府伸朗 | 2,353 view
OUTRAGEインタビュー

OUTRAGEインタビュー

記事公開日:2015/10/24 - ニューアルバム「GENESIS Ⅰ」のインタビュー。話し手は丹下眞也氏(drums)。
別府伸朗 | 6,340 view
第四回ゲスト:齋藤靖氏(株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長 / B.T.H. RECORDS)× 荒金良介氏(音楽ライター)

第四回ゲスト:齋藤靖氏(株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長 / B.T.H. RECORDS)× 荒金良介氏(音楽ライター)

記事登録日:2015/10/22 - 第四回目のゲストは株式会社ディスクユニオン・お茶の水HARD ROCK/HEAVY METAL館店長並びB.T.H. RECORDS担当の齋藤靖氏と当サイトでもインタビュー等でご協力いただき他著名音楽雑誌媒体等でご活躍の音楽ライター荒金良介氏を迎えた。
別府伸朗 | 3,542 view
AWAKEDインタビュー

AWAKEDインタビュー

記事公開日:2015/10/15 - AWAKEDの最新作「ELEGY」のインタビュー。話し手はMAZZY氏<Vo>とYUKI<G>氏。
別府伸朗 | 2,952 view
nIo-Destroyインタビュー

nIo-Destroyインタビュー

記事公開日:2015/10/14 - 「GENOCIDE Nippon」とアイドルグループ「おやゆびプリンセス」から派生した異端のアイドルユニット「nIo」が融合して光臨した「nIo-Destroy」のインタビュー。話し手にユニットメンバーの空野青空女史, 宮腰愛美女史, 竹内稔浩氏、プロデューサーの西良弘氏。
別府伸朗 | 4,491 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

別府伸朗 別府伸朗